世界一の魔術鍛治師〜どんな剣も名剣へ〜

海月結城

スキル獲得

今日も朝早いぞ


  ルークが、魔術で気配を消して森に向かい。カナハルムはも、その後ろを追って森に向かっていた。

「スキルの獲得はここあたりでいいかな。きっと常駐クエスト受けるだろうし」

 そうして、修行場所を決めてカナハルムを待っていると、自分の名前を呼ぶ声が聞こえた。

「おーい。ルークさーん!」
「あいつは馬鹿か」
「やっと追いつきました!」
「おい。カル。森で大声で話すな。魔物が寄ってくるだろ」

 少し説教をすると、自分が何をしていたかをきっちり把握して、反省しているようだ。その証拠に、ズーンと音が鳴りそうなほど、落ち込んでいる。

「まぁ、次からは気をつけろよ」
「は、はい!!」
「だから声」
「あ、すみません」

 なんだかんだあったが、これでやっとカナハルムの修行ができる。

「よし、カル。まずは、光魔術をあのコバルトに向かって打ってくれ」
「はい! 聖なる光よ、集まって敵を打て『ホーリーボール』」

 カナハルムが詠唱をして魔術を放つ。コバルトに『ホーリーボールが当たると、後ろに大きくノックバックした。

「いい感じじゃないか。それなら、初級魔術はいいな。よし、その剣で倒してくれ」
「はい! はぁぁぁぁあ!」
「声を抑えろ」

 カナハルムは声を出す癖を早く治させないとなと、ルークは早々に思っていた。

「よし次は、あっちにいるコバルトに会いに行くぞ」
「え? あっちにいるんですか?」
「おう、いるぞ。あっちの方に感覚を伸ばしてみろ」
「か、感覚を伸ばす」

 いまいちわかってないカナハルムは、一旦目を閉じて、コバルトがいると思われる方に感覚を研ぎ澄ましてみる。すると、

「ん? なんか人型の小さい魔物が感じれました」
「そうそう。それがスキルの探知だ」
「もう。スキル獲得したんですか?」
「そうだぞ。ま、結果は鍛冶屋に戻ってからだけどな」

 早速スキルとを獲得できたカナハルム。これには、自分の運も関係しているが、それにはまだ気づいてない。

「いたな。次は、光魔術の中級魔術の『ホーリーランス』だな」
「はい!」
「詠唱は教えてやるから、それを真似して打ってみろ。聖なる光よ、槍となって敵を貫け『ホーリーランス』。これが、この魔術の詠唱だ」
「はい!」

 カナハルムは、まだこちらに気づいていないコバルトに向かって詠唱を始めた。

「聖なる光よ、槍となって敵を貫け『ホーリーランス』!」

 カナハルムが放った魔法は、爪楊枝ほどの大きさになり的に向かっていったが、その魔術の速度が遅く、小さかったため、簡単に避けられた。

「だろうな。ふんっ!」

 ルークが、剣を何処からが取り出し、コバルトを倒した。

「ま、最初から魔術が発動したんだ。それだけで、大収穫だ。まだ時間があるし、クエスト分のコバルトを最初にそれを使ってから倒すぞ」
「はい!」

 こうして、はじめての修行は大きな成果を持って、続けられた。


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コメント

  • Kまる

    朝早いと眠いよね

    1
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