俺が異世界の中で最強~神様の粋な計らいは粋すぎていた~

Rover

#28 初黒星

シュレ「あ、エルリアくん」


エル「あ、どうも」


今回はシュレミアさんか。自己紹介の時から気になってたんだけど・・・


エル「シュレミアさんってエルフなんですか?」


耳が尖ってるから気になってた。


シュレ「ええと、私はエルフとダークエルフのハーフなんだよ」


エル「へぇ、珍しい・・・んですかね?」


シュレ「まぁ、珍しい方・・・だと思う」


前世の書籍だとダークエルフは差別対象だったことが多かったけれど、王都、というかロ・ムンド王国では違うのだ。

ロ・ムンド王国は種族差別は刑罰の対象にもなるほどだ。ロ・ムンド王国は軽く100年以上続く大国で、初代から掲げている政策だから今は種族差別に関しては無いに等しい。

まぁ、バレなきゃ犯罪じゃないから俺は親に差別されてたけど。


ハルア『それでは第四試合始め!』


エル「ハ!」


俺は早速魔法を放つ。シュレミアさんがどんだけ強いか分からない今、早めに試合を終わらせたかったからだ。


が、しかし


エル「・・・ん?」


シュレミアさんの前に大木が立ってて。その大木に俺の雷系魔法があたり、消滅した。その木は増殖して、闘技場全体を蔽った。

そして・・・


エル「んぐ!」


俺の肩に矢が刺さる。


エル(くっそ、どこから撃ってんだ?)


俺は炎系魔法で周囲を焼き払おうとした、が

速攻で消える。


エル(魔力探知!)


姿が見えなけりゃ魔力を捜査すればいいと思った。が、これも失敗。魔力探知はスキルとかではなく、技術だから自分で研くしかない。俺の限界はシュレミアさんを見つけられなかった。

なんだこりゃ!そういえばエルフは精霊術とか魔法とか、あと弓術に長けていたか。この森林は精霊術か?

それなら精霊術を創るか。

・・・あれ?創れん。何でだ!畜生!今まで創造スキルに頼り過ぎていたか。


流石にエルフのことや精霊術については研究してなかったし、兄さんも精霊術は専門ではなかったから教えてもらっていない!

神様に聞くにも時間が無い!


エル「フゥゥゥ」


俺は治癒魔法を使う。回復魔法の上位互換だ。


エル「が!」


全然間に合わない。音も鳴らない。今までモンスターを主にして戦っていたから人の動きが全然わからん。

とりあえずこんな森林のど真ん中のだだっ広いところにいたら格好の的だ。逃げるか・・・


エル「!ンブフウ・・・がぁ・・・俺の・・・負けです・・・」


逃げてる途中、矢の先端が心臓に掠って、今までの肩と足に打ち込まれていたからもう俺は動けない。流石に降参だ。

俺が降参を宣言すると、森林は地面に埋まっていった。


シュレ「ご、ごめん!大丈夫!?」


エル「大丈夫・・・ではないですが・・・・・・・・・ふぅ。」


あ~ヤバかった。あのまま続けてたら死んでたわ。


シュレ「ほえ?傷がもう治ってる」


エル「んぐぐ・・・急速に治したから痛いな・・・。治癒魔法ですよ」


シュレ「治癒魔法?使えるの!?」


エル「ええ」


これは・・・あれだ。俗に言う『俺何かやっちゃいました?』状態だ。まぁ見せちゃったもんはしょうが無い。


エル「頑張って使えるようになったんですよ。それよりもさっきの木は精霊術ですか?」


シュレ「え?ああ、う、うん。そうだよ?」


やっぱりな。魔法は自身の魔力を使うから自然界にあれほどまでは干渉できないハズだからな。


エル「精霊術って俺でも使えますか?」


シュレ「ん~・・・難しい、と思うよ。精霊術はまず自然界にいる精霊が見えなきゃ駄目だし、それにエルフは最初の言語が基本精霊語だから精霊とお話出来るから精霊と心を通わせて精霊に木とか水とかを創ってもらっているんだけど・・・精霊はエルフ以外にあまり好意を示さないから、エルフ以外の種族が精霊術を使うのはかなりの時間が必要だと思う」


エル「なるほど・・・」


精霊術ってのはスキルとかでは無かったから使えなかったのか。これはイイコト知った。創造のスキルは基本限界はないけれど、世界の理とかには干渉できない。


エル「あ、あと───」


ハルア『これにて第四試合をしゅーりょーしまーす。皆さんを次の対戦相手へ送りますね』


あ、時間か。まぁ、あとで聞けば良いだろう。自分自身初の黒星だったな。油断大敵。

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