絶対わざと神様は私だけ違う場所に転移させたし、ちらりと透けて見える魔王ってのはどういうこと?

がーねっと

異世界転移二十七日目みたいですよっと。 一つ目

さて、戻ってきましたよ魔王城!
あ、皆様おはようございます。
いい天気ですね。
室内にいるので天気とか関係ないんですけど、ええ、いい天気でしょう?


ちなみに、魔王城は地上五階、地下三階と計八階建てのものになります!
金はかかったがしょうがないよね!!
魔王にはお城が必要なのだから!


ついでに、テンプレとか自称勇者がそろそろ出てきてもいいはず……。
いや、きっとくる!
くーる、きっとくr……。


「魔王ちゃぁ~ん……」


変なの来た……。
いや、釣れたのか?
私はこんなもの釣った覚えはない!!


「無視はだめじゃなぁい……」
「無視はしていません。スルーしようとしただけです」
「あれ、してることは一緒のような気がするわぁ……?」
「で、どうしたんですか。自称神様」
「自称じゃないわよぉ! と、そんなことは今はいいのよ……いや、よくはないけどぉ」
「用件はよ」
「上限人数とサブのマスターを決めたほうが良いと思ったのよ」
「分かりました。一人は自称神様で、もう一人は任せます。お金は500万置いていきますからそこで上限増やしてください」


そういった瞬間神様は酷く落ち込んだ顔をした。
うん。
何をそんなに落ち込んでいるのか良く分かりませんなぁ。


「なんで、そんな大金簡単に出せるのよ」


うん。
臨時収入が入ったじゃろ?
かなりの額だから私のお財布は全然痛くな~い。
ついでに、ギルドに加盟するとき500クロ払うけど、そのお金私の財布に入ってくるのでぇす。
どうじゃ、私の財布の中身、すごいことになるじゃろ。


とういか、神様が落ち込んでいる姿を見るとなんか心が満たされるのだが。
神様の姿があまりにも気持ち悪いから這い蹲らせるのが気持ち良くなってしまったのか?
やばい、そろそろ重症だ!!


「酷いわぁ……魔王ちゃん酷いわぁ……」
「もっと醜く泣き叫んでくださいよ」
「……魔王ちゃんがいじめてくる」
「美女もどきが私の前で跪いて泣き叫ぶというのは良いものですね」
「……ぐすん」
「折角綺麗に作られていた顔が泣き顔で醜く歪んで見るに耐えないものになってますね。とりあえず笑って良いですか?」
「だめに決まってるじゃなぁい……」
「あら、それは詰まらないこと」
「魔王ちゃんが本物の魔王になったよぉ……」


ふむ、自称神様をいじめるのもここまでにしておきましょうか。
面倒だし、はやく99層へ行きたいからさぁ。
ということで、退出しようかな……。




と思ってましたが、叶いませんでした。



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