俺が異世界の中で最強~神様の粋な計らいは粋すぎていた~
#5 入学試験 前半
「これから筆記試験を始める。今から60分間だ。それでは、はじめ!」
今日は試験当日。今は筆記試験中だ。
え?問題は分かるのかって?そりゃあ、普通は分からないさ。でも、俺には兄さんがいる。よよく勉強とか教えてくれたんだ。
まぁ、このスキルは削除行きかな。後でもっと良いスキルを創るつもりだし。
~60分後~
「終了だ。」
そう試験官が言うと、回答用紙が教卓へ瞬間移動した。
「10分の休憩をとったあと、実技試験に移る。休憩は実技試験を行う学園の実技館にてとってもらう。」
試験官がそういうと、また瞬間移動でだだっ広いところにきた。
「ねぇねぇ、筆記試験どうだった?」
「やばいかもしんな~い。」
等といったい会話が聞こえてくる。
どうやら多くの人は知り合いがいるらしい。
俺は田舎の男爵の息子だったから、あまり村の子供達とは話したことも無い。そもそも、村の子供達は15歳になったら王都へスキルをもらいに来て、そしてまた田舎暮らし、といった感じで家庭による教育のみをうけて、学業には入らない者がほとんどだ。教育費が払えないからな。
10分間こうやって暇な時を過ごすのかな?
そういえば、神様が
『この世界にはお主のように転生した者が多少いる。そういった者と出会えるとよいのう。』
とかいっていたな。
ワンチャンこの場にいるかもな。
そう思っていると、
「ねぇ、あなた一人なの?」
「ん?そうだけど...。」
俺に話しかけて来た奴がいる。
「そっか。私は友達や妹と一緒に受けに来たんだけど、あなたは誰か一緒じゃないの?」
「俺は地元じゃ落ちこぼれだ。それに、俺の村の奴らは貧しい奴ばかりだから、こんな王都なんてところにはスキルを貰いに来るときくらいさ。」
「ふーん、そうなんだ。えっと...そういえば名前聞いていなかったね。私はルナ、ルナ・アイズ。あなたの名前は?」
「エルリア、エルリア・アルフィースだ。」
「ふーん。よろしくね、エルリア!」
「ああ、よろしく...。」
そういえばこんなにまともに他人と話したのはこっちに来てから初めてだ。
何を話したらいいのか...。
「ルナ!もうそろそろ実技試験始まるよ!」
「分かった!それじゃ、また会おうね、エルリア!」
「ああ...。」
そうして俺はルナと別れた。
「これから実技試験を始める。まず初めに、剣術の試験だ。名前を呼ばれたらこのルーカスと戦ってもらう。」
「よろしくな、ちびっ子共!」
「マジかよ...。」
「あのルーカスさんとかよ...。」
みんななんか落ち込んでいる。
そんなにアイツは強いのか?
「俺は反撃はしない。お前らは全力でかかってこい!」
「まずはアル・ハート!」
「はい!」
「ふむ。よし、来い!」
そうして実技試験が始まった。
実際、ルーカスは結構強いらしく、ほとんどの生徒の攻撃を動かずに弾いている。
「次、ルナ・アイズ!」
「は、はい!」
お、ルナの番らしい。
「よし、来い!」
「えい!」
カン!
え...。なんだ、あのふざけた剣術は。
アイツ、やる気はあるのか?
「す、すいません。剣術は苦手なもので...。」
「ハハハ!いいってことよ!人には得意不得意あるってもんよ!ガハハハハ!」
そうルーカスはいっていたが、ルナは結構しょんぼりしていた。
まあ、苦手なんだから仕方ないと思うが。
「次、エミリア・ロ・ムンド!」
「はい。」
「おいおい、マジかよ。」
「エミリアって、国王の娘だろ?」
「しかもめっちゃ強いらしいじゃん。」
へぇ、あれがこの国の姫様か。プライド高そうな顔してらぁ。
「お、姫様か!手加減は不要だぞ!さあ来い!」
そういって始まった姫様とルーカスの戦いは、白熱していた。
姫様がとんでもなく速く、そして一撃一撃がとても重いようで、流石のルーカスも避けながらの防戦だった。
「そこまで!」
っと、試験官がストップをかけた。
「へへ、やっぱり強いなぁ、姫様よ!ガハハハハ!」
ルーカスが褒めている(?)中、姫様はぷいっと帰っていった。
「次、エルリア・アルフィース!」
「はい。」
おっと、俺の番が来た。
「え、エルリアってあの?」
「兄達が優秀な中、唯一の落ちこぼれの?」
そんな声と共に、クスクスと笑い声が聞こえる。
そうか、俺はそんなに噂になっていたのか。不名誉な方で。
少しイラッときた。
「お!アルフィース家の四男か!兄達は優秀だから期待しているぞ!」
そうして、俺の実技試験は始まった。
まず、ステータスを全部一万にする。そして、
『スキル・光移動!』
と、その場から一瞬で消えた。
「「え!?」」
そうして、ルーカスの後ろに瞬間移動した。
そして一突き!と思ったけど、ガキン!と剣で守られてしまった。
「お前さん、何だい今の?」
「...教えられません。」
「そうかい!それで、まだやるのかい?」
「もちろんです。」
今ので、ステータス一万じゃ、あの姫様レベルしか出せないらしい。それじゃあ...300,000位にしとくか。
「それじゃ、行きますよ!」
「おう!どんと来い!」
小手先だけでいくのはやめよう。それじゃあ...。
「ふん!」
思いっきり斬りかかった。
「な!?」
バキン!
そう音をたてて、ルーカスの剣は折れた。
そして、ルーカスは剣を犠牲に即座に避け、俺はそのまま剣を振り下ろした。
そうすると、床から壁まで風圧で斬れてしまった。
俺はその後即座に剣をルーカスの喉元に当てる。
「ま、参った...。」
そういって、両手を挙げた。
「「「......。」」」
試験官も含め、みんな黙ってしまった。
まぁ、ルーカスが降参しているのだから、俺はそこから離れた。
「おい、アイツマジかよ。」
「ルーカスって国王側近の騎士で、騎士団長もやってるんだろ?」
「アイツ何者だよ。」
マジか、ルーカスって騎士団長だったのか。
少しやり過ぎたか...。
「凄いね、エルリアって!」
そう言ってきたのは、ルナだった。
「あ、ありがと。」
うまい返しが思いつかなかった。
「ちょっとルナ、何してんのよ!」
そう言っていたのはさっきもルナを呼びに来た子だ。
「え?エルリアと喋ってただけだよ?」
「危ないよ、そんなの!」
「何が?エルリアは...」
「いいから、早く!」
「あ!エルリア、またね!」
「お、おう。」
そういってルナはそそくさと連れて行かれた。
今日は試験当日。今は筆記試験中だ。
え?問題は分かるのかって?そりゃあ、普通は分からないさ。でも、俺には兄さんがいる。よよく勉強とか教えてくれたんだ。
まぁ、このスキルは削除行きかな。後でもっと良いスキルを創るつもりだし。
~60分後~
「終了だ。」
そう試験官が言うと、回答用紙が教卓へ瞬間移動した。
「10分の休憩をとったあと、実技試験に移る。休憩は実技試験を行う学園の実技館にてとってもらう。」
試験官がそういうと、また瞬間移動でだだっ広いところにきた。
「ねぇねぇ、筆記試験どうだった?」
「やばいかもしんな~い。」
等といったい会話が聞こえてくる。
どうやら多くの人は知り合いがいるらしい。
俺は田舎の男爵の息子だったから、あまり村の子供達とは話したことも無い。そもそも、村の子供達は15歳になったら王都へスキルをもらいに来て、そしてまた田舎暮らし、といった感じで家庭による教育のみをうけて、学業には入らない者がほとんどだ。教育費が払えないからな。
10分間こうやって暇な時を過ごすのかな?
そういえば、神様が
『この世界にはお主のように転生した者が多少いる。そういった者と出会えるとよいのう。』
とかいっていたな。
ワンチャンこの場にいるかもな。
そう思っていると、
「ねぇ、あなた一人なの?」
「ん?そうだけど...。」
俺に話しかけて来た奴がいる。
「そっか。私は友達や妹と一緒に受けに来たんだけど、あなたは誰か一緒じゃないの?」
「俺は地元じゃ落ちこぼれだ。それに、俺の村の奴らは貧しい奴ばかりだから、こんな王都なんてところにはスキルを貰いに来るときくらいさ。」
「ふーん、そうなんだ。えっと...そういえば名前聞いていなかったね。私はルナ、ルナ・アイズ。あなたの名前は?」
「エルリア、エルリア・アルフィースだ。」
「ふーん。よろしくね、エルリア!」
「ああ、よろしく...。」
そういえばこんなにまともに他人と話したのはこっちに来てから初めてだ。
何を話したらいいのか...。
「ルナ!もうそろそろ実技試験始まるよ!」
「分かった!それじゃ、また会おうね、エルリア!」
「ああ...。」
そうして俺はルナと別れた。
「これから実技試験を始める。まず初めに、剣術の試験だ。名前を呼ばれたらこのルーカスと戦ってもらう。」
「よろしくな、ちびっ子共!」
「マジかよ...。」
「あのルーカスさんとかよ...。」
みんななんか落ち込んでいる。
そんなにアイツは強いのか?
「俺は反撃はしない。お前らは全力でかかってこい!」
「まずはアル・ハート!」
「はい!」
「ふむ。よし、来い!」
そうして実技試験が始まった。
実際、ルーカスは結構強いらしく、ほとんどの生徒の攻撃を動かずに弾いている。
「次、ルナ・アイズ!」
「は、はい!」
お、ルナの番らしい。
「よし、来い!」
「えい!」
カン!
え...。なんだ、あのふざけた剣術は。
アイツ、やる気はあるのか?
「す、すいません。剣術は苦手なもので...。」
「ハハハ!いいってことよ!人には得意不得意あるってもんよ!ガハハハハ!」
そうルーカスはいっていたが、ルナは結構しょんぼりしていた。
まあ、苦手なんだから仕方ないと思うが。
「次、エミリア・ロ・ムンド!」
「はい。」
「おいおい、マジかよ。」
「エミリアって、国王の娘だろ?」
「しかもめっちゃ強いらしいじゃん。」
へぇ、あれがこの国の姫様か。プライド高そうな顔してらぁ。
「お、姫様か!手加減は不要だぞ!さあ来い!」
そういって始まった姫様とルーカスの戦いは、白熱していた。
姫様がとんでもなく速く、そして一撃一撃がとても重いようで、流石のルーカスも避けながらの防戦だった。
「そこまで!」
っと、試験官がストップをかけた。
「へへ、やっぱり強いなぁ、姫様よ!ガハハハハ!」
ルーカスが褒めている(?)中、姫様はぷいっと帰っていった。
「次、エルリア・アルフィース!」
「はい。」
おっと、俺の番が来た。
「え、エルリアってあの?」
「兄達が優秀な中、唯一の落ちこぼれの?」
そんな声と共に、クスクスと笑い声が聞こえる。
そうか、俺はそんなに噂になっていたのか。不名誉な方で。
少しイラッときた。
「お!アルフィース家の四男か!兄達は優秀だから期待しているぞ!」
そうして、俺の実技試験は始まった。
まず、ステータスを全部一万にする。そして、
『スキル・光移動!』
と、その場から一瞬で消えた。
「「え!?」」
そうして、ルーカスの後ろに瞬間移動した。
そして一突き!と思ったけど、ガキン!と剣で守られてしまった。
「お前さん、何だい今の?」
「...教えられません。」
「そうかい!それで、まだやるのかい?」
「もちろんです。」
今ので、ステータス一万じゃ、あの姫様レベルしか出せないらしい。それじゃあ...300,000位にしとくか。
「それじゃ、行きますよ!」
「おう!どんと来い!」
小手先だけでいくのはやめよう。それじゃあ...。
「ふん!」
思いっきり斬りかかった。
「な!?」
バキン!
そう音をたてて、ルーカスの剣は折れた。
そして、ルーカスは剣を犠牲に即座に避け、俺はそのまま剣を振り下ろした。
そうすると、床から壁まで風圧で斬れてしまった。
俺はその後即座に剣をルーカスの喉元に当てる。
「ま、参った...。」
そういって、両手を挙げた。
「「「......。」」」
試験官も含め、みんな黙ってしまった。
まぁ、ルーカスが降参しているのだから、俺はそこから離れた。
「おい、アイツマジかよ。」
「ルーカスって国王側近の騎士で、騎士団長もやってるんだろ?」
「アイツ何者だよ。」
マジか、ルーカスって騎士団長だったのか。
少しやり過ぎたか...。
「凄いね、エルリアって!」
そう言ってきたのは、ルナだった。
「あ、ありがと。」
うまい返しが思いつかなかった。
「ちょっとルナ、何してんのよ!」
そう言っていたのはさっきもルナを呼びに来た子だ。
「え?エルリアと喋ってただけだよ?」
「危ないよ、そんなの!」
「何が?エルリアは...」
「いいから、早く!」
「あ!エルリア、またね!」
「お、おう。」
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コメント
Kまる
多分…姫様主人公のこと好きになるな(名推理)
ノベルバユーザー251799
姫さん、既に一万あるのか、ステータスバランスが悪くない?最強系嫌いじゃないけどさ