俺が異世界の中で最強~神様の粋な計らいは粋すぎていた~
#18 グエアイネス強さ
学園長「はーい、それじゃこれから今年の第1回目の級試験を始めまーす!」
学園長のこの言葉から始まった級試験。
とりあえず俺はルナ達の中で一番最初にやるから、他に見るモンもないし、そこら辺をルナ達とぶらついていた。
ここはベルールク大闘技場という場所で、エルガディア学園が所有する闘技場だ。
複数闘技場があって、幾ちもの試合を同時並行で行うこともできる。
特に級試験のときはそれが役に立つ。
普段の実技授業でここを使わないのは、この闘技場は貸し出しなどもやっているため、基本的に授業では使わないそうだ。
エル「それにしても広いな。」
ルナ「売店とかもやっているからね。」
エミ「そんなに広いですかね?私は城にずっと住んでいたので、あまり広くは感じないのですが。」
ルノ「いや、めっちゃ広いですよ。」
そんな会話をしていると
???「おーい、エルリアー!」
あれ、この声...
ヘル「ルイス兄さん!」
ルナ「え!?エルリアってお兄さんがいたの!?」
あ、そういえばみんなに俺に兄がいるっていうことは言ってなかったか。
まあ、後で説明すればいいか。
ルイス「久しぶりだな。」
エル「そうだね。去年会ってからずっと会えてなかったもんね。」
ルイス「そうだな。そういえばそこにいるお嬢さんがたは...」
エル「ああ、学園に来て友達になったんだよ。」
ルナ「ど、どうも。」
エミ「お初にお目にかかります。エミリア、と申します。」
ルノ「わ、私は友達になったつもりは...」
ルイス「お嬢様までも友達とはね。流石はエルリアってところかな。」
どういう意味で言ってるのかは大体予想がつく。
エル「そういえば、ルイス兄さん、試験はどうなの?」
ルイス「僕は午後の方だからまだだよ。エルリアの方は噂になってるからもう知っているよ。もうすぐじゃないか?」
ルイス兄さんにそう言われたから俺は闘技場にある時計を見た。もうすぐで九時半になる。
エル「まだ早いよ。」
ルイス「大体30分前待機が基本だから、もう待機室に行った方がいいよ。」
そんなもんなのか。随分と早くから待機をするんだな。
ヘル
エル「それじゃ、行ってくる。」
ルイス「ああ。俺もお前の試験を見に行くからな。」
~待機室~
エル「失礼します。」
恐る恐る俺は待機室に入った。知らない人がいたらやだからな。
けれど、そんな心配は無用だった。そこには誰もいなかった。
俺は暇ではあるが、待機室で待っていると、
ガチャっと俺のいる待機室に誰だか分からないけれど入ってきた。
グエ「あ、君が僕の対戦相手?初めまして。僕がグエアイネス・ファルーラだよ。よろしくね。」
ああ、この人がグエアイネスって人か。
気さくそうな話し方だな。
エル「こちらこそよろしくお願いします。」
グエ「いやいや、そんなにかしこまらなくていいよ。僕、そんな大層な人間じゃないし。それより君がエルリア君か。噂になってるからね。君、強いんでしょ?」
エル「分からないです。俺、田舎に住んでいたから普通の強さっていうのを知らないので。それよりグエアイネスさんの方こそ噂になっているじゃないですか。」
エル「あはは、そうだね。でも、僕はそんなに強くないよ。本当にね。」
そんな感じの会話が続いて、しばらくすると
案内人「エルリアさん、グエアイネスさん、もう少しで始まるので待機をお願いします。」
グエ「もうそんな時間か。それじゃ、よろしくね。エルリア君。」
エル「よろしくお願いします。」
そして俺達は闘技場での級試験が始まった。
実況「さあ、今から今日一ともいえるほどの試合が始まろうとしています。まず、グエアイネス・ファルーラ!彼は入学試験の時こそそんなには注目視されていませんでしたが、授業での強さや級試験でのときは圧倒的な力で中級クラスの対戦相手を倒し、一気に注目を浴びることになり、今では『神からの祝福を受ける者』という二つ名さえ付けられるほどに!対してエルリア・アルフィース!彼は入学試験で圧倒的な力をみせ、エミリアお嬢様を抑えて最優秀合格者の座を手に入れている!それからというもの、授業でも実技館を吹っ飛ばすなどをして、度々噂になっている!そんな二人の試合が今から始まる!」
随分と長ったらしい前置きだったな。
「それでは、この試合の説明をします。この闘技場内に入ったときに、あなた達には結界が張られました。その結界を壊せば勝ち。この闘技場にいる間はダメージをうけません。いくらでも強い魔法を撃ってください。以上です。それでは始め!」
案外単純なルールだな。でも、すぐに終わるというのはつまらないから、俺はぐるぐる逃げてグエアイネスの強さを見極め...
エル「っと!」
俺がそんなことを考えていると、グエアイネスが魔法を飛ばしてきた。結構強めだな。ルナ達ほどじゃないけど。
グエ「そんなにぼーっとしてたらすぐに終わっちゃうよ。」
エル「そうですか。それじゃ、僕も魔法を使いましょうかね。」
俺はさっきグエアイネスが撃ってきた魔法と同じくらいの威力で魔法を撃った。
グエ「へー。君、結構強いじゃん。でも、こんなんじゃ僕は倒せないよ!」
そうしてグエアイネスはひらりと魔法を躱した。
まあ、そりゃそうだよな。あの程度の魔法では『神からの祝福を受ける者』なんてのは呼ばれないよな。これじゃルナ達は神様になっちまう。
「おいおい、アイツらマジかよ」
「あんな威力の魔法をぶっ放して魔力切れ起きないとか。マジで神からの祝福を受けてんじゃねぇの?」
...こんなんでか。それじゃ、ルナ達の試合はもうみんな度肝抜かれるだろうな。
グエ「僕はあんまり長ったらしいのは好きじゃないんだ。だから、今から僕の最大魔法を撃つ。それでおしまいさ。」
どうやらグエアイネスはその最大魔法とやらで俺を倒せるらしい。
エル「それじゃ、俺がそれを受け止めたら、今度は俺のちょっとだけ強めの魔法を撃ちます。それであなたが立っていたら、僕はリタイアします。」
グエ「いいねぇ!それじゃ、いくよ!」
そうすると、グエアイネスは手を空に向けた。
そこから、何個もの魔法陣が出てきた。強そう。
グエ「これが僕の最大魔法だ!」
そういうと俺の頭上にも魔法陣が出てきて、グエアイネスが自分の上にある魔法陣に魔力を注ぐ。そうすると、グエアイネスの上にある魔法陣と俺の頭上にある魔法陣が輝きだして、俺の頭上の魔法陣から魔法が放たれた。
なんか、とりあえず爆音が聞こえた。そして俺の視界は真っ赤だ。
俺は結界が壊れないように結界を強化した。
少しすると、真っ赤な視界が晴れて、前にはグエアイネスがいた。
グエ「...そんな、僕の最大魔法が...。」
俺の周りはクレーターが出来ていた。が、俺が試験のときに、作ったクレーターより小さいし、深くもない。これ位ならルナ達がちょっと本気を出せば使えるだろう。
なんせ、ルナ達は本気を出していないと言っていた。本気を出したこともないそうだ。怖いかららしい。
エル「それじゃ、次は俺が行かせてもらいます。」
グエ「ぐ、いいよ。耐えきって見せる!」
俺はグエアイネスの方に手を向けて試験のときくらいの威力で放った。
グエアイネスに当たると、もの凄い爆音と共に、グエアイネスの結界が割れた。
「勝者、エルリア・アルフィース!」
こうして俺の昇級試験は無事合格に終わった。
学園長のこの言葉から始まった級試験。
とりあえず俺はルナ達の中で一番最初にやるから、他に見るモンもないし、そこら辺をルナ達とぶらついていた。
ここはベルールク大闘技場という場所で、エルガディア学園が所有する闘技場だ。
複数闘技場があって、幾ちもの試合を同時並行で行うこともできる。
特に級試験のときはそれが役に立つ。
普段の実技授業でここを使わないのは、この闘技場は貸し出しなどもやっているため、基本的に授業では使わないそうだ。
エル「それにしても広いな。」
ルナ「売店とかもやっているからね。」
エミ「そんなに広いですかね?私は城にずっと住んでいたので、あまり広くは感じないのですが。」
ルノ「いや、めっちゃ広いですよ。」
そんな会話をしていると
???「おーい、エルリアー!」
あれ、この声...
ヘル「ルイス兄さん!」
ルナ「え!?エルリアってお兄さんがいたの!?」
あ、そういえばみんなに俺に兄がいるっていうことは言ってなかったか。
まあ、後で説明すればいいか。
ルイス「久しぶりだな。」
エル「そうだね。去年会ってからずっと会えてなかったもんね。」
ルイス「そうだな。そういえばそこにいるお嬢さんがたは...」
エル「ああ、学園に来て友達になったんだよ。」
ルナ「ど、どうも。」
エミ「お初にお目にかかります。エミリア、と申します。」
ルノ「わ、私は友達になったつもりは...」
ルイス「お嬢様までも友達とはね。流石はエルリアってところかな。」
どういう意味で言ってるのかは大体予想がつく。
エル「そういえば、ルイス兄さん、試験はどうなの?」
ルイス「僕は午後の方だからまだだよ。エルリアの方は噂になってるからもう知っているよ。もうすぐじゃないか?」
ルイス兄さんにそう言われたから俺は闘技場にある時計を見た。もうすぐで九時半になる。
エル「まだ早いよ。」
ルイス「大体30分前待機が基本だから、もう待機室に行った方がいいよ。」
そんなもんなのか。随分と早くから待機をするんだな。
ヘル
エル「それじゃ、行ってくる。」
ルイス「ああ。俺もお前の試験を見に行くからな。」
~待機室~
エル「失礼します。」
恐る恐る俺は待機室に入った。知らない人がいたらやだからな。
けれど、そんな心配は無用だった。そこには誰もいなかった。
俺は暇ではあるが、待機室で待っていると、
ガチャっと俺のいる待機室に誰だか分からないけれど入ってきた。
グエ「あ、君が僕の対戦相手?初めまして。僕がグエアイネス・ファルーラだよ。よろしくね。」
ああ、この人がグエアイネスって人か。
気さくそうな話し方だな。
エル「こちらこそよろしくお願いします。」
グエ「いやいや、そんなにかしこまらなくていいよ。僕、そんな大層な人間じゃないし。それより君がエルリア君か。噂になってるからね。君、強いんでしょ?」
エル「分からないです。俺、田舎に住んでいたから普通の強さっていうのを知らないので。それよりグエアイネスさんの方こそ噂になっているじゃないですか。」
エル「あはは、そうだね。でも、僕はそんなに強くないよ。本当にね。」
そんな感じの会話が続いて、しばらくすると
案内人「エルリアさん、グエアイネスさん、もう少しで始まるので待機をお願いします。」
グエ「もうそんな時間か。それじゃ、よろしくね。エルリア君。」
エル「よろしくお願いします。」
そして俺達は闘技場での級試験が始まった。
実況「さあ、今から今日一ともいえるほどの試合が始まろうとしています。まず、グエアイネス・ファルーラ!彼は入学試験の時こそそんなには注目視されていませんでしたが、授業での強さや級試験でのときは圧倒的な力で中級クラスの対戦相手を倒し、一気に注目を浴びることになり、今では『神からの祝福を受ける者』という二つ名さえ付けられるほどに!対してエルリア・アルフィース!彼は入学試験で圧倒的な力をみせ、エミリアお嬢様を抑えて最優秀合格者の座を手に入れている!それからというもの、授業でも実技館を吹っ飛ばすなどをして、度々噂になっている!そんな二人の試合が今から始まる!」
随分と長ったらしい前置きだったな。
「それでは、この試合の説明をします。この闘技場内に入ったときに、あなた達には結界が張られました。その結界を壊せば勝ち。この闘技場にいる間はダメージをうけません。いくらでも強い魔法を撃ってください。以上です。それでは始め!」
案外単純なルールだな。でも、すぐに終わるというのはつまらないから、俺はぐるぐる逃げてグエアイネスの強さを見極め...
エル「っと!」
俺がそんなことを考えていると、グエアイネスが魔法を飛ばしてきた。結構強めだな。ルナ達ほどじゃないけど。
グエ「そんなにぼーっとしてたらすぐに終わっちゃうよ。」
エル「そうですか。それじゃ、僕も魔法を使いましょうかね。」
俺はさっきグエアイネスが撃ってきた魔法と同じくらいの威力で魔法を撃った。
グエ「へー。君、結構強いじゃん。でも、こんなんじゃ僕は倒せないよ!」
そうしてグエアイネスはひらりと魔法を躱した。
まあ、そりゃそうだよな。あの程度の魔法では『神からの祝福を受ける者』なんてのは呼ばれないよな。これじゃルナ達は神様になっちまう。
「おいおい、アイツらマジかよ」
「あんな威力の魔法をぶっ放して魔力切れ起きないとか。マジで神からの祝福を受けてんじゃねぇの?」
...こんなんでか。それじゃ、ルナ達の試合はもうみんな度肝抜かれるだろうな。
グエ「僕はあんまり長ったらしいのは好きじゃないんだ。だから、今から僕の最大魔法を撃つ。それでおしまいさ。」
どうやらグエアイネスはその最大魔法とやらで俺を倒せるらしい。
エル「それじゃ、俺がそれを受け止めたら、今度は俺のちょっとだけ強めの魔法を撃ちます。それであなたが立っていたら、僕はリタイアします。」
グエ「いいねぇ!それじゃ、いくよ!」
そうすると、グエアイネスは手を空に向けた。
そこから、何個もの魔法陣が出てきた。強そう。
グエ「これが僕の最大魔法だ!」
そういうと俺の頭上にも魔法陣が出てきて、グエアイネスが自分の上にある魔法陣に魔力を注ぐ。そうすると、グエアイネスの上にある魔法陣と俺の頭上にある魔法陣が輝きだして、俺の頭上の魔法陣から魔法が放たれた。
なんか、とりあえず爆音が聞こえた。そして俺の視界は真っ赤だ。
俺は結界が壊れないように結界を強化した。
少しすると、真っ赤な視界が晴れて、前にはグエアイネスがいた。
グエ「...そんな、僕の最大魔法が...。」
俺の周りはクレーターが出来ていた。が、俺が試験のときに、作ったクレーターより小さいし、深くもない。これ位ならルナ達がちょっと本気を出せば使えるだろう。
なんせ、ルナ達は本気を出していないと言っていた。本気を出したこともないそうだ。怖いかららしい。
エル「それじゃ、次は俺が行かせてもらいます。」
グエ「ぐ、いいよ。耐えきって見せる!」
俺はグエアイネスの方に手を向けて試験のときくらいの威力で放った。
グエアイネスに当たると、もの凄い爆音と共に、グエアイネスの結界が割れた。
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コメント
ノベルバユーザー252836
最強の主人公ってのも見てて面白い
/昊/芭/☪︎
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