ゴブリンから頑張る神の箱庭~最弱からの成り上がり~

リーズン

勇者の力よりも邪神の力の方が身体が楽とか……

「そう言えば……身体の方はどうだ? 三六歩」
「んー? 異常は無いよ。スキルの方は……まあ、予想の範囲内だったけど、っと。 三一金」
「まあ、確かに予想は出来た展開ではありましたね。うーん。ここ!」

 澪がいきなりそんな心配をして来たのにも意味がある。数日前、私はある依頼をこなす途中、邪神と相対する事になり、これをなんとか撃破。
 その結果、邪神を取り込む事になったのだ。

 ……うん。改めて言葉にするとおかしいな。毎度毎度どうしてこうなるんだろう。解せぬ。
 まあ、そんな訳で邪神なんてものを取り込んだ事による弊害を心配しての言葉だった。

 しかし周囲の心配をよそに、意外にも身体にはなんの異常も起きなかった。

 勇者の力よりも邪神の力の方が身体が楽とか……。

 さて、そんな私だが一昨日、遂にスキルを獲得する事に成功した。

 それまでの間、身体の中で抵抗されていたのかと思うとゾッとしないが……まあ、ちゃんとスキルゲット出来たから良いけど。

 そんな私の現在のステータスがこちら!

 名前:ハクア
 進化:5
 レベル:21/40
 性別:女
 種族:禍津鬼
 強化値:1000
 HP:12000→17000
 MP:5100→8100
 気力:5000→8200
 物攻:4100→6100
 物防:3000→3900
 魔攻:3800→5300
 魔防:3670→4970
 敏捷:6040→9040
 知恵:3850→4950
 器用:5110→7110
 運 :130
 武器:白打
 副武器:双銃オルト
 防具:地獄門の小手、地獄門の鎖、暴喰の黒衣
 アクセ:ゼーゲンの腕輪+4
 魔法:
 暴風魔法LV.3→LV.6、空間魔法LV.8
 影魔法LV.8→(極)、邪眼LV.7→(極)
 岩石魔法LV.1→LV.3、治療魔法LV.9
 火炎魔法LV.6→LV.8、雷魔法LV.5→LV.7
 水魔法LV.2→LV.3、光魔法LV.5
 闇魔法LV.7、幻惑魔法LV.6
 称号:
 転生者、同族殺し、同族喰らい
 強敵打破ジャイアントキリング、魔族殺し
 怠惰なる者、殲滅者、群雄指揮、暗殺者
 毒使い、悪逆非道、悪食
 竜殺し、竜喰らい、毒竜喰らい
 神の使徒、神の寵児
 神に反逆する者、神喰らいフェンリル
 邪神を狩りし者(新)
 全てを喰らう暴喰なる者(新)
 スキル:戦闘系スキル
【疫雷爪LV.7】【疫牙→暴喰の牙LV.2(新)】
【疫崩拳(極)】
【魔拳LV.8】【竜装鬼LV.4→LV.8】
【魔法剣LV.3】【結界LV.8】
【鬼角鎧LV.1→LV.4】【追撃LV.2→LV.4】
【水枷】【黒炎LV.2→LV.3】
【鬼砲LV.2→LV.3】【羽根弾LV.3(無)】
 変化系スキル
【魔装・変幻酒呑童子】
【神装・神語フェンリル】
 技能系スキル
【鑑定士(極)】【解析】
【暗殺術】【竜毒】
【会心LV.9→(極)】【威圧】
【鋼鉄蜘蛛糸生成LV.1→LV.5】【脳内座標】
【繰糸LV.8→(極)】【座標転移】【飛行LV.5(無)】
【思考加速→思考超加速(新)、攻撃予測、並列思考、並列処理(新)、高速演算(新)、鷹の目(新)→領域支配(新)】
【錬金術(新)】
 耐性系スキル
【愚者】【全属性耐性、中】 
【頑強】【雷属性吸収】
【物理耐性、中】【気絶耐性、小】
【神の守護】
 ステータスUP系スキル
【剛力3LV.2→LV.4】【堅牢2LV.8】
【魔術2LV.4→LV.7】【魔坑2LV.6】
【韋駄天3LV.8→韋駄天4LV.1】
【竜鬼LV.2→LV.5】
 スキル補助系
【魔法の片鱗、魔法のコツ、風魔法のコツ→全属性魔法のコツ(新)、魔力制御(新)→魔導LV.2(新)】
【武器の扱いLV.3→武芸LV.1(新)】
 攻撃ダメージUP系
【ゴブリンキラー(極)】【格闘(極)】
【豪腕】【雷属性ダメージup中】
【スキルダメージup大】
【毒威力増加LV.1→LV.5】【ドラゴンキラーLV.1】
 属性スキル
【破壊(極)】【マヒ附与(極)】
【麻痺毒(極)】【疫攻撃LV.5→LV.7】
【白雷】【強酸】
 補助、その他スキル
【喰吸.魂、過食、生命喰らい(新)、精神喰らい(新)、活力喰らい(新)→暴喰(新)】【鬼皇核LV1】
【言語】【奴隷術】【契約魔術】
【魂創改者】【危機察知LV.5→(極)】
【ユニゾン魔法】【レゾナンス】
【念話】【魔王眼】
【HP自動回復→HP高速自動回復(新)、自己再生→高速再生(新)、MP自動回復→MP高速自動回復(新)、気力自動回復→気力高速自動回復(新)→邪神体(新)】
【嗅覚、視覚(新)、聴覚(新)、味覚(新)、触覚(新)→五感強化LV.2(新)】
【鉄骨格→タングステン骨格(新)】
【隠蔽→隠密(新)】【水場適応】【軟体】
【解体(極)→解体超過(新)】
【神獣化LV.1→LV.3】【限界突破(新)】
【レアイベント遭遇率up極大】
 スキルポイント5000

 と、こんな感じだ。
 流石にここまで来ると、スキルレベルが前ほど上がらなくなってきたが、それでも多いよね。

 そんな中多くなってきたのが、複数のスキルを統合した複合スキルだ。
 今回覚えた中では【領域支配】【暴喰】【邪神体】【魔導】【武芸】【五感強化】がそうだ。

 複合スキルは、個々のスキルよりも能力が強化されるだけでは無い。
 今までは個別で意識して使わなければいけなかった物が、より簡単に使える様になり、その分スキルに余計な気をやらなくて済む。
 特に【領域支配】は、私が指定した場所を多角的に俯瞰して見る事が出来き、簡単に言えばアニメやゲームの様に、前後左右の色々な角度から自分を俯瞰する事が可能だ。
 しかも、脳の処理速度を上げる系統のスキルもセットで付いているので、本当に便利なスキルになっている。

 個々でも使えるのが地味にポイント高い。
 これがベルゼブブと戦った時にあれば便利だったのに。あれ以上に役に立つ場面もそうはあるまいて。

 次に【暴喰】【邪神体】だが、今回【喰吸】のスキルで覚えたのが、【領域支配】を含めたこの三つの複合スキルだ。

 あれだけの数の【群体】を、一人で操っていただけあって、処理速度アップ系のスキルを一気に取得出来たのは大きかった。

【喰吸】から変化した【暴喰】スキル。
 暴喰の邪神と言うだけの事はあり、変化したこのスキルは喰らう事に特化している。
 特に【生命喰らい】【精神喰らい】【活力喰らい】は、それぞれHP、MP、気力をダメージを与えた相手から奪えるスキルだ。
 倍率は攻撃力にダメージ量、更に自分のHP、MP、気力の総量によって変わるらしく、この効果が全ての攻撃にパッシブで適用される。
 そして一番の要【喰吸】だが、これは既存の能力をそのままに、マジックアイテムや特殊なスキルが付いた装備も対象になった。
 スキルの付いた装備に使うと、その装備は崩れて無くなる代わりに、その装備が保有しているスキルを会得出来る。
【過食】もパワーアップして、エネルギーだけでは無く、【暴喰】で奪い取ったHP等の余剰分もストック出来るようになった。これにより限界を超えてHP、MP、気力を貯められる様になったのだ。

【邪神体】は、駄女神達曰く邪神なら当たり前に持っている複合スキルらしい。
 邪神の膨大なHP、MP、気力にこんな物が付いてたらそりゃ倒せる筈が無い。
 戦ってる最中も完全に息の根止めなきゃ、すぐに復帰して来たのもこれを見て得心がいったと言うものだ。

 被弾レベルだと直ぐ復活するから本当に泣きそうになったよ……。

 次に【魔導】【武芸】【五感強化】だが、これはスキルポイントを消費してゲットした物だ。

 まず【魔導】は、レベルアップで覚えた【魔力制御】と、スキルポイントを使って【全属性魔法のコツ】を取得したら、取得出来る様になったので取得した物だ。
 魔力を扱う全ての事柄に関係していて、MP効率が上がるだけでは無く、威力や発動スピードまで上がるらしい。
【武芸】も同じ様な物で、これは普通に取得出来そうだったから取った。

【五感強化】は、今まであった【嗅覚】に、それぞれ他の五感も取得したら、条件が揃って勝手に統合された。
 効果はそのまま五感を強化する物だ。

 次に【暴喰の牙】。
 これは与えたダメージの全てをHPに還元出来る吸収攻撃だ。
【タングステン骨格】は骨が鉄よりも更に硬くなったのだとか、【隠密】は【隠蔽】が【限界突破】のスキルにより更に強化された物。
 自身やステータスを隠す能力が更に高まり、その効果を仲間にも使える様になった。
【錬金術】はその名の通り、出来る事は物質を分解、粉砕、抽出、合成、再構成の五つが出来る。
 それらと魔法陣を組み合わせて色々な物を創り出すスキルだ。
【解体超過】は、【解体】によるドロップアイテムの量が、一匹のモンスターから取れる以上に増える夢のスキルだ。

 近いうちに牛肉……もとい、ミノタウロスの討伐依頼を受けたいと思います。ええ、困ってる人の為に! 決して私利私欲の為では無い。

「──てっ、所かな。ほいっ、で、ここ」
「ふあっ!?」
「うぁあぁ……一気に逆転されたぁ〜!?」
「中々だな。同銀」
「でしょ。八七銀」
「しかし、遂に身体は邪神になったのか……。三二飛」
「いや、スキル的にだから。多分……。三六歩」
「自信は無いのな。三一金」
「人間誰しも自分の事など分からないものだよ。今の私、モンスターだけど。二四歩」
「あの……皆、何をしてるんですか?」
「「「スキルの訓練しながら世間話」」」

 フープの王城。その訓練所で座りながら、話していた私達へとアリシアが不思議そうに訪ねてくる。

 まっ、わからなくは無い。

 澪は魔法やギフトを使ってアベル達を攻撃し、回避訓練を施しながら、会話と目隠し将棋。
 因みに、私と会話はしているが視線はアベル達を見ている。

 瑠璃は時々私達の会話に参加し、私が土魔法で作ったチェスをやりながら、それと同時に魔法を使って圧縮や、手元での操作を訓練している。

 エレオノは異世界小説御用達、異世界転生者の発明金稼ぎ娯楽アイテムのオセロ。事、リバーシで対戦中だ。

 そして私はと言えば、新しく覚えたスキル【領域支配】を使い、アベル達やユエ達、リンクとリンナ達を、非殺傷の魔法で澪と共に攻撃する事で、回避の訓練を施しながら、三人とそれぞれ対戦&会話。
 更には新しく覚えた【錬金術】を色々と使って遊んでいる。
【領域支配】のお陰でアベル達を見なくても把握出来るし、【並列思考】や【並列処理】のお陰で、同時に物事をこなしても苦にならないのは便利だ。

 因みに澪と瑠璃は、魔力制御の訓練をしながら、この二つのスキルを取得する為の訓練だったりもする。

 この二つが有ると無いとでは戦いの最中の、スキルや魔法の使い易さが段違いだからね。
 マルチタスクの才能が必要な事なので、一極集中型の瑠璃よりも、澪の方が取得は早そうだ。

 エレオノも魔法を使いながらの接近戦に慣れる為、戦闘を組み立てる訓練の一環としてリバーシで、先を予測して組み立てる訓練中だ。

 と、言う訳で傍から見たら【錬金術】をやりながら、ゲームをして澪と話してる。と、訳の分からない状態な訳だ。

 不思議そうに聞いてきたアリシアにそんな事を話していると、回避訓練をしていたアベルが足を滑らせる。

 避けられるギリギリのスピードで攻撃してるのに、無理な体勢で避けるからこうなるんだよ。

「ギャァァアー!!」
「アベルーー!」
「アベルさーーん!」

 そんなアベルが体勢を整える前に、魔法を総動員で追撃攻撃をかます。
 アベルの叫びと、ダリア、ヒストリアの声が訓練所に響き渡り、他の皆が引いてる姿を見ながら私はフゥ……と、息を吐く。

「今日も良い天気だなぁ」

 本日の特訓も良好なり。まる。

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