も も た ろ う

シュララP

#01【巨桃襲来】

むかしむかし…そのまたむかしはるか遠い過去に

誰も来ないような山の奥に

おじいさん34歳とおばあさん32歳が

協力して生きていました。




出会いはある日の昼下がり

川で洗濯をしていたおばあさんが目の当たりにした光景…

なんとそれは、川上から流れる等身大サイズの巨大な桃。




おばあさんは腰が悪いのにも関わらず立ち上がり

川へ全速力で飛び込み

巨桃の行く手を遮るように大きく構えた。




体重49キロが支えられる訳もなく巨桃に押し返される…

このままでは腰がもたない




するとそこで現れたのはおじいさん34歳

おじいさんは急いで服を脱ぎ川の上を走り桃へと向かい

おあばさんの背後から桃をひょいと持ち上げた。




おばあさんはそのまま力尽き

全裸のおじいさんの腹部に倒れ込む

おじいさんは桃を片手に持ち替え

おばあさんを抱き上げ川岸へと運んだ。



なんとも美しい……………桃だ

おじいさんは桃を持ち上げ、ついでにおばあさんも

家へと持ち帰った。

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