異世界転生(仮題)

ノアール

教会

翌日、俺は教会に来ていた。

「ようこそ教会へ。今日はどう行ったご用件でしょうか?」

教会に入ると、シスターの格好をした女性に話しかけられた。

「礼拝に来たのですが、やり方を教えてもらっていいですか?」

「信心深いのですね。礼拝の方法は、あちらの祭壇に上がり、跪き手を胸の前で組んで祈りを捧げます」

「ありがとうございます」

シスターにお礼とお布施を渡し、祭壇に向かう。祭壇の前には五体の石像があり、おそらく神様たちだろう。ただ俺が会った神様たちとは少し違っていた。祭壇に上がり、跪いて祈りを捧げると意識が白く染まっていった。

◇ ◇ ◇ ◆

気がつくと、以前神様に会った自然の中に佇んでいた。

「やっ!久しぶり!」

声をかけられ振り返ると最高神のアルカナがいた。

「俺は何でここにいるんですか?」

「僕が呼んだからだよ。君が教会で祈ったから精神体にして呼ぶことができたんだ」

「そう言うことですか」

そう返事して俺は、“黒雷砲”を構築して放つ。

「ちょっ!?」

アルカナはそれをいきなりで驚いてはいるが、余裕を持って避けた。

「いきなり魔法を打つなんて物騒じゃないか!」

「うるせぇ!!人をあんな場所に送りやがって!おかげで何度死にかけたか!」

「そ、それは……ほら、謝ったじゃん?」

「あれだけで許せるか!」

「そうですよアルカナ様。俺はどうみてもあなたが悪いですよ」

「うん、私もそう思う」

いつの間にか隣にいた2柱の神様にギョッとするが、平静を装う。

「うう…わ、わかったよ。失敗しちゃってごめんね」

「ハァ、いいですよ。そんな事より他にも聞きたいことがありますし」

「聞きたいこと?」

「どうして俺の種族が変わっているんですか?」

「ああ、それはね。【英雄等価】を使ったせいだね」

「詳しくお願いします」

「うん。僕たちにとっても、そのスキルが使われた前例がなかったからどんな影響があるのか未知数だったんだ。ただ、【英雄等価】により君の魂は昇華し、再構築の際僕の加護と共鳴し器が出来た。本来加護は1つしか与えることができないはずなのに全部与えることができたのはその為だよ」

「結局はアルカナのせいじゃないですか」

「だから僕にも未知数だったんだって」

「……まぁ、いいです。それで、俺を呼んだ目的は何ですか?」

「ああ、ヘルマンからの伝言でもっと娯楽を増やして欲しいって」

「娯楽ですか、わかりました」

「じゃあ、またね!」

そう言うと再び意識が遠のく。

◆ ◇ ◆ ◇

「いいのですか?本当のことを言わなくて」

「いいんだよ。まだあの子には早い」

「そうですか」

「それより早く戻ろう。ヘファイストたちが気になる」

「わかりました」

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