魔王LIFE
28話 どうする
その後、正気を取り戻した男達と冷静だった女達一人一人にご褒美を与えていき、ついさっき最後の1人が終わった。
ㅤハグってのは数秒で終わるもんだ。流れ作業。
「あの、ルト様」
「どうしたリアン?」
「わ、私にもご褒美を……」
ん? リアン何かしたか?
「サハル様を呼びましたし……」
「あ、あぁそっか。じゃあはい」
最後にリアンにもハグして、終わった。
「ルト、僕にはないのかい?」
と思ったらサハルもやってきた。忙しい……。
ーーーーー
色々と疲れた俺は、自室に戻ってゆったりと紅茶を飲んでいる。
ㅤそして……
「なんでサハルもいるの?」
サハルも俺の部屋で紅茶を飲んでいた。何か用があるなら早くしてほしい、今は休みたいんだ。
「いやぁ、さっきの件で改めて思ったんだ」
「……何を?」
「誰かに取られる前に、僕が先に貰おうかなって」
貰う?
「貰うって何を……?」
「"処女"」
「しょ……えぇっ!?」
その言葉に、俺は思いっきりサハルから離れた。別に嫌な訳ではないが……いや……子供だし。サハル。
「ね、ねぇサハル……よく聞いて……サハルにはまだ早いよ」
こんな小さな子が俺のような美しい女性の処女を取る……まるで俺が可愛い男の子を襲ってるみたいじゃないか。それは社会的に不味いんだ。
「早い? それは年齢のこと?」
「当たり前でしょ? だってサハル……まだ10〜13くらいでしょ?」
中身はかなり大人っぽいけど、こんなに若いし……もっと色々と知るべきことがあるだろう。
「サハル。もう少し大人になってから……私は前世じゃ高校三年生。魔王だからとはいえ、小さな子とする訳にはいかないの」
「って、ルト本当に処女だったんだ」
ん? 当たり前だろ。だって俺はこの世界にきてから……そうか、サハル俺が前世で男だった事知らないのか。
「と、とにかく。サハルはまだ子供なんだからダメ」
「体を大人に変えても? 大きい***気持ち良いよ?」
「なっ!? どこでそんな事覚えたの!? とにかく中身が子供……いや中身大人っぽいし……ああでもダメ!」
見た目を変えても子供な事に変わりはない。それに俺はまだ心のどこかでホモじゃないと信じている。
ㅤ自分から好んでヤるもんか。
「ふぅん……」
あ、サハルの目が何か企んでる目になってる……。
ㅤ俺の体をジロジロ……目が赤い?
「ちょっ! それ魔眼使ってるでしょ!?」
「あ、バレた?」
俺はすぐさまタオルを体を隠すように被せた。
「残念。全て見透かせるんだよ」
「や、やめてっ……」
どう動いても、服を着ているのに全裸を見られてしまう恥ずかしさ。魔眼って酷い……。
「じゃ、僕としてくれる?」
「そ、それはダメ!」
どんな理由があろうと、それは絶対に駄目だ。
「ちぇ〜っ……じゃあイベント開くからそれに出てもらおうかな」
「イベント?」
イベントを開くって……何をするのだろうか。
「女性国民全員による、水着大会。審査は僕を含む男国民全員。
ㅤ女性国民が水着に着替えて、自らの肉体美を披露するんだ。ボディービルみたいな感じだね」
「嫌だ!!」
そんな男達の目の前で……さらには水着なんて着たこともないのに……。
「じゃあ僕とやってくれる?」
「どっちも嫌」
「ダメ。じゃないと無理矢理犯すよ」
その目が本気過ぎて……。
「サハルも男なんだなぁ……」
なんて笑いながら言ってしまった。
「……じゃあ5秒後に答えなかったら、無理矢理犯した後に全国民の前で公開オナーー」
「わ、分かったっ!! 水着!! 着るから!!」
何かとんでもない事をさせられそうになったので、咄嗟に楽な方を選んだ。
ㅤいや、どちらも楽じゃないんだけど。死ぬか半殺しか、くらいだし。半殺しで良い。
「ふふふ……じゃあ水着は僕が用意するよ。1週間後、城下町の大広場でイベント開始だ」
「うぅ……憂鬱だぁ……」
「仕方ない。ルトが皆を魅力するから悪いんだ」
くっ……あの時、《モテモテ》の技能を選ばなければ良かった……。
ㅤそんな昔のことを後悔しながらも、自慢の肉体美を披露できるというワクワクが後からやってきた。
ㅤこんなに綺麗な筋肉、今まで見たことないぞ。美人アスリートが×100倍されたような美しさ。
ㅤまあそのせいで胸はあんまり無いんだけど、この肉体美を披露できる機会を与えてくれたサハルに感謝だな。
ーーー
〜イベント開催まで残り6日〜
ㅤ街では既にイベントの噂が広まっていた。
ㅤやはり男達は俺に注目しているようだ。《モテモテ》のせいでな。
ㅤ街にこっそり来た時に聞いたのは、『良い筋肉してそう』『2年分のご褒美』『ルト様に10票』。既に評価が高いため、俺もイベントの日が楽しみになってきた。
ㅤサハルが用意する水着はイベント当日に俺に渡すらしい。色々と心配だけど……マジで怖いな。
ㅤ
ㅤ《ラッキースケベ》が発動しない事を願って、俺は今日も自主筋トレを続ける。
ㅤ服はスポーツブラに、運動選手が着てるようなショートパンツ。
ㅤ風通しも良くて動きやすい為、筋トレにはこの服が安定だな。他にちゃんとした服が作れるなら良いけど、俺にはそんな知識が無い。
「ふわぁ〜……ルト様の筋肉……美しい……」
横でリアンが顔を赤くしている。
「ふっ……この体が自慢だからね。触ってみる?」
「は、はいっ!! ……か、硬い……」
俺の腹筋や胸筋、上腕二頭筋に背筋など。イヤらしい手つきで触ってくるリアンに、俺は自慢げに鼻を鳴らした。
ㅤこれで優勝は間違いなしだな。
ㅤハグってのは数秒で終わるもんだ。流れ作業。
「あの、ルト様」
「どうしたリアン?」
「わ、私にもご褒美を……」
ん? リアン何かしたか?
「サハル様を呼びましたし……」
「あ、あぁそっか。じゃあはい」
最後にリアンにもハグして、終わった。
「ルト、僕にはないのかい?」
と思ったらサハルもやってきた。忙しい……。
ーーーーー
色々と疲れた俺は、自室に戻ってゆったりと紅茶を飲んでいる。
ㅤそして……
「なんでサハルもいるの?」
サハルも俺の部屋で紅茶を飲んでいた。何か用があるなら早くしてほしい、今は休みたいんだ。
「いやぁ、さっきの件で改めて思ったんだ」
「……何を?」
「誰かに取られる前に、僕が先に貰おうかなって」
貰う?
「貰うって何を……?」
「"処女"」
「しょ……えぇっ!?」
その言葉に、俺は思いっきりサハルから離れた。別に嫌な訳ではないが……いや……子供だし。サハル。
「ね、ねぇサハル……よく聞いて……サハルにはまだ早いよ」
こんな小さな子が俺のような美しい女性の処女を取る……まるで俺が可愛い男の子を襲ってるみたいじゃないか。それは社会的に不味いんだ。
「早い? それは年齢のこと?」
「当たり前でしょ? だってサハル……まだ10〜13くらいでしょ?」
中身はかなり大人っぽいけど、こんなに若いし……もっと色々と知るべきことがあるだろう。
「サハル。もう少し大人になってから……私は前世じゃ高校三年生。魔王だからとはいえ、小さな子とする訳にはいかないの」
「って、ルト本当に処女だったんだ」
ん? 当たり前だろ。だって俺はこの世界にきてから……そうか、サハル俺が前世で男だった事知らないのか。
「と、とにかく。サハルはまだ子供なんだからダメ」
「体を大人に変えても? 大きい***気持ち良いよ?」
「なっ!? どこでそんな事覚えたの!? とにかく中身が子供……いや中身大人っぽいし……ああでもダメ!」
見た目を変えても子供な事に変わりはない。それに俺はまだ心のどこかでホモじゃないと信じている。
ㅤ自分から好んでヤるもんか。
「ふぅん……」
あ、サハルの目が何か企んでる目になってる……。
ㅤ俺の体をジロジロ……目が赤い?
「ちょっ! それ魔眼使ってるでしょ!?」
「あ、バレた?」
俺はすぐさまタオルを体を隠すように被せた。
「残念。全て見透かせるんだよ」
「や、やめてっ……」
どう動いても、服を着ているのに全裸を見られてしまう恥ずかしさ。魔眼って酷い……。
「じゃ、僕としてくれる?」
「そ、それはダメ!」
どんな理由があろうと、それは絶対に駄目だ。
「ちぇ〜っ……じゃあイベント開くからそれに出てもらおうかな」
「イベント?」
イベントを開くって……何をするのだろうか。
「女性国民全員による、水着大会。審査は僕を含む男国民全員。
ㅤ女性国民が水着に着替えて、自らの肉体美を披露するんだ。ボディービルみたいな感じだね」
「嫌だ!!」
そんな男達の目の前で……さらには水着なんて着たこともないのに……。
「じゃあ僕とやってくれる?」
「どっちも嫌」
「ダメ。じゃないと無理矢理犯すよ」
その目が本気過ぎて……。
「サハルも男なんだなぁ……」
なんて笑いながら言ってしまった。
「……じゃあ5秒後に答えなかったら、無理矢理犯した後に全国民の前で公開オナーー」
「わ、分かったっ!! 水着!! 着るから!!」
何かとんでもない事をさせられそうになったので、咄嗟に楽な方を選んだ。
ㅤいや、どちらも楽じゃないんだけど。死ぬか半殺しか、くらいだし。半殺しで良い。
「ふふふ……じゃあ水着は僕が用意するよ。1週間後、城下町の大広場でイベント開始だ」
「うぅ……憂鬱だぁ……」
「仕方ない。ルトが皆を魅力するから悪いんだ」
くっ……あの時、《モテモテ》の技能を選ばなければ良かった……。
ㅤそんな昔のことを後悔しながらも、自慢の肉体美を披露できるというワクワクが後からやってきた。
ㅤこんなに綺麗な筋肉、今まで見たことないぞ。美人アスリートが×100倍されたような美しさ。
ㅤまあそのせいで胸はあんまり無いんだけど、この肉体美を披露できる機会を与えてくれたサハルに感謝だな。
ーーー
〜イベント開催まで残り6日〜
ㅤ街では既にイベントの噂が広まっていた。
ㅤやはり男達は俺に注目しているようだ。《モテモテ》のせいでな。
ㅤ街にこっそり来た時に聞いたのは、『良い筋肉してそう』『2年分のご褒美』『ルト様に10票』。既に評価が高いため、俺もイベントの日が楽しみになってきた。
ㅤサハルが用意する水着はイベント当日に俺に渡すらしい。色々と心配だけど……マジで怖いな。
ㅤ
ㅤ《ラッキースケベ》が発動しない事を願って、俺は今日も自主筋トレを続ける。
ㅤ服はスポーツブラに、運動選手が着てるようなショートパンツ。
ㅤ風通しも良くて動きやすい為、筋トレにはこの服が安定だな。他にちゃんとした服が作れるなら良いけど、俺にはそんな知識が無い。
「ふわぁ〜……ルト様の筋肉……美しい……」
横でリアンが顔を赤くしている。
「ふっ……この体が自慢だからね。触ってみる?」
「は、はいっ!! ……か、硬い……」
俺の腹筋や胸筋、上腕二頭筋に背筋など。イヤらしい手つきで触ってくるリアンに、俺は自慢げに鼻を鳴らした。
ㅤこれで優勝は間違いなしだな。
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