ラノベ厨の異世界戦記
王道のチュートリアル?
光に包まれて一瞬の出来事だったがこうすと本は今、プラネタリウムみたいな部屋に来ていた。みたいなと言ったのは上だけではなく、360度全て星空が展開されているからだ。
「本!これは転移前のあれですか?チュートリアルですか!」
異世界転移の醍醐味、チュートリアル。
女神様、神様からスキルを授かり世界を渡ると言う鉄板ネタを期待していた浩介だが何だか誰もいないし、本も何も言わない。
1.秒、2.秒と20秒程待ってみるが様子が変わることもなく痺れを切らした浩介
「おい!本!ラノベの事がわかってるならこの後の展開もわかってるだろう?女神様や神様は??スキルの授かりは??誰もいないじゃないか。」
「いますよぉ」
本はそう言うが周りには浩介以外の誰も居ない。普通の人間なら混乱するところだかラノベ厨の浩介は頭の中でこう考えていた。
(だれもいないのに、いると言う本!!考えられる選択肢は2つ!!本が女神様か神様!!後は俺が神様になった系!!、、、神様になるって転移じゃなくて転生じゃないか、、まぁ好きだけど)
「ふふっ流石は浩介さんです。そのお考えの2つとも合っていると言っても良いですし、合ってないとも言えます。」
「っ!!!」
浩介は感動していた。自分の思考が漏れている!まさにラノベの中のスキルの1つじゃないかと。それを言葉に出さないのはラノベ厨の変なプライドだった。
ただ本が言っている事の意味がわかりそうでわからない。
(本が女神様、俺が神様、合っていて合ってない、、、ダメだわからねぇ)
「本!どう言う事だ??詳しく教えてくれよ。」
浩介がそう言うと本は嬉しそうに話し始めた。
「実は浩介さんのスキルはもうお渡ししています。先程3万冊読破の際は、、内緒ですと申し上げましたがそれがスキル付与だったんです。スキル名は【#我が王道__浩介の物語__#】数々のラノベを読み、愛した浩介さんだからこそのスキル。いわゆるユニークスキルと申しますか、もうレジェンドスキルと言ってもいいかもしれません。」
「ユニーク!!レジェンド!!スキルの説明してくれ!!」
浩介のテンションはここに来て最高潮だ。念願のスキル。自分だけのスキルなのだからラノベ厨ではなくても心が躍るだろう。
しかしそんな浩介のテンションとは裏腹に本は申し訳なさそうに
「申し訳ございません。まだ詳細は解明されてないスキルなんです、、ただ、一言申しますと浩介さんの思い描いた想いが世界に影響を与え、その想いが強ければ強い程、浩介さんの望む方へ進むスキルといいますか、、、稀有なスキルなので大まかにしかお伝えできず申し訳ございません。」
その解説を聞いた浩介はラノベ厨だからこそ凄まじいスキルだと理解した。
「だから、さっき女神と神の話に繋がるわけか、、、俺の想いの強さで現実にもなるって事か、、、、ヤバくね?」
浩介は思ってた以上のスキルにびっくりしていた。
(戦闘無双系がいいなって考えていたけど、このスキル使いこなせればチートどころじゃないぞ、、例えば無双したいって想いがあれば無双出来るし、モテたいと想えばモテるって事だよな。。異世界イージーすぎる!)
「もちろん発動条件やレベルもありますのでそこをクリアしないとダメですか、浩介さんにピッタリのスキルだと思います。条件に関しても近いうち判明すると思いますので期待してください。」
発動するのに条件やらなんやらあるみたいだが、浩介は気にしていなかった。念願のスキル!想っていた以上のスキル!これから始まる異世界生活と浩介の心には不安は一切なく、これから始まるネクストステージに期待を膨らませていたのだった。
「わかったよ。ありがとう。じゃスキル付与も終わってた事だし、異世界生活へ早速行こうぜ」
ワクワク顔の浩介だが、何故だか本がしょんぼりしているように感じた。
「どうした??」
そう問いかける浩介へ本は
「申し訳ありません。私は一緒には行けないです。」
なんて言う。
「はぁ、、、いきなりテンプレかよ。めんどくせぇ、、」
こういう話は何度ラノベで読んできた事か。浩介にとっては鉄板テンプレの一つだ。
現実世界から異世界へ行く前にまさか鉄板ヒロインテンプレを経験するとは浩介も思ってみなかったが、そこはラノベ厨
「どうせ、異世界に行く力がないとか、神との約束でここまでしか案内出来ないとか、そういう話しだろ?」
本はその問いに驚いた様子を見せたが、すぐに笑って
「さすがですね。浩介さん。
でもわかっているなら私とはここでお別れですよ。これは私がどうにか出来る話じゃないんです。
本として生まれた私ですが、
浩介さんと話せて嬉しかった。浩介さんに会えて本当に良かった。私をラノベを愛してくれてありがとうございます。これから先はあなたの物語、あなただけの物語です。苦難や困難が待ち受けてると思いますがきっと大丈夫。あなたはそんな苦難何回もラノベで乗り切っているのですから。」
そんな事をいう。
もうなんか読んだ事があるような展開にセリフ過ぎて
「テンプレちゃんかよっ!!」
と浩介が思わず突っ込むが本はただただ
泣き笑いをしているような仕草で俯く。
そんな本にいらいらMAXの浩介。
(俺の事を見てたんならこの展開で俺がどうするかわかるだろっ?まったく馬鹿本が)
「おい!本!!お前本当に俺の事を側でずっと見て来たのか!?ラノベでこんな展開何回あったって思っている!ヒロインとの別れ?病死しそうな奴との別れ?
死亡フラグ??色々あるけど一言言う!!
その度に【主人公達は見捨てて先に行ったか??違うだろ?ここは俺がお前を連れて行くシーンだろうが!!!】だからメソメソしてないで付いてこい!何とかしてやる!ここからは俺の物語だぞ!お前を特等席で見させてやるよ!だからっ!こいっ!」
そう柄にもなく熱くなる浩介。
そんな言葉を正面から受けた本はフルフルと震え出し
「ごいっじょじだいでずよぅ!!だっでまだなんにもばじまっでないです!!これからはじまるものがだりっ!わだじもいぎだいでずっ!」
「だろ?まさにテンプレじゃねーか」
ピキィーン
【#我が王道__浩介の物語__#】
発動。
レベル1 #唯我独尊__俺のラノベ美学__#
とガラスが割れるような音の後、機械的な声が聞こえた。直後本が光に包まれた。
(眩しいっ!なんだ何が起きた??)
光がだんだんと弱まっていき消え去ると
本がいた場所に
「浩介さん、、、、」
銀髪の本を持った美少女がいた。
「本!これは転移前のあれですか?チュートリアルですか!」
異世界転移の醍醐味、チュートリアル。
女神様、神様からスキルを授かり世界を渡ると言う鉄板ネタを期待していた浩介だが何だか誰もいないし、本も何も言わない。
1.秒、2.秒と20秒程待ってみるが様子が変わることもなく痺れを切らした浩介
「おい!本!ラノベの事がわかってるならこの後の展開もわかってるだろう?女神様や神様は??スキルの授かりは??誰もいないじゃないか。」
「いますよぉ」
本はそう言うが周りには浩介以外の誰も居ない。普通の人間なら混乱するところだかラノベ厨の浩介は頭の中でこう考えていた。
(だれもいないのに、いると言う本!!考えられる選択肢は2つ!!本が女神様か神様!!後は俺が神様になった系!!、、、神様になるって転移じゃなくて転生じゃないか、、まぁ好きだけど)
「ふふっ流石は浩介さんです。そのお考えの2つとも合っていると言っても良いですし、合ってないとも言えます。」
「っ!!!」
浩介は感動していた。自分の思考が漏れている!まさにラノベの中のスキルの1つじゃないかと。それを言葉に出さないのはラノベ厨の変なプライドだった。
ただ本が言っている事の意味がわかりそうでわからない。
(本が女神様、俺が神様、合っていて合ってない、、、ダメだわからねぇ)
「本!どう言う事だ??詳しく教えてくれよ。」
浩介がそう言うと本は嬉しそうに話し始めた。
「実は浩介さんのスキルはもうお渡ししています。先程3万冊読破の際は、、内緒ですと申し上げましたがそれがスキル付与だったんです。スキル名は【#我が王道__浩介の物語__#】数々のラノベを読み、愛した浩介さんだからこそのスキル。いわゆるユニークスキルと申しますか、もうレジェンドスキルと言ってもいいかもしれません。」
「ユニーク!!レジェンド!!スキルの説明してくれ!!」
浩介のテンションはここに来て最高潮だ。念願のスキル。自分だけのスキルなのだからラノベ厨ではなくても心が躍るだろう。
しかしそんな浩介のテンションとは裏腹に本は申し訳なさそうに
「申し訳ございません。まだ詳細は解明されてないスキルなんです、、ただ、一言申しますと浩介さんの思い描いた想いが世界に影響を与え、その想いが強ければ強い程、浩介さんの望む方へ進むスキルといいますか、、、稀有なスキルなので大まかにしかお伝えできず申し訳ございません。」
その解説を聞いた浩介はラノベ厨だからこそ凄まじいスキルだと理解した。
「だから、さっき女神と神の話に繋がるわけか、、、俺の想いの強さで現実にもなるって事か、、、、ヤバくね?」
浩介は思ってた以上のスキルにびっくりしていた。
(戦闘無双系がいいなって考えていたけど、このスキル使いこなせればチートどころじゃないぞ、、例えば無双したいって想いがあれば無双出来るし、モテたいと想えばモテるって事だよな。。異世界イージーすぎる!)
「もちろん発動条件やレベルもありますのでそこをクリアしないとダメですか、浩介さんにピッタリのスキルだと思います。条件に関しても近いうち判明すると思いますので期待してください。」
発動するのに条件やらなんやらあるみたいだが、浩介は気にしていなかった。念願のスキル!想っていた以上のスキル!これから始まる異世界生活と浩介の心には不安は一切なく、これから始まるネクストステージに期待を膨らませていたのだった。
「わかったよ。ありがとう。じゃスキル付与も終わってた事だし、異世界生活へ早速行こうぜ」
ワクワク顔の浩介だが、何故だか本がしょんぼりしているように感じた。
「どうした??」
そう問いかける浩介へ本は
「申し訳ありません。私は一緒には行けないです。」
なんて言う。
「はぁ、、、いきなりテンプレかよ。めんどくせぇ、、」
こういう話は何度ラノベで読んできた事か。浩介にとっては鉄板テンプレの一つだ。
現実世界から異世界へ行く前にまさか鉄板ヒロインテンプレを経験するとは浩介も思ってみなかったが、そこはラノベ厨
「どうせ、異世界に行く力がないとか、神との約束でここまでしか案内出来ないとか、そういう話しだろ?」
本はその問いに驚いた様子を見せたが、すぐに笑って
「さすがですね。浩介さん。
でもわかっているなら私とはここでお別れですよ。これは私がどうにか出来る話じゃないんです。
本として生まれた私ですが、
浩介さんと話せて嬉しかった。浩介さんに会えて本当に良かった。私をラノベを愛してくれてありがとうございます。これから先はあなたの物語、あなただけの物語です。苦難や困難が待ち受けてると思いますがきっと大丈夫。あなたはそんな苦難何回もラノベで乗り切っているのですから。」
そんな事をいう。
もうなんか読んだ事があるような展開にセリフ過ぎて
「テンプレちゃんかよっ!!」
と浩介が思わず突っ込むが本はただただ
泣き笑いをしているような仕草で俯く。
そんな本にいらいらMAXの浩介。
(俺の事を見てたんならこの展開で俺がどうするかわかるだろっ?まったく馬鹿本が)
「おい!本!!お前本当に俺の事を側でずっと見て来たのか!?ラノベでこんな展開何回あったって思っている!ヒロインとの別れ?病死しそうな奴との別れ?
死亡フラグ??色々あるけど一言言う!!
その度に【主人公達は見捨てて先に行ったか??違うだろ?ここは俺がお前を連れて行くシーンだろうが!!!】だからメソメソしてないで付いてこい!何とかしてやる!ここからは俺の物語だぞ!お前を特等席で見させてやるよ!だからっ!こいっ!」
そう柄にもなく熱くなる浩介。
そんな言葉を正面から受けた本はフルフルと震え出し
「ごいっじょじだいでずよぅ!!だっでまだなんにもばじまっでないです!!これからはじまるものがだりっ!わだじもいぎだいでずっ!」
「だろ?まさにテンプレじゃねーか」
ピキィーン
【#我が王道__浩介の物語__#】
発動。
レベル1 #唯我独尊__俺のラノベ美学__#
とガラスが割れるような音の後、機械的な声が聞こえた。直後本が光に包まれた。
(眩しいっ!なんだ何が起きた??)
光がだんだんと弱まっていき消え去ると
本がいた場所に
「浩介さん、、、、」
銀髪の本を持った美少女がいた。
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