女嫌いの俺が女に転生した件。
エピローグ
「お母さん、もうすぐ学校始まるんだって」
「おぉ良かったじゃないか」
「お母さんはそっちの世界、上手くやれてる?」
「当たり前だろ? ルイスのお母さんだぞ?」
「それもそうだね」
「ま、今日も暇だし帰ってくるよ」
「いつも暇そうだね。皆と待ってるよ」
「あぁ、それじゃ」
……ふぅ、死んだ神様の分働かなきゃいけないって言われた時はどうなるかと思ったけど、こんなに楽な仕事だったとはな。
新しい世界を作るからそこを管理してくれ。って、なんでゼウスは私に頼んだんだか……。
──ガチャッ
「ただいま〜」
「お母さんっ!!」
「おかえりクロア。朝食サタナが作ってるからな」
「おっ、悪魔のくせに仕事早いな」
サタナはあの日、ルシファーに喉を裂かれた私を助ける為にルシファーの魂を吸収して、悪魔の落ちこぼれから神級の悪魔になった。
眠った私とルイスを連れて帰ってきたサタナは、最初こそ神達に嫌われたものの、ゼウスの言葉でサタナは許された。
「遅かったね〜2代目ゼウス様?」
「その名で呼ぶなって言っただろ……」
「クロアだって僕をサタンって呼ぶ癖に」
「悪い悪い」
神の頂点と悪魔の頂点が共同生活とか、こんな平和な世界があって良いのだろうか。
「あ、そうそう。新聞に書いてあったんだけど、いよいよイザナミ達のダンジョンが完成したってよ」
「ん? 確か入る度に構造がランダムに生成されて、宝物とかもランダムに出てくる奴?」
「そうそう。それとそのダンジョンの中では死なないっていうな。それで早速、あの空中都市の魔王が挑んでるって話だ」
俺も今度ダンジョンに挑んでみるか。
「ふふふ……」
「なんだよサタナ」
「何でもない」
ったく、最近のサタナはよく分からないな。いや、昔からよく分からない奴だけどな。
「お〜い相棒! 遊ぼうぜ!」
「悪いが、俺は嫁と朝の一時を過ごすんでな。イザナギは遊んでる暇ないんじゃないか? 嫁探し」
「いいんだよもう! 一生サタナちゃんに片思いだ」
この家は本当に毎日騒がしいな。のんびりできる暇がない。
「よし、朝食食ったら全員でダンジョン行くか」
「クラウディア達も誘うか?」
「いや、私達だけで攻略だ」
俺達は武器を待って、イザナミ達の作ったダンジョンへ向かっていった。
「よっしゃ! 久しぶりに本気出すか!」
「またダンジョン壊してイザナミ泣かせるなよ!」
コメント
HA〇
ありがとうございます
ありがとうございます
ノベルバユーザー288695
これまでありがとうごさいましたこれからも頑張ってください良かったら続編欲しいです。
ノベルバユーザー264538
このアプリ初めて入れて見たけど面白い!作者さん頑張って下さい!