絶対わざと神様は私だけ違う場所に転移させたし、ちらりと透けて見える魔王ってのはどういうこと?

がーねっと

異世界転移八十三日目ですよっと。

さーてさてさて、皆さん!
おはようごっざいまーす!
みんなのアイドル小鳥 翠ちゃんのお目覚めだよ~☆


……えー、朝から、昼から、夜から、深夜からはっちゃけすぎました。
反省はしていないが後悔はしている!!
しかーし、最近私の名前を出していないから皆さん忘れたころだと思いましてね?
こうして私自ら自己紹介していきたいと思っていたのですよ!!


そう、100層へと続く階段の前で!
ではでは、私の自己紹介を少し。


私の名前は小鳥 翠。
しがない普通の元・女子高生さ!
どことも分からぬ断罪の魔窟でこそこそ毎日死に戻り!


いつかはどこかの小説みたいにドドンと復活してみたいけど、
そもそも私がこっち来てるか皆がわかってないからダメだよね!




……というわけで、分かってくれたかな?
年齢は16歳!
やったね!
JKだよ、JK!
好きなものは動物にキラキラした綺麗なもの!
嫌いなものは苦いものと辛いものと、無視です。
おっと、間違えた。
虫です。


さて、私の情報についてはこんなもので良いだろう。
すー、はー、すー、はー。
階段前でセーブしてー、では、逝ってまいります!!




100層に居たのは、一人の少年だった。


真っ黒な髪。
真っ黒な瞳。
死んでるんじゃないかって思うほどに白い肌。


なんか、こいつはやばい気がするけど。
99層の敵もやばかったから、大丈夫だ。


とりあえず、話しかけてみましょー!


「はじめまして、私は小鳥翠って言います。君は、何?」


笑顔で私は問いかけるけど、少年は無表情で告げる。


『ボク、第001、神。魔王、導、ク、神。君、待ッテ、イタ』


第001神。
プロッグが第000神だったから、その次の神ってこと?
でもこの喋り方はどうしたんだろう?
まあプロッグより圧倒的にかわいいがな!


『ボク、踏ミ、台。王、殺、サレル運命、持ツ』


踏み台?
王?
殺される運命?


うーん、難しいことは分からないけど、まあ何とかなるでしょ。


『始メル、我、死』


第001神はそういった瞬間に私に攻撃を仕掛けてきた。
って、うわぁ!
いきなりだなぁ!


身体をずらして避けたけどね!
あぶねー、間一髪ってとこだったんじゃないの?


って、うわっ!
またきた!
避けなきゃ!!


【Lv.があがりました】
【Lv.が600に達したので、能力を開放します】


はえ?


グサッ。


あ。
下を見ると、第001神の腕が突き刺さってました。






はい!
おはようございます!!
清々しい朝ですね!!


……って、んなわけあるかぁ!!!!!!!

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