クレイジークラスルーム

けん玉マスター

11話 怪物

お久しぶりですw
書かないとなぁ…思いながらそのまま1ヶ月経ってましたw
それでは本編どうぞ。




「ふん…4下の分際が…。」
早田は爆風に包まれた蓮也を尻目にその場を去った。



「建宮ぁ!!」
「…」
「ぐあっ!」
建宮の重力により、林が立っていた地面が陥没する。
「す、凄いよ…建宮くん…。」
「…下がってろ青井、星乃海。出てくるぞ。」
「う、うん。」
「ああ。」
「お前の異能は加速アクセルと言ったな…。」
「はぁ…はぁ…」
ボロボロになった林に建宮が話しかける。
「諦めろ。その異能じゃ俺の重力は破れない。
「うる…せぇええええ!お前を倒さねえと…俺が…!」
「!」
林は加速して、建宮に襲いかかる。
「っ!…があぁぁ!!」
しかし建宮の重力により、地面に磔になる。
「くそ!くそ!くそぉ!!」
「…お前がそこまでして俺を倒したい理由はなんだ?」
「俺は…俺は…!!」

「そう言うゲームだから…だよな?林。」

!!

そう呟いてごく自然に、元からそこにいたかのように現れる一人の男。

「あっ…あ…ああ…早田…さん…!」
男、早田は不気味な笑みを作った。




「嫌だ!なんだよこれ?!こんなもの食べたくねえ!!」
「未来のためだ…鼎蓮也。食べたまえ。」
そう言ってなんだか分からない血塗れの物体を押し付けてくる。
「あ…あ…あがっ!!ヴォ…ゲェ…ゲボっ!…はーっ!はーっ!」
「ダメだろう?飲み込みなさい。ほら、もう一度。」
「もう…やだ…もがァ!ガハッ!」
「未来のためだ。将来この国は他国の先進国に到底追いつけなくなるだろう。そのために貴様が必要だ。鼎蓮也…これは未来の為だ。」
「っ…!?先生!?血液を投与するだけではなかったんですかっ!?」
「米原くん…君は優秀な男だ。それならば分かるだろう?こっちの方が確実なのだよ。」
「だからって!蓮也はまだ中学生ですよ?!」
「だからどうしたというのだ?これは未来のためだ…君ならばわかるだろう?」
「凱斗…何なんだよ?これ…。」
蓮也は汚物まみれになりながら、尋ねる。
「っ…蓮也…」
「教えてあげなさい…米原くん。」
「っ…しかしっ…!」
「はっきりと言えばいいだろう?『これは人間の脳みそだ!』とな。」
「「っ!!」」
「先生!!」
「へ?脳…みそ?人間…の?」
「蓮也!!違う!落ち着け!」
「ハハハ…脳みそ…アハハ…っ!おえぇぇぇ!!ゲェ…」
蓮也はさらに嘔吐する。
「蓮也!」
「あが…あ…ああああああああぁぁぁ!!!」
「先生っ!!あんたどういうつもりだっ!?」
胸ぐらを掴みあげる。
「離したまえ。正直に話してあげたまでだろう?」
「っ…!」
「さて…私は戻る。あと片付けは頼んだよ?米原くん?」


「蓮也…。」
「ははは…俺は今まで…人間を食ってたのか?なあ…凱斗…!」
「っ…蓮也…。言っただろ?異能は奇跡の力なんかじゃないんだ。」
「凱斗…。」
「そうだろう?お前は毎日英才教育を強要され、更には人体実験もされている。なあ蓮也…改めて聞くぞ…。お前は…なんの為に生きる?」
「俺…は…」
「異能なんて奇跡の力なんかじゃない。俺だって…お前を救ってやりたい…。でも…お前の異能は特殊すぎる。この世界のバランスを崩すほどに。」
「でも…俺は…」
「蓮也…俺はお前を苦しめる…その異能が嫌いだ。」
「!」
「だから俺は──」





「っ…」
生温かい感触に蓮也はゆっくりと体を起こす。
「受け身に失敗したか…。」
「みゃあ…。」
「なんでこんな所に猫が紛れ込んでるんだよ。」
蓮也は急に猫が飛び出してきた為、上手く受け身が取れず、気を失っていた。
「…夢…。またか…。だがそうだな…しっかりと再確認出来た。」
蓮也は猫を軽く撫でて起き上がる。
「みゃぁ…」
「俺は俺をこんなにしたこの異能を許さない。…だから俺は…」


ドゴォン!!


爆風が先程の猫を包み込んだ。

「だから俺は…



…この世界全ての異能を憎む。」


蓮也の手から放たれた爆風は早田継嗣の操る異能そのものだった。





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コメント

  • 自称クズ

    模倣系??

    1
  • かつあん

    何!?人間の脳みそを食べた...だと!?想像したら気分が...っていうかレンヤが爆風を使ったってどういうことだ!?

    1
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