ゴブリンから頑張る神の箱庭~最弱からの成り上がり~

リーズン

相も変わらず勘の良い奴め

「私には何も見えないけどヘルさん敵にはどう?」


「日が昇り始めましたが私にも見えないですね」


 日が昇り始めた頃、ハクアとヘルは上空千メートル近くに立っていた。


(そう、私達は飛んでいるのでは無く立っているのだ。とはいえ特別な事はしてないけどね。ちょっとした発想の転換で、ただ単に空中に張った【結界】の上に居るだけだし。元々足場に出来ないかと考えてたけど、思った以上に安定感抜群なのでビックリである。これで空中戦もいけるぜ!まあ、こんな見えない足場で戦うとか勘弁だけど)


「う~ん。罠だと思ったんだけどな~。ここからこの明るさで見えないって罠無いのかな?」


「その考えは早計では?」


「かな?光学迷彩は無いし、何かに紛れてる?でも、だとしたら・・・・・・いや、有り得るのか、クソッ!」


「マスター?」


「ごめん何でもない。一旦戻ろう」


「了解です」


 ヘルはハクアの言葉に従い戻る為に武装を呼び出す、しかしハクアは何故か下の一点を見つめ。


「マスター何か見付けましたか?」


「いや、行こう」


「了解です。しっかり掴まって下さい」


 そしてハクア達は斥候を終え、全員と合流する為に空を飛んで行く。しかし、その姿を地上で見つめている人間達が居た。


「ふう、バレたのかと思いましたね」


「だな。相も変わらず勘の良い奴め」


「彼女が例の方ですか?」


「ああ、そうだ」


「しかし、本当に空から偵察に来るとは思いませんでした」


「だから言っただろう?アレに常識は通じないと」


「ねえ?結局どうやってあんな所に立てていたの?貴女なら推測できるでしょ」


「ん?ああ、恐らくは【結界】を足元に展開して足場にしたんだろう。私も見るまで思い付かなかったがな」


「そんな方法が・・・・確かに我々の常識では考えない様な用い方ですね」


「流石地球人って所かしら?」


「いや、お前も私もそんな使い方は思い付かんだろ?アレはあいつがおかしいだけだ」


「ふ~ん。そのわりに嬉しそうね?」


「まあな。さあ、ここからは忙しくなるぞ!全員作戦通りに動いて来れ!カークス!」


「はっ!」


「お前には黒龍連合リーダージャックの相手を頼む」


「了解です」


「フーリィー!」


「はいっ!」


「お前はヴァルキリーズ副長のメルを頼む」


「了解致しました」


「私はあいつの相手をする。アイギスは予定通りの役と兵の指揮を頼む」


「分かってるわ。思いきり暴れて来なさい」


「良し。総員先頭準備を整えろ!抜かるなよ!」


「「応っ!」」


(さて、ここまでは予定通り。ハクア、お前が来たと言う事は私が蒔いた協力者は、ちゃんと動いているようだな。流石にお前でも無自覚の共犯者までは分かるまい)


 こうしてハクア達とフープ軍との戦闘の時は刻一刻と近付いていた。



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