俺が異世界の中で最強~神様の粋な計らいは粋すぎていた~
#22 魔方陣
「えー。それじゃあ、授業を始めていくぞ」
俺達は今日から中級クラスになった。
ルナ達全員一緒のクラスになったことはデカかった。知り合いがいるのはいい。
ちなみに、俺達のクラスの担任はまさかのマルク先生だった。
「えーっと、それじゃ今から魔方陣の講座を行う。座学っちゃ座学だが、実技に大きく関わってくるからな。魔方陣魔術の部類だ。あ、そうだ。この中に魔法と魔術と魔道の違いが分かる奴はいるか?」
ああ、そんなのはここに来る前に家の本で読んだな。家では夜は外を出歩いては駄目だったから、ずっとこっちの世界についての本を読んでいたからな。
そういうことで、俺は手を挙げた。
「お、エルリア。分かるか。説明してみろ」
「はい。えーっと、魔法は魔力による現象等を指します。魔術は理論等を元に自身の魔力や自然界の魔力等を元にして、魔方陣にその魔力を集め魔方陣から魔法を放つもの。魔道はその道を行くもののことを指すものだったと思います」
「おお、その通りだ。どこでそんなことを知ったんだ?」
「家で本を読んでいたのと、ルイス兄さんに教えてもらってたんです」
「ああ、なるほどな。確かにルイスは優秀な生徒だからな。後、お前の兄貴のムルシアやムルシオも優秀だからな」
ふーん。やっぱり兄さん達は優秀な生徒なんだな。
「えー、魔法とかの区別はエルリアの言う通りだ。まぁ、覚えてなくてもどうなるって訳じゃないからな。それは置いといて、魔方陣の方に戻る。今回の魔方陣は『自然魔方陣』についてやる。今から黒板にその魔方陣を描くから、写すなり覚えるなりしろー」
そうしてマルク先生は黒板に魔方陣を書き始める。
俺はその魔方陣がどんなものかは分かった。
「えー、この魔方陣は『基礎魔方陣』というもので、魔方陣の基盤になるものだ。この魔方陣自体には魔法を発動することはできない。ただの素体でしかないからな。ここに色々と付け足すと魔法が使えるようになるんだ」
「はい」
「はいそこ、何だ?」
誰かが手を挙げたらしい。
「これの何処が理論での構成なんですか?」
「ああ、うん。それは中級クラスでやるもんじゃないんだが...まぁいい、説明しよう。魔方陣は、魔力を流すと魔方陣の形に沿って魔力が流れる。その流れが魔法を出すんだ。これが魔術は理論だと言われる理由だ。その流れによって魔法が放たれる理由はまだ明確な理由は分かっていないが、魔方陣から魔法が放たれる流れにはある程度法則性があるんだ。その法則を組み合わせて魔方陣を作る。だから魔術である魔方陣は理論なんだ。これでいいか?」
「はい、すいません。ありがとうございました」
「あい。それじゃ続けるぞ。この魔方陣は自然界の現象に働きかける魔方陣だ。んで、この基礎魔方陣にこんな感じて足せば...」
と、マルク先生は基礎魔方陣に何かを書き足す。
「これで魔法が出る。この魔方陣は『元素魔法』と言われている。大気中の元素を魔力で固めることで魔法とするんだ。それで、これはその中で火が出るものだ。今この魔方陣に魔力を流してみよう」
そうマルク先生が言うと、先生は黒板に描いた魔方陣に沿って魔力を流す。そうすると、その魔力が魔方陣の形に浮き出て、その魔方陣から魔方陣の大きさと同じ位の火が出る。
「一応こんな感じだな。だが、この魔方陣だとここまでしか出来ない。これ以上は何も起こらん。それがこの魔方陣の面倒くさいところで、この炎を撃つとなるとまた魔方陣をさっきみたいに付け足さないと駄目なんだよな。まぁ、今日はそこまではやらん。とりあえずみんなこの魔方陣を正確に描けて、それでその魔方陣に魔力を流せるかだな。それじゃ、始め」
マルク先生がそういうと、みんなその魔方陣に重ねるように魔力を流し、浮き出させて、その繰り返しをしていた。
正直、俺はこの魔方陣は家で何回も練習したし、何なら魔方陣を組み合わせて自作の魔方陣を作れる位にはなっているくらいだ。
俺はちゃちゃっと終わらせて、マルク先生に見てもらった。
「マルク先生、これで良いですか?」
「ん?...ああ、これで大丈夫だ。それにしても下書き無しで魔方陣を魔力で描いたんだな。流石といったところか。お前はみんなに教えてやってくれ。みんなも俺が見て合格といった奴はみんなに教えて回ってくれ」
俺は先生にそう言われたから、立ってくるくる見回った。実際、教えるっつっても魔方陣は正確性だから、教え方が分かんないんだよな...
「ねぇ、エルリア」
「ん?ああ、ルナか。どうした?」
「どうしたって、教えて欲しいから呼び止めたんだよ」
ああ、そうゆうことか。どれどれ...
「ああ、ここが足りないんだよ。あと、描いたヤツをそのままなぞるより、ある程度の下書きとしてみて、細かいところ、例えば正確な円とか直じゃ上手く描けないからな。そういうところは魔力を流すときに微調整をすればいいんだよ」
「うーん...上手くいかない...」
「それじゃ、ちょっと失礼」
俺はそういってルナの手に俺の手を乗せる。
「え!?な、何を...」
「俺が一回お前の魔力を操作して魔方陣を作ってやるから、その感覚を覚えて今度は自分で魔方陣を描いてくれ」
「あうう...わ、分かった」
なんか、ルナの顔が赤いな。何でだ?
「...ほれ、これで分かったか?」
「うう、や、やってみる...」
ルナは手を震えさせながらやる。当然失敗した。
「もうちょっと落ち着けって」
「エ、エルリアはもういいから!他の子のこと見てあげて!」
「お、おう」
ルナにそう言われたから、俺はまた教室内をくるくる回る。
その後、ルノやエミリアにも頼まれて、同じように教えたら、二人共もルナと同じような反応をした。
前世では女の子と付き合ったことがないから、イマイチ女心とゆうものが分からん...
俺達は今日から中級クラスになった。
ルナ達全員一緒のクラスになったことはデカかった。知り合いがいるのはいい。
ちなみに、俺達のクラスの担任はまさかのマルク先生だった。
「えーっと、それじゃ今から魔方陣の講座を行う。座学っちゃ座学だが、実技に大きく関わってくるからな。魔方陣魔術の部類だ。あ、そうだ。この中に魔法と魔術と魔道の違いが分かる奴はいるか?」
ああ、そんなのはここに来る前に家の本で読んだな。家では夜は外を出歩いては駄目だったから、ずっとこっちの世界についての本を読んでいたからな。
そういうことで、俺は手を挙げた。
「お、エルリア。分かるか。説明してみろ」
「はい。えーっと、魔法は魔力による現象等を指します。魔術は理論等を元に自身の魔力や自然界の魔力等を元にして、魔方陣にその魔力を集め魔方陣から魔法を放つもの。魔道はその道を行くもののことを指すものだったと思います」
「おお、その通りだ。どこでそんなことを知ったんだ?」
「家で本を読んでいたのと、ルイス兄さんに教えてもらってたんです」
「ああ、なるほどな。確かにルイスは優秀な生徒だからな。後、お前の兄貴のムルシアやムルシオも優秀だからな」
ふーん。やっぱり兄さん達は優秀な生徒なんだな。
「えー、魔法とかの区別はエルリアの言う通りだ。まぁ、覚えてなくてもどうなるって訳じゃないからな。それは置いといて、魔方陣の方に戻る。今回の魔方陣は『自然魔方陣』についてやる。今から黒板にその魔方陣を描くから、写すなり覚えるなりしろー」
そうしてマルク先生は黒板に魔方陣を書き始める。
俺はその魔方陣がどんなものかは分かった。
「えー、この魔方陣は『基礎魔方陣』というもので、魔方陣の基盤になるものだ。この魔方陣自体には魔法を発動することはできない。ただの素体でしかないからな。ここに色々と付け足すと魔法が使えるようになるんだ」
「はい」
「はいそこ、何だ?」
誰かが手を挙げたらしい。
「これの何処が理論での構成なんですか?」
「ああ、うん。それは中級クラスでやるもんじゃないんだが...まぁいい、説明しよう。魔方陣は、魔力を流すと魔方陣の形に沿って魔力が流れる。その流れが魔法を出すんだ。これが魔術は理論だと言われる理由だ。その流れによって魔法が放たれる理由はまだ明確な理由は分かっていないが、魔方陣から魔法が放たれる流れにはある程度法則性があるんだ。その法則を組み合わせて魔方陣を作る。だから魔術である魔方陣は理論なんだ。これでいいか?」
「はい、すいません。ありがとうございました」
「あい。それじゃ続けるぞ。この魔方陣は自然界の現象に働きかける魔方陣だ。んで、この基礎魔方陣にこんな感じて足せば...」
と、マルク先生は基礎魔方陣に何かを書き足す。
「これで魔法が出る。この魔方陣は『元素魔法』と言われている。大気中の元素を魔力で固めることで魔法とするんだ。それで、これはその中で火が出るものだ。今この魔方陣に魔力を流してみよう」
そうマルク先生が言うと、先生は黒板に描いた魔方陣に沿って魔力を流す。そうすると、その魔力が魔方陣の形に浮き出て、その魔方陣から魔方陣の大きさと同じ位の火が出る。
「一応こんな感じだな。だが、この魔方陣だとここまでしか出来ない。これ以上は何も起こらん。それがこの魔方陣の面倒くさいところで、この炎を撃つとなるとまた魔方陣をさっきみたいに付け足さないと駄目なんだよな。まぁ、今日はそこまではやらん。とりあえずみんなこの魔方陣を正確に描けて、それでその魔方陣に魔力を流せるかだな。それじゃ、始め」
マルク先生がそういうと、みんなその魔方陣に重ねるように魔力を流し、浮き出させて、その繰り返しをしていた。
正直、俺はこの魔方陣は家で何回も練習したし、何なら魔方陣を組み合わせて自作の魔方陣を作れる位にはなっているくらいだ。
俺はちゃちゃっと終わらせて、マルク先生に見てもらった。
「マルク先生、これで良いですか?」
「ん?...ああ、これで大丈夫だ。それにしても下書き無しで魔方陣を魔力で描いたんだな。流石といったところか。お前はみんなに教えてやってくれ。みんなも俺が見て合格といった奴はみんなに教えて回ってくれ」
俺は先生にそう言われたから、立ってくるくる見回った。実際、教えるっつっても魔方陣は正確性だから、教え方が分かんないんだよな...
「ねぇ、エルリア」
「ん?ああ、ルナか。どうした?」
「どうしたって、教えて欲しいから呼び止めたんだよ」
ああ、そうゆうことか。どれどれ...
「ああ、ここが足りないんだよ。あと、描いたヤツをそのままなぞるより、ある程度の下書きとしてみて、細かいところ、例えば正確な円とか直じゃ上手く描けないからな。そういうところは魔力を流すときに微調整をすればいいんだよ」
「うーん...上手くいかない...」
「それじゃ、ちょっと失礼」
俺はそういってルナの手に俺の手を乗せる。
「え!?な、何を...」
「俺が一回お前の魔力を操作して魔方陣を作ってやるから、その感覚を覚えて今度は自分で魔方陣を描いてくれ」
「あうう...わ、分かった」
なんか、ルナの顔が赤いな。何でだ?
「...ほれ、これで分かったか?」
「うう、や、やってみる...」
ルナは手を震えさせながらやる。当然失敗した。
「もうちょっと落ち着けって」
「エ、エルリアはもういいから!他の子のこと見てあげて!」
「お、おう」
ルナにそう言われたから、俺はまた教室内をくるくる回る。
その後、ルノやエミリアにも頼まれて、同じように教えたら、二人共もルナと同じような反応をした。
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コメント
Kまる
なっ…なんだよ…可愛いじゃんか…
ノベルバユーザー252836
ハーレム感でてきたかな?
エルス・ギルバート
...ヘルニアなんてヘルニアになればいいのに