も も た ろ う

シュララP

#02【巨桃の加護】

桃とついでに家に連れ帰ったおばあさんを縁側に置き

おじいさん34歳は料理を作り始めた。

素材は山で採ったキノコや謎の根菜。

ふもとで捉えた野ウサギも巧みな手つきで捌いてゆく…



いい匂いがしてきた頃におばあさん32歳は目を覚ました

おじいさんはそれに気づき暖かいお茶を差し出す…



おばあさんの中で何かが動き出したような気がした。



おばあさんは巨桃をおじいさんに譲ると言うと

おじさんはガッツポーズをとった。

すぐさま桃を切ろうとするおじいさん…

切る寸前におばあさんは勇気をだして想いを伝えた。



その日をきっかけに二人は共に暮らすこととなった。



この巨桃は、食べると美白効果があるらしく…

食べた翌日、二人は見違えるほど若返っていた。



翌年にはおばあさんは子を孕み、

一人の男の子を産み落とした。



巨桃によって生まれたので、二人は男の子を

「ももたろう」

と名付けたのであった。

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