妖精王になるとは言ったが、女になるとは聞いてねぇ!

私氏

初登校

俺の名前はカイム。なにもない田舎の町から今日ここへ来た。
「ここが冒険者育成アカデミーか、大きいなー」
小さい町なら丸々入っても足りない位広々とした敷地が広がっていた。
そう、俺はここへ冒険者になるために来たのだ。
この世界はモンスターが多く住んでいる。共存できるモンスターがいる反面、人々を殺して恐怖させるモンスターも多い。それらの恐怖から人々を守るのが冒険者。俺はその姿に憧れを抱き冒険者になること夢みてきた。
「よし!俺は最強の冒険者になるぞ!」
気合いを込めて言い放った。
「君、なにこんなとこで叫んでんのさ」
後ろを見ると、なにやら青い綺麗な長髪の女の子が立っていた。
「お前は?」
「私はミライナよろしくね」
その青髪の女の子はそう言った。
「人に名乗らせといて自分は言わないのー」
「ああ、そうだったな。俺の名前はカイムっていうんだ。よろしくなミライナ」
「おうよ!」
そう言って笑顔を見せた。
「所で君は何をここで叫んでいるんだいるんだい?」
「遂に憧れの冒険者への第一歩と考えたら嬉しくなってさ」
冒険者は16歳にならいとなれないようになっている。この時をどんなに待ったことか。
今からわくわくが止まらない。
「なるほどね私も今から楽しみだなー」
ミライナもやはり冒険者を夢みていたのか。冒険者はみんな一度は夢見るヒーローみたいにかっこいいと思う。
わくわくが止まらずに色々考えていたら
「早く行こ!」
声まで楽しそうなミライナに手を引かれるがまま校舎へ駆けていった。


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