俺が異世界の中で最強~神様の粋な計らいは粋すぎていた~
#4 王都ロ・ムンドへ
あれから五年が過ぎて、俺は10歳になった。
父さんや母さんは相も変わらず冷たいけれど、もうこんなところには居なくて済むんだ。
「それじゃあ、行ってきます。」
馬車に乗って王都まで向かう。
「坊ちゃん、本当に寂しくないんですかい?」
馬車を運転している人から聞かれた。
「うん、全然。むしろこれからどうしようかといった考えの方がいっぱいうかんでくるよ。」
「そうですかい。まあ、坊ちゃんらしいですね。」
--------
そういった会話をしているうちに、すぐに王都へ着いた。
そこからは、俺が踏み込んだことの無い世界が広がっていた。
「ようこそ、王都ロ・ムンドへ。申し訳ございませんが、身分証の方ご確認させていただいてもよろしいですか?」
そう言われたので、身分証を取り出して見せた。
「...はい、ありがとうございました。改めまして、ようこそ、王都ロ・ムンドへ!」
そうして俺は兄さん達のいる学園がある王国ロ・ムンドへ来た。
学園の入学テスト等は明日で、結果は明後日になるから、今日と明日は宿屋泊まりになりそうだな。
門の近くにいる兵士の人に、学園に近い宿屋を教えてもらった。
「あの、すいません。王立エルガディア学園に近いオススメの宿屋ってありますか?」
「ああ、それなら宿屋『オー』が安いから良いよ。
「ありがとうございます。」
そういって教えてもらった宿屋『オー』へ向かった。
「いらっしゃいませ~。お泊まりですか?それとも食堂のご利用ですか?」
「泊まりです。あの、二日間泊まれますか?」
「大丈夫ですよ。では、料金24ポドスになります。」
「これでいいですか?」
お金は家を出る前に、父さんからもらった。慈悲は残っていたのだろう。
「はい、丁度お預かりします。こちら、お部屋の鍵になっております。朝食などのサービスはないので、そこはご了承ください。」
「分かりました。」
そうして、俺は部屋に行った。
「結構綺麗だな。」
安い割に良い部屋だ。朝食とかが無かったり、食堂をやっていたりするからだろう。
「少し街並みを見てくるか。」
そうして、宿屋をでてロ・ムンドの街へ出た。
「俺の住んでいた田舎とは比べものにならないな。」
大きく立派な家が並んでいる。
そこから少し歩くと、王都の中心らしきところに出た。
「でけぇ...。」
目の前には国王の城らしき大きな城がある。
その隣には、俺の通うでであろうエルガディア学園もある。
城まで続く道は商店街になっていて、
城の周りも広場になっていて、多くの屋台が並んでいる。
俺は商店街を見て回る。
「色々な屋台があるなぁ。」
それに、めちゃめちゃ人が多い。
(ぐぅ)
っと腹がなった。そういえば朝から何もたべていない。
と、すぐそこに串焼き肉を売っている屋台があった。
「すいません、それを一本ください。」
「あいよ、一本85ペスね。坊主、王都のもんじゃねぇな。どこから来た?」
見た目は少し厳ついが、優しそうな人だ。
「エルガディア学園に入るため、地方から出てきたんです。」
なかなか美味いな、この肉。
「そうかい。色んな学園があるのに、なぜエルガディア学園を選んだんだい?」
「兄さん達がいるんです。」
「そうかい。あの学園は有名だからな。入りたい奴も多い。試験はいつなんだ?」
「明日です。」
「明日かい!そうかそうか。それじゃこれも何かの縁だ。もう一本食ってけ!」
「ありがとうございます。」
「それじゃあな。明日の試験、合格しろよ!」
「ありがとうございます。試験が終わったら、また食べに来ますね。」
そういって、屋台を立ち去った。
それからしばらく商店街をうろついていたら、武器屋があった。
しっかりとした家で店を構えていた。
「いらっしゃいませ。」
結構色んなもんがあるんだな...。
防具も売っているのか。
これは...ヒールポーション?武器屋というよりかは、冒険者用の物資を一通り揃えているって感じか。
「僕、何を探しているの?」
そういって話しかけてきてのは、武器屋の店員と思われる女性だった。
「もしかして、明日あるエルガディア学園の実技試験のための武器?」
「いえ。確かにエルガディア学園の試験は受けに行きますが、僕は田舎から出てきたばかりなので、王都を見て回っていたんですよ。」
「へぇ。でも、実技試験のために武器は必要なんじゃないですか?」
「そうですが、俺はもう自分の武器を持っているんです。田舎に居た頃から使っているものなんです。」
そういって、収納魔法に入れておいた武器を取り出した。
「え!?ちょっとまって。今何をしたの?」
「?収納魔法を使っただですよ?。」
「そんな平然に...。それにしても綺麗な剣ね。そう思わない?お父さん。」
そういうと、レジの椅子に座っていた爺さんがこっちを向いた。
「どれ、見せてみろ。」
そういうと、その爺さんはまじまじと俺の剣を眺めていた。
「お父さんはね、この家の二階にある工房で鍛冶屋もやっているんです。このお店にある武器や防具とかもお父さんが全部作っているんですよ。」
なるほどな。あの爺さんは鍛冶屋だったのか。
だから俺の剣をあの爺さんにみせたのか。
「...こんな質の良いもん、今までみたことがねぇ。お前さんの田舎にゃ、相当いい武器職人がいるんだろうよ。」
「いえ、それは父が仕事で遠征していたときにかってきていただいたんです。」
うん、そういうことにしておこう。
ちなみにこの剣はあのレッドウルフを倒したときに創った奴だ。
「そうかい。まあ、この剣、大事にしろよ。こんな質の良い剣はこの王都じゃ滅多にてに入んねぇからな。」
「はい。そうさせていただきます。」
そういって店をでて、しばらく商店街をうろうろとして、宿屋へ帰った。
「さて、明日の試験のために色々創っておくか。」
────────────────────
こちらの通貨の大体のイメージが、1ペスは1円ほどで、1ポドスは100円ほどとなっております。
父さんや母さんは相も変わらず冷たいけれど、もうこんなところには居なくて済むんだ。
「それじゃあ、行ってきます。」
馬車に乗って王都まで向かう。
「坊ちゃん、本当に寂しくないんですかい?」
馬車を運転している人から聞かれた。
「うん、全然。むしろこれからどうしようかといった考えの方がいっぱいうかんでくるよ。」
「そうですかい。まあ、坊ちゃんらしいですね。」
--------
そういった会話をしているうちに、すぐに王都へ着いた。
そこからは、俺が踏み込んだことの無い世界が広がっていた。
「ようこそ、王都ロ・ムンドへ。申し訳ございませんが、身分証の方ご確認させていただいてもよろしいですか?」
そう言われたので、身分証を取り出して見せた。
「...はい、ありがとうございました。改めまして、ようこそ、王都ロ・ムンドへ!」
そうして俺は兄さん達のいる学園がある王国ロ・ムンドへ来た。
学園の入学テスト等は明日で、結果は明後日になるから、今日と明日は宿屋泊まりになりそうだな。
門の近くにいる兵士の人に、学園に近い宿屋を教えてもらった。
「あの、すいません。王立エルガディア学園に近いオススメの宿屋ってありますか?」
「ああ、それなら宿屋『オー』が安いから良いよ。
「ありがとうございます。」
そういって教えてもらった宿屋『オー』へ向かった。
「いらっしゃいませ~。お泊まりですか?それとも食堂のご利用ですか?」
「泊まりです。あの、二日間泊まれますか?」
「大丈夫ですよ。では、料金24ポドスになります。」
「これでいいですか?」
お金は家を出る前に、父さんからもらった。慈悲は残っていたのだろう。
「はい、丁度お預かりします。こちら、お部屋の鍵になっております。朝食などのサービスはないので、そこはご了承ください。」
「分かりました。」
そうして、俺は部屋に行った。
「結構綺麗だな。」
安い割に良い部屋だ。朝食とかが無かったり、食堂をやっていたりするからだろう。
「少し街並みを見てくるか。」
そうして、宿屋をでてロ・ムンドの街へ出た。
「俺の住んでいた田舎とは比べものにならないな。」
大きく立派な家が並んでいる。
そこから少し歩くと、王都の中心らしきところに出た。
「でけぇ...。」
目の前には国王の城らしき大きな城がある。
その隣には、俺の通うでであろうエルガディア学園もある。
城まで続く道は商店街になっていて、
城の周りも広場になっていて、多くの屋台が並んでいる。
俺は商店街を見て回る。
「色々な屋台があるなぁ。」
それに、めちゃめちゃ人が多い。
(ぐぅ)
っと腹がなった。そういえば朝から何もたべていない。
と、すぐそこに串焼き肉を売っている屋台があった。
「すいません、それを一本ください。」
「あいよ、一本85ペスね。坊主、王都のもんじゃねぇな。どこから来た?」
見た目は少し厳ついが、優しそうな人だ。
「エルガディア学園に入るため、地方から出てきたんです。」
なかなか美味いな、この肉。
「そうかい。色んな学園があるのに、なぜエルガディア学園を選んだんだい?」
「兄さん達がいるんです。」
「そうかい。あの学園は有名だからな。入りたい奴も多い。試験はいつなんだ?」
「明日です。」
「明日かい!そうかそうか。それじゃこれも何かの縁だ。もう一本食ってけ!」
「ありがとうございます。」
「それじゃあな。明日の試験、合格しろよ!」
「ありがとうございます。試験が終わったら、また食べに来ますね。」
そういって、屋台を立ち去った。
それからしばらく商店街をうろついていたら、武器屋があった。
しっかりとした家で店を構えていた。
「いらっしゃいませ。」
結構色んなもんがあるんだな...。
防具も売っているのか。
これは...ヒールポーション?武器屋というよりかは、冒険者用の物資を一通り揃えているって感じか。
「僕、何を探しているの?」
そういって話しかけてきてのは、武器屋の店員と思われる女性だった。
「もしかして、明日あるエルガディア学園の実技試験のための武器?」
「いえ。確かにエルガディア学園の試験は受けに行きますが、僕は田舎から出てきたばかりなので、王都を見て回っていたんですよ。」
「へぇ。でも、実技試験のために武器は必要なんじゃないですか?」
「そうですが、俺はもう自分の武器を持っているんです。田舎に居た頃から使っているものなんです。」
そういって、収納魔法に入れておいた武器を取り出した。
「え!?ちょっとまって。今何をしたの?」
「?収納魔法を使っただですよ?。」
「そんな平然に...。それにしても綺麗な剣ね。そう思わない?お父さん。」
そういうと、レジの椅子に座っていた爺さんがこっちを向いた。
「どれ、見せてみろ。」
そういうと、その爺さんはまじまじと俺の剣を眺めていた。
「お父さんはね、この家の二階にある工房で鍛冶屋もやっているんです。このお店にある武器や防具とかもお父さんが全部作っているんですよ。」
なるほどな。あの爺さんは鍛冶屋だったのか。
だから俺の剣をあの爺さんにみせたのか。
「...こんな質の良いもん、今までみたことがねぇ。お前さんの田舎にゃ、相当いい武器職人がいるんだろうよ。」
「いえ、それは父が仕事で遠征していたときにかってきていただいたんです。」
うん、そういうことにしておこう。
ちなみにこの剣はあのレッドウルフを倒したときに創った奴だ。
「そうかい。まあ、この剣、大事にしろよ。こんな質の良い剣はこの王都じゃ滅多にてに入んねぇからな。」
「はい。そうさせていただきます。」
そういって店をでて、しばらく商店街をうろうろとして、宿屋へ帰った。
「さて、明日の試験のために色々創っておくか。」
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こちらの通貨の大体のイメージが、1ペスは1円ほどで、1ポドスは100円ほどとなっております。
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コメント
ノベルバユーザー276254
ロ・ムンドって・ムを消して最後にンを付けるとロンドンになるけど。