世界一の魔術鍛治師〜どんな剣も名剣へ〜

海月結城

ステータスの上昇

ヒロインが、ヒロイン力が足りなーい!


 ルークのステータスを見て、カナハルムが二度目の気絶してから三時間が経った。

「う、う~ん」
「お、起きたか」
「また気絶したんですね」
「あのステータスって、やっぱり異常だよな」
「ま、まぁ、向かう所敵なしじゃないですかね。てか、ルークさんって、あの世界の守護者ルビシャークで間違えないんですか?」

 あれは、三千と少し前の出来事だった。
 俺がまだ三十歳ぐらいのとき。俺は、大きな壁にぶち当たっていた。それは、みんな感じたことがあるだろう、自分がこれ以上成長しないんじゃないかと思う、成長の限界。自分の限界だった。そのころ、魔神と呼ばれる存在が世界の脅威だった。だが、ルークは敵わないと知っていながら、一人で魔神に挑んであろうことか勝ってしまった。そのころのルークは鑑定のスキルを持っていなっかたので、自分が、死にそうになればなるほど、強くなる「絶体絶命」というスキルを持っていたことに気づかなかった。そして、魔人を倒したら、魔神の力だけがルークの体に入りなじんでしまった。半分神になってしまったルークは不老になり、ありえないステータスを手に入れた。
 続きは、また今度。

「そうだな、魔神は俺が倒したな。そんな事よりも、カルのステータス上がったんじゃないか?」
「魔神を倒したことをそんなことで片付けないでくださいよ。でも、自分のステータスは気になります」
「だろ。じゃ、「鑑定」」

 ルークがカナハルムを鑑定した。

―――――
名前:カナハルム
年齢:15
性別:男
種族:人族
HP:C
MP:D
筋力:B
防御:D
俊敏:C
運:S

魔術適正
火・風・光

スキル
剣術・体術・スキル獲得率up・探知・忍び足・短縮詠唱・成長率up
―――――
「お、強くなったんじゃないか。これなら、オークなら簡単に倒せるな」

 ルークがそんなことを思っていると、カナハルムがルークの肩を思いっきり揺らしてくる。

「ちょっと! 自分のステータス上がりすぎじゃないですか!? 付与されたスキルを獲得してるし、いろいろとおかしいですよ、ルークさんは」

 俺がおかしい認定を受けてしまった。解せない。今は無視だ。

「さてカル。これからどうする?」
「ここでルークさんと居るのもいいんですが、旅に出たいです」
「そうだろうな。なら、これは、餞別だ」

 そう言ってルークは、アイテムボックスから、とある剣を取り出した。

「この剣は、造ったはいいけど使う機会なくてな、剣は使ってもらいたいだろうから、お前にあげるよ」
「ほんとですか!?」

 ルークがカナハルムにあげた剣は装飾がきれいな純白の剣だった。

「綺麗ですね」
「ちゃんと手入れもして、大事に使ってくれよ」
「はい!」

 こうしてカナハルム相棒がこの世に出来上がった。


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コメント

  • Kまる

    まさかエクスカリバー?

    1
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