世界一の魔術鍛治師〜どんな剣も名剣へ〜

海月結城

中央の木

 俺たちがエルフの里に入ると、興味本位でこちら見ているエルフや、子供を家の中に入れて俺たちを見ないようにしたり、いろんなエルフがいる。

「すまないな。客人はもてなす決まりだが、いきなりだったのでな、準備ができなかったのじゃ。お主らは、後日に紹介しよう。まずは、こちらに付いてきてくれたまえ」

 そして、アザミ族長についていき、中央にそびえる巨大な木の家に入っていった。

「ここは、変わらないですね。何年も前と同じだよ」
「そうですよ。ここだけは、何千年も前から何も変わっていませんよ。やはり、貴方がルビシャーク殿でしたか」
「今は、ルークだ。そこんとこ間違えないでくれよ」
「分かりました。では、ルーク殿どのような要件でこちらに訪れたのですか?」
「それはな、、、」

 ルークはとある理由を言った。

「なるほど、分かりました。では、明日そこに向かいますか。今日はもう夜ですから、夕食を食べましょう。それと、宿はこの木の上の階にあまりの部屋が有りますので、そちらをお使いください」
「何から何まで、ありがとうございます」

 そして、二人は夕食をその木の中にある食堂で食事した。
 エルフのご飯はお肉は無く、野菜をいろんな調理にして振舞ってくれた。炒めたり、煮たりして、結構凝った料理も出てきた。めっちゃ美味しかった。カレンの食べ方が凄く綺麗だった。

「お前、どこからそんな食べ方を学んで来るんだよ」
「内緒だよ」
「そうですか」

 食べ終えた二人は、木の頂上付近に位置している宿に泊まっていた。登るのが大変だと思うが、魔術で登り降りしている。それを見たカレンは「えれべーたー」と言っていたが、何のことかさっぱり分からなかった。
 
「エルフの里はみんな早起きだから、今から寝ておくぞ」
「ちょっと待って、お風呂に入ってくるよ」
「おう。分かった」

 その後は、のんびりと過ごして、少し早めに眠りに着いた。
 朝起きたのは日が昇り始めた頃だった。

「ん、ん〜。おはようルーク」
「おう、おはようカレン」

 二人して、ちゃんと朝早く起きれたので、顔を洗って下に降りた。

「おはようございます。ルーク様、カレン様」

 そう言って、挨拶してきたのは、執事の人だ。

「おはようさん」
「おはようございます」
「もう、朝食は出来てます。食堂でお食べください」

 もう、ご飯ができてるとは、日が昇る前に料理を始めたのか。すごいなぁ。

「それじゃ、頂きます」
「頂きます」

 二人は朝食を食べ終えた。

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