ゴブリンから頑張る神の箱庭~最弱からの成り上がり~
ミニゴブちゃんゲットだぜ!
人間、やろうと思えばどんな状況にも慣れるものである。
今ゴブリンだけど!3日目にして動物を追いかけ回し捕まえるのにもなれた頃、私はそんな事を考える。
〈既に昨日の倍取れていますからね〉
そう、昨日はたったの3匹しか取れなかったのに今はもう6匹目である。
まあ、その理由はあそこでうさぎを前に喜んでいるゴブゑのお蔭でもあるけどね!
「ギッ、ギー、ギッ」
〈昨日の狩りでは罠の意味が分かっていませんでしたからね〉
そう、ゴブリンは知能が低い。そんなゴブリンでも成長すれば多少の罠や、自分達を討伐しに来た冒険者達を嵌めるくらいできる。でも、ゴブゑは産まれたばかりでそんな知能や、狩りに参加したことも無いので全く分かっていなかった。
〈たった1日で動きがかなり効率的になりました。正直、昨日は自分から罠に突っ込んでいくばかりなので驚きました〉
確かに昨日は罠に嵌めるよりも嵌まる方が多かったのに。今日は見違える程動きが良くなっていた。
私が見ている事に気が付いたのかゴブゑが又抱き付いてくる。
と、言うか本当になつかれたな~。
昨日から事ある毎に抱き付いてくる。
まあ直視しなければ子犬みたいかな?
〈あの、酷いこと言ってる自覚ありますかマスター?〉
???、なんの事やら。ヘルさんとそんなやり取りしつつそろそろ次の獲物を追い込む為、ゴブゑを引き離そうとするといきなり頭の中でヘルさん以外の声が響いた。
▶スキル熟練度が一定に達しました。スキル【魔物調教LV.1】を獲得しました。
……えぇ~!?な、何で?何で何にもしてないのに、スキルゲットしてるの?まあ嬉しいから喜ぶけどさ!ヒャッホイ!!
〈混乱して変なテンションになっていますが、どうやらこのスキルはモンスターと友好的に過ごす事で得られるようです。因みに似たスキルで【魔物支配】が有りますがそちらは、モンスターを倒さずに屈服させ続ける事で得られる様です〉
どう違うの?
〈前者がモンスターの意思を維持したまま共に戦ってくれるのに対し。後者はモンスターの意思を縛り、無理矢理命令する事が出来ます〉
ほうほう、つまりは前者が自由意思の代わりにどう動くのか分からなくて、後者は命令以外の行動をしないのか。
でも、何でそんな事分かるのヘルさん?
〈その通りです。理解が早くて助かります。私にも【全種族言語理解】【スキル大全】と言うスキルが有り、前者はそのままの意味ですが【スキル大全】は、獲得したスキルの効果と熟練度のあげ方が分かります。ただし、獲得したスキル以外の熟練度のあげ方は分かりません。どんなスキルが存在しているのかは分かるのですが。どうやら目覚めの奇蹟の影響でマスターが取得したスキル以外の取得方法は分からないようです。又マスターが【鑑定士】のスキルで鑑定した相手のスキルについても、効果は分かりますが取得方法は分かりません〉
ふむ、色々制約が在るみたいね?
これは一度自分のスキルについても検証した方が良さそうかな?
〈そう思います〉
早速自分のスキルについても調べる為、未だに抱き付いていたゴブゑに休憩しようという意味を込めて話しかける。
「グッ、ギギ?」
私の言葉を聞いてゴブゑは頷き、休憩をするため離れたようだ。伝わったのは良いけど、相変わらず何故こんなので伝わるのか分からない。
謎だ?
〈そこは何と無くのニュアンスで・・・〉
適当だな異世界!!
まぁいいか。じゃあ早速スキルの検証をしよう、先ずはやっぱりこの【喰吸LV.1】でしょ!
と、言う訳でヘルさん宜しくお願いします。
〈分かりました。【喰吸】は読んで字の如く、食した物の能力の一部を吸収する能力です。食べた物の能力が高いと取得出来る量も増えるようです。ただし、注意点が2つ、1つは能力とは言ってもステータスには影響しません。つまりどんなに食べても上がるのはスキルの熟練度だけです。2つ目は、食べて直ぐに効果が出る訳ではなく、食べた物を消化し終わった段階で能力を取得します。熟練度のあげ方は食べる事です。普通の食事でも上がりますがやはり、モンスター等の方が上がるようです。又、昨日のような木の実や果物では上がりません。後、どんな物でも一定以上の美味しさで食べられるようです〉
うそん!食べたら直ぐに強くなるんじゃないの!?しかもステータスには影響無いって、私のこの貧ステじゃどんなスキルがあっても生き残れる気がしないんですけど!もしかして、私のステじゃほぼ無意味のごみスキルになってる!?しかも一番最後の地味な効果が一番活躍してる!?
〈かもしれません〉
ヘルさんの無情な一言に私はまたも膝から崩れ落ちる。
何てこったい!
〈元気を出して下さい。私もマスターと一蓮托生です。マスターが死ぬ時が私の死ぬ時ですので〉
あっ、はい。頑張らせて頂きます。
私はヘルさんからの励ましの言葉と、微妙なプレッシャーを感じながら続きを促す。
〈次の【鑑定士】これはマスターが思っている通りの物ですね。
レベルが高く成れば相手のステータスやスキル、称号等が見えます。無機物に使えばそれがどういった物なのかが分かります。こちらもレベルが高くなれば、より詳しく分かります。熟練度のあげ方は色々な物を鑑定すれば上がります〉
これは概ね予想通りだね?自分のHPとかMPって常に見えないかな?
〈出来ますよ。これでどうでしょう〉
オォ!視界の左上にHPとMPが!何かゲームみたい。でも、私今スキル使ってないよね?
〈はい、マスターの知識から一番馴染み深い形で表示しました。
スキルの方も使い魔とは言え、私はマスターと一心同体なので私の方で使えるようです。戦闘になった時相手のステータスが読み取れるようなら、私の方でゲームのように相手の頭上にHPとMPを表示させます〉
ヘルさんスゲー。ぱないっす!!流石声の感じがクールビューティーな出来る女系!出来る女感が半端無い。
〈意味は分かりませんがありがとうございます。続いては先ほど取得した【魔物調教】ですが。これにはまず、魔物をテイムする必要が有ります。やり方は対象となる魔物にスキルを使い、相手のモンスターがマスターを認めれば完了となります。通常はスキル使用後に弱らせなければいけませんが、極稀にモンスターの方から服従を望む者もいます。ゴブゑなどは恐らく弱らせなくてもテイム出来るでしょう。当然ですが、相手が自分よりも格上の場合はスキルを弾かれ逆に襲い掛かってくるので気を付けて下さい〉
そっか、じゃあ後で試してみようかな?と、言うより弾かれた場合が恐すぎる!
〈それが良いでしょう。マスターの現状を考えれば仲間は多いに越した事は在りませんし。さらにテイムしたモンスターは、マスターに分かりやすく言うとエディットする事が出来ます〉
何か、テンション上がるワードが出たね!!何が出来るの?
〈出来る事はモンスターのステータス管理と進化管理です。前者は、配下にしたモンスターの未習得スキルの熟練度を含む全ステータスを閲覧する事が出来ます。但し、習得するまではどんな行動が熟練度習得になるかは分かりません。その代わり、その熟練度を上げるように命じておけば、自力で熟練度を上げるようになります。後者は、進化時に複数の進化先又はレベルがMAXになる前に進化可能な時、進化をさせるかどうかを選択できます〉
ふむ、思ったよりも自由度高いかも?でも現状一番使えるのが取得スキルよりも習得スキルな件について!!ガッテム私!!まあ使えるのがあるだけ良いかな?今のところこの3つだけだよね?
〈いえ、後2つ【魔法の片鱗】と【魔法のコツ】が有ります〉
なにそれ、私知らないんだけど!?アナウンス聴き逃した?
〈マスターが最初から持っていたスキルです〉
いや、私スキル2つしか取らなかった筈だけど?
〈……正確に言えば、マスターの母に当たるエルフから受け継いでます〉
オウ、マザー・・・・・この世界のゴブリンの特性からいってあまり考えないようにしてたけどここで来たか~。聞くの怖いけど因みに今ってどうなってるの?
〈今日の朝マスターが狩りに出る前に亡くなったようです〉
ウゥ、後味悪いどうしようもなかったとは言えやっぱり少し堪えるな。
〈気にやむ必要は無いかと!先ほどマスターが言った通り、どうしようもありませんでした。これ以上地獄が続くよりも良かったとも思います。このアースガルドではよくある不幸の1つです〉
確かにそうかも知れない。それに私はまだ誰かを気にしていられる余裕が無いんだから切り替えないと!
〈それが良いでしょう。因みに先程のスキルですが【魔法の片鱗】は、全ての魔法熟練度の取得にレベル×2の補正が付きます。【魔法のコツ】は、魔法を使う際MPの消費にレベル×1%の補正効力にレベル×2%の補正が付きます。熟練度のあげ方は魔法を使う事なので今は上げられません〉
割りと役に立つスキルだ!でも、魔法を何も持ってない今の段階だとやっぱりごみスキルだった!!
〈今後を考えればあっても損はありません〉 
ヘルさんの慰めが心に染みる!!ヤバい惚れそう!!
そんなバカな事を考えているとゴブゑが近づいてきた。
そうだ、今のうちに試してみよう!私は【魔物調教】のスキルを心の中で念じる。
▶【魔物調教】をミニゴブリンに使用しました。
▶ミニゴブリンのゴブゑが貴方をマスターと認めました。
スキル成功です。
「ギッ、ギギ、ギー」
な、何か、予想外に喜んでる!まあ、とりあえずミニゴブちゃんゲットだぜ‼
〈何ですかそれは?〉
素で聞かれると照れるけど強いて言うなら様式美です!さて、それではゴブゑのステータスでも見てみるかな?
  名前:ゴブゑ
レベル:2
  性別:女
  年齢:4日
  種族:ミニゴブリン
  HP:60
  MP:80
  物攻:2
  物防:1
  魔攻:10
  魔防:10
  速度:5
  知恵:50
  器用:30
   運 :10
  武器:無し
  魔法:風魔法LV.1(新)
  称号:眷属
スキル:【風魔法LV.1(新)】
……おやっ?ゴブゑさんもしかして私より強い?
〈えぇ、魔法さえ使えれば確実に強いです〉
嘘~!?魔法さえ使えればってどういう事?って、いうかレベル何で上がってるの⁉
〈ミニゴブリンは魔法を覚えていても使えません。進化してミニゴブリンメイジかミニゴブリンシャーマンになれば使えます。ゴブゑの魔法力の高さは親からの特性がステータスに出たのでしょう、マスターはスキルに出ていますね。レベルが上がったのは、マスターが動物のとどめをゴブゑにさせていたので少ない経験値とは言え入ったのでしょう〉
私の価値のストップ安が止まらない!!動物でも経験値入るなら自分でやれば良かった。
〈モンスターに比べれば微々たる物なので譲っているのかと思いました〉
そんな余裕無かったよ!?
それを知った私は動物狩りに精を出し帰るまでにレベルを1つ何とか上げた。
今ゴブリンだけど!3日目にして動物を追いかけ回し捕まえるのにもなれた頃、私はそんな事を考える。
〈既に昨日の倍取れていますからね〉
そう、昨日はたったの3匹しか取れなかったのに今はもう6匹目である。
まあ、その理由はあそこでうさぎを前に喜んでいるゴブゑのお蔭でもあるけどね!
「ギッ、ギー、ギッ」
〈昨日の狩りでは罠の意味が分かっていませんでしたからね〉
そう、ゴブリンは知能が低い。そんなゴブリンでも成長すれば多少の罠や、自分達を討伐しに来た冒険者達を嵌めるくらいできる。でも、ゴブゑは産まれたばかりでそんな知能や、狩りに参加したことも無いので全く分かっていなかった。
〈たった1日で動きがかなり効率的になりました。正直、昨日は自分から罠に突っ込んでいくばかりなので驚きました〉
確かに昨日は罠に嵌めるよりも嵌まる方が多かったのに。今日は見違える程動きが良くなっていた。
私が見ている事に気が付いたのかゴブゑが又抱き付いてくる。
と、言うか本当になつかれたな~。
昨日から事ある毎に抱き付いてくる。
まあ直視しなければ子犬みたいかな?
〈あの、酷いこと言ってる自覚ありますかマスター?〉
???、なんの事やら。ヘルさんとそんなやり取りしつつそろそろ次の獲物を追い込む為、ゴブゑを引き離そうとするといきなり頭の中でヘルさん以外の声が響いた。
▶スキル熟練度が一定に達しました。スキル【魔物調教LV.1】を獲得しました。
……えぇ~!?な、何で?何で何にもしてないのに、スキルゲットしてるの?まあ嬉しいから喜ぶけどさ!ヒャッホイ!!
〈混乱して変なテンションになっていますが、どうやらこのスキルはモンスターと友好的に過ごす事で得られるようです。因みに似たスキルで【魔物支配】が有りますがそちらは、モンスターを倒さずに屈服させ続ける事で得られる様です〉
どう違うの?
〈前者がモンスターの意思を維持したまま共に戦ってくれるのに対し。後者はモンスターの意思を縛り、無理矢理命令する事が出来ます〉
ほうほう、つまりは前者が自由意思の代わりにどう動くのか分からなくて、後者は命令以外の行動をしないのか。
でも、何でそんな事分かるのヘルさん?
〈その通りです。理解が早くて助かります。私にも【全種族言語理解】【スキル大全】と言うスキルが有り、前者はそのままの意味ですが【スキル大全】は、獲得したスキルの効果と熟練度のあげ方が分かります。ただし、獲得したスキル以外の熟練度のあげ方は分かりません。どんなスキルが存在しているのかは分かるのですが。どうやら目覚めの奇蹟の影響でマスターが取得したスキル以外の取得方法は分からないようです。又マスターが【鑑定士】のスキルで鑑定した相手のスキルについても、効果は分かりますが取得方法は分かりません〉
ふむ、色々制約が在るみたいね?
これは一度自分のスキルについても検証した方が良さそうかな?
〈そう思います〉
早速自分のスキルについても調べる為、未だに抱き付いていたゴブゑに休憩しようという意味を込めて話しかける。
「グッ、ギギ?」
私の言葉を聞いてゴブゑは頷き、休憩をするため離れたようだ。伝わったのは良いけど、相変わらず何故こんなので伝わるのか分からない。
謎だ?
〈そこは何と無くのニュアンスで・・・〉
適当だな異世界!!
まぁいいか。じゃあ早速スキルの検証をしよう、先ずはやっぱりこの【喰吸LV.1】でしょ!
と、言う訳でヘルさん宜しくお願いします。
〈分かりました。【喰吸】は読んで字の如く、食した物の能力の一部を吸収する能力です。食べた物の能力が高いと取得出来る量も増えるようです。ただし、注意点が2つ、1つは能力とは言ってもステータスには影響しません。つまりどんなに食べても上がるのはスキルの熟練度だけです。2つ目は、食べて直ぐに効果が出る訳ではなく、食べた物を消化し終わった段階で能力を取得します。熟練度のあげ方は食べる事です。普通の食事でも上がりますがやはり、モンスター等の方が上がるようです。又、昨日のような木の実や果物では上がりません。後、どんな物でも一定以上の美味しさで食べられるようです〉
うそん!食べたら直ぐに強くなるんじゃないの!?しかもステータスには影響無いって、私のこの貧ステじゃどんなスキルがあっても生き残れる気がしないんですけど!もしかして、私のステじゃほぼ無意味のごみスキルになってる!?しかも一番最後の地味な効果が一番活躍してる!?
〈かもしれません〉
ヘルさんの無情な一言に私はまたも膝から崩れ落ちる。
何てこったい!
〈元気を出して下さい。私もマスターと一蓮托生です。マスターが死ぬ時が私の死ぬ時ですので〉
あっ、はい。頑張らせて頂きます。
私はヘルさんからの励ましの言葉と、微妙なプレッシャーを感じながら続きを促す。
〈次の【鑑定士】これはマスターが思っている通りの物ですね。
レベルが高く成れば相手のステータスやスキル、称号等が見えます。無機物に使えばそれがどういった物なのかが分かります。こちらもレベルが高くなれば、より詳しく分かります。熟練度のあげ方は色々な物を鑑定すれば上がります〉
これは概ね予想通りだね?自分のHPとかMPって常に見えないかな?
〈出来ますよ。これでどうでしょう〉
オォ!視界の左上にHPとMPが!何かゲームみたい。でも、私今スキル使ってないよね?
〈はい、マスターの知識から一番馴染み深い形で表示しました。
スキルの方も使い魔とは言え、私はマスターと一心同体なので私の方で使えるようです。戦闘になった時相手のステータスが読み取れるようなら、私の方でゲームのように相手の頭上にHPとMPを表示させます〉
ヘルさんスゲー。ぱないっす!!流石声の感じがクールビューティーな出来る女系!出来る女感が半端無い。
〈意味は分かりませんがありがとうございます。続いては先ほど取得した【魔物調教】ですが。これにはまず、魔物をテイムする必要が有ります。やり方は対象となる魔物にスキルを使い、相手のモンスターがマスターを認めれば完了となります。通常はスキル使用後に弱らせなければいけませんが、極稀にモンスターの方から服従を望む者もいます。ゴブゑなどは恐らく弱らせなくてもテイム出来るでしょう。当然ですが、相手が自分よりも格上の場合はスキルを弾かれ逆に襲い掛かってくるので気を付けて下さい〉
そっか、じゃあ後で試してみようかな?と、言うより弾かれた場合が恐すぎる!
〈それが良いでしょう。マスターの現状を考えれば仲間は多いに越した事は在りませんし。さらにテイムしたモンスターは、マスターに分かりやすく言うとエディットする事が出来ます〉
何か、テンション上がるワードが出たね!!何が出来るの?
〈出来る事はモンスターのステータス管理と進化管理です。前者は、配下にしたモンスターの未習得スキルの熟練度を含む全ステータスを閲覧する事が出来ます。但し、習得するまではどんな行動が熟練度習得になるかは分かりません。その代わり、その熟練度を上げるように命じておけば、自力で熟練度を上げるようになります。後者は、進化時に複数の進化先又はレベルがMAXになる前に進化可能な時、進化をさせるかどうかを選択できます〉
ふむ、思ったよりも自由度高いかも?でも現状一番使えるのが取得スキルよりも習得スキルな件について!!ガッテム私!!まあ使えるのがあるだけ良いかな?今のところこの3つだけだよね?
〈いえ、後2つ【魔法の片鱗】と【魔法のコツ】が有ります〉
なにそれ、私知らないんだけど!?アナウンス聴き逃した?
〈マスターが最初から持っていたスキルです〉
いや、私スキル2つしか取らなかった筈だけど?
〈……正確に言えば、マスターの母に当たるエルフから受け継いでます〉
オウ、マザー・・・・・この世界のゴブリンの特性からいってあまり考えないようにしてたけどここで来たか~。聞くの怖いけど因みに今ってどうなってるの?
〈今日の朝マスターが狩りに出る前に亡くなったようです〉
ウゥ、後味悪いどうしようもなかったとは言えやっぱり少し堪えるな。
〈気にやむ必要は無いかと!先ほどマスターが言った通り、どうしようもありませんでした。これ以上地獄が続くよりも良かったとも思います。このアースガルドではよくある不幸の1つです〉
確かにそうかも知れない。それに私はまだ誰かを気にしていられる余裕が無いんだから切り替えないと!
〈それが良いでしょう。因みに先程のスキルですが【魔法の片鱗】は、全ての魔法熟練度の取得にレベル×2の補正が付きます。【魔法のコツ】は、魔法を使う際MPの消費にレベル×1%の補正効力にレベル×2%の補正が付きます。熟練度のあげ方は魔法を使う事なので今は上げられません〉
割りと役に立つスキルだ!でも、魔法を何も持ってない今の段階だとやっぱりごみスキルだった!!
〈今後を考えればあっても損はありません〉 
ヘルさんの慰めが心に染みる!!ヤバい惚れそう!!
そんなバカな事を考えているとゴブゑが近づいてきた。
そうだ、今のうちに試してみよう!私は【魔物調教】のスキルを心の中で念じる。
▶【魔物調教】をミニゴブリンに使用しました。
▶ミニゴブリンのゴブゑが貴方をマスターと認めました。
スキル成功です。
「ギッ、ギギ、ギー」
な、何か、予想外に喜んでる!まあ、とりあえずミニゴブちゃんゲットだぜ‼
〈何ですかそれは?〉
素で聞かれると照れるけど強いて言うなら様式美です!さて、それではゴブゑのステータスでも見てみるかな?
  名前:ゴブゑ
レベル:2
  性別:女
  年齢:4日
  種族:ミニゴブリン
  HP:60
  MP:80
  物攻:2
  物防:1
  魔攻:10
  魔防:10
  速度:5
  知恵:50
  器用:30
   運 :10
  武器:無し
  魔法:風魔法LV.1(新)
  称号:眷属
スキル:【風魔法LV.1(新)】
……おやっ?ゴブゑさんもしかして私より強い?
〈えぇ、魔法さえ使えれば確実に強いです〉
嘘~!?魔法さえ使えればってどういう事?って、いうかレベル何で上がってるの⁉
〈ミニゴブリンは魔法を覚えていても使えません。進化してミニゴブリンメイジかミニゴブリンシャーマンになれば使えます。ゴブゑの魔法力の高さは親からの特性がステータスに出たのでしょう、マスターはスキルに出ていますね。レベルが上がったのは、マスターが動物のとどめをゴブゑにさせていたので少ない経験値とは言え入ったのでしょう〉
私の価値のストップ安が止まらない!!動物でも経験値入るなら自分でやれば良かった。
〈モンスターに比べれば微々たる物なので譲っているのかと思いました〉
そんな余裕無かったよ!?
それを知った私は動物狩りに精を出し帰るまでにレベルを1つ何とか上げた。
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