絶対わざと神様は私だけ違う場所に転移させたし、ちらりと透けて見える魔王ってのはどういうこと?

がーねっと

異世界転移一四八日目みたいですよっと。

王都に向けて歩き始めて一日経った。
昨日、行こうと決めて歩き出して一日中歩いてたら賊に襲われたので財布の肥やしにしました。
でも、全然増えない!


Lv.が低いのか、罪のLv.が低いのか。
せめて、Lv.が100か、罪のLv.が3か4だと良いのになぁ。
私のスキルもLv.も全然上がらないし。
ま、いいか。


とりあえず一回セーブして、と。
さぁ、この調子で行くぞー!


なんて思った瞬間に囲まれているっぽいですな。


「お、右斜め前から攻めて来るっぽいな」
「マスタ、ドウス、ル?」
「今回も私一人でパパパッと片付けちゃうよー」
「分カ、タ」
「逃げた奴はどうするよ」
「んー、適当に捕まえといてちょー」
「任せろ」


ジョンの言葉を聞いてから、私は端末からナイフを取り出して襲撃を待つ。
が、なかなか襲ってこない。
おいおい、びびってんのかぁ、あぁん?


てなことは置いといて。
しょうがないから私の方から襲ってしまいましょう。


「スキル【死刑執行】対象、ナイフ」


スキルをナイフにかけて、ちょっとジャンプする。
まあちょっとと言いながら軽く20m跳んじゃうんだけどね。
そっから、ナイフの狙いを定めて、ズッドーン!!
もいっちょ、ナイフを取り出して、スキルをかけてズッドーン!!


地面に着地するのと同時に、近くにあった突き刺したナイフを回収して適当に周りに居た盗賊たちを真っ二つにする。
そして、フォークの方は……あちゃー、逃げられてるなぁ。
でも、ブレットとジョンのことだから捕まえているはずだね!


「たっだいま~!」
「お疲れ」
「捕マエ、タ」
「お~、さっすがー!じゃあ、サクッと終わらせて王都に向かおう」


ナイフで盗賊のうちの一人の首をはねる。
なんか、ニヤニヤしている盗賊たちの顔が段々と青くなっていき、そしてついには色を無くしてきたあたりでゆっくり一人ひとり首をはねてあげた。
最後の方はなんか泣いて喜んでいたような気がしたけど、気のせいかな~。
気のせいだね、うん。


「じゃあ、行くか」
「死体、放置、イイ」
「おー、そうなのか。じゃあ、早速向かおうか」
「端末とかも奪ったしな」
「へー、奪えるんだ」
「奪えるさ、死体なんだから」
「ソノ場ニ、残ル」
「なるほどー。売ったらお金になるかな~」
「さぁな。王都なら売れるんじゃねぇか?」
「じゃあ、尚更王都に早く行かなくちゃ!!」
「早ク、行ク」


てことで、私たちはまた王都に行かなければ行けない理由がひとつ増えました!!
私の所持金はどこまで増えるのかな~。
楽しみだね!!



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