世界一の魔術鍛治師〜どんな剣も名剣へ〜

海月結城

ルークの過去ll

これで過去編終わり
固有スキル
絶体絶命を追加


「我とたった一人で戦うか。いいだろう! 人間への恨み。まずはお前で晴らすとしよう!」

 ルークと邪神の戦闘が始まった。

 先に動いたのは邪神だった。邪神が即死魔術を放ってくる。それを魔術で軌道を変える。

「なんだ、その魔術の使い方は!」
「これか、強いやつに勝てないから、魔術を避けるすべを身につけたんだよ」

 ルビシャークは、強い敵と戦うことは幾度もあったが、全ての敵に負けてきた。そのため、何度も逃げた。だから、逃げる術は幾らでもある。

「ならば、これでどうだ!」

 邪神が剣を創り出して、上段から振りおろす。それを、簡単にいなす。

「そんなもんか、邪神」
「何者だお前は!? こんな簡単に俺の攻撃を避けるなど、有り得ん!!」

 本気を出したのか、邪神の動きはさっきよりも、数倍、数十倍に上がっている。

「俺の本気を見せてやる」

 ルビシャークは、邪神の動きについていけずに、片腕が持っていかれた。

「うがぁぁぁぁあ!!!」
「これで終わりだな。死ね、雑魚が!」

 ルビシャークは、死にかけだった。片腕を切られ、血が止まることを知らず、ドパドパと溢れ出てくる。

 邪神が剣を突き刺しにきた、その時だった。ルビシャークは、不思議なものを見ていた。それは、邪神の剣だった。

(なんだこれは? 邪神の動きが遅く見える)

 遂に、ルビシャークの本当のスキル。『絶体絶命』のスキルが発動した。

「お前の動きは、遅すぎる」

 ルビシャークは、邪神の剣先を自分の剣で弾く。

「なっ!? なぜ俺の本気のスピードについてこれる!?」
「そんなことは、知らん。お前が遅すぎるんだよ」

 そこからは、圧倒的だった。ルビシャークが邪神を圧倒し始めた。その強さは、邪神の数百倍の強さになっていた。

「お前、本当に、人間か?」
「当たり前だろう? 万年Aランクのただの冒険者だよ」

 そして、ルビシャークは、邪神に勝った。その時だった。

「これで、終わると思うなよ。こいつはただの依り代。俺の魂は死なない」

 そう言って、邪神の魂がルビシャークの体内に入っていった。

「う、? 何だこれ? 何も感じないぞ」
「なっ!? 何故だ!? あ、あぁ、飲み込まれる。うわぁぁぁぁぁぁぁぁああ!!」

 そして、ルビシャークは、邪神を取り込み、全ての力を吸収した。

 そして、その時のステータスがこれだ。
―――――
名前:ルビシャーク
年齢:32
性別:男
種族:人族
HP:森羅万象の頂点
MP:森羅万象の頂点
筋力:森羅万象の頂点
防御:森羅万象の頂点
俊敏:森羅万象の頂点
運:森羅万象の頂点

魔術適正
火・風・水・土・光・闇
時・空間・重力・ベクトル・粒子・付与・回復・創造

固有スキル
絶体絶命

スキル
全スキル使用可能


命知らずは強い

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