異世界転生(仮題)
幸運3
この世界にも勇者が存在する。いや、正確には召喚されると言ったほうが正しいが。
その勇者たちの中でも歴代最強の勇者のLVは823である。
これは、人類の到達しうる限界、頂とまで思われていた。その勇者でさえ、Sランクの魔物に対して、無詠唱の中級魔法で瞬殺なんてできない。
まだこの世界に来たばかりで他に比較基準がなかったとはいえ、もう少し自分の能力を自覚してほしいものである。
◆◆◆◇
倒した魔物を[無限収納]に仕舞う。
『ナビ血抜きお願いね』
『了解です』
「テルさんは、収納魔法まで使えるんですね」
収納魔法?
『[無限収納]の下位互換に当たる魔法です。使用者のMPに依存し、容量が決まります。その他に、アイテムボックスと呼ばれる魔道具があり、そちらはあらかじめ容量が決まっています。アイテムボックスの方が一般的で、収納魔法が使える者は稀です』
「…ああ、そうなんだ。人よりMPの量が多いからたくさん入るんだよ」
「それは羨ましいですね。私も使えたらよかったなぁ」
「アイテムボックスは持ってないの?」
「アイテムボックスは、高価な上にあまり容量がないんですよ。大半が1メートル四方あるかないかなんですが、そのくらいでも値段が白金貨一枚なんです」
「高っ!そんなにするもんなのか」
「アイテムボックスなどの魔道具は、もう作れる人がおらず、遺跡やダンジョンなどからごく稀に発見されるくらいしかないんです。なので、ロストアイテムとも呼ばれています」
これは容量無限ということは、バレないようにしないとな。
『マスター、魔物が来た北方向の先に面白いものを発見いたしました』
『面白いもの?どんなの?』
『行ってみてからのお楽しみです』
ずいぶんもったいぶった言い方するな。凄い気になる。
「テルさん?どうされたのですか?」
「ん?ああ、この先に少し気になるものを発見したんだ。寄ってみてもいいかな?」
「私は大丈夫です。ミッシェルは?」
「お嬢様が付いていくなら私も同行いたします」
「じゃあ、行こうか」
魔物が来た方向に向かって歩いていく。5分くらい歩いていると、探索者に違和感のようなものを感じた。
なんだこれ?なんか意識にぽっかり穴が空いたような感じするな。
そんな空白の場所に向かって歩いていると、突然何かを通り抜けるような感覚に襲われた。そして明らかにあたりの雰囲気が変わった。だがそれは、【常闇の樹海】なんて物騒な名前に似つかわしくない、暖かな感覚だった。
「これは…」
「ミッシェル、何か知ってるのか?」
「いえ、文献でしか見たことがないのですが、おそらくセーフティゾーンと呼ばれる場所かと」
『ミッシェルさんの言う通りです』
『セーフティゾーンってなんだ?』
『セーフティゾーンとは、主にダンジョンや迷宮に多く見られるのですが、危険地帯で唯一その場所だけ魔物の発生、および進入がない安全地帯なのです』
『ナビは、これを見せたかったのか?』
『いえ、私が見せたいのはこの先です』
「もう少し先に進んでみよう」
そうしてしばらく生い茂る森の中を歩いていると、森が開けた。
「これは…」
「うわ〜!」
「すごい」
その勇者たちの中でも歴代最強の勇者のLVは823である。
これは、人類の到達しうる限界、頂とまで思われていた。その勇者でさえ、Sランクの魔物に対して、無詠唱の中級魔法で瞬殺なんてできない。
まだこの世界に来たばかりで他に比較基準がなかったとはいえ、もう少し自分の能力を自覚してほしいものである。
◆◆◆◇
倒した魔物を[無限収納]に仕舞う。
『ナビ血抜きお願いね』
『了解です』
「テルさんは、収納魔法まで使えるんですね」
収納魔法?
『[無限収納]の下位互換に当たる魔法です。使用者のMPに依存し、容量が決まります。その他に、アイテムボックスと呼ばれる魔道具があり、そちらはあらかじめ容量が決まっています。アイテムボックスの方が一般的で、収納魔法が使える者は稀です』
「…ああ、そうなんだ。人よりMPの量が多いからたくさん入るんだよ」
「それは羨ましいですね。私も使えたらよかったなぁ」
「アイテムボックスは持ってないの?」
「アイテムボックスは、高価な上にあまり容量がないんですよ。大半が1メートル四方あるかないかなんですが、そのくらいでも値段が白金貨一枚なんです」
「高っ!そんなにするもんなのか」
「アイテムボックスなどの魔道具は、もう作れる人がおらず、遺跡やダンジョンなどからごく稀に発見されるくらいしかないんです。なので、ロストアイテムとも呼ばれています」
これは容量無限ということは、バレないようにしないとな。
『マスター、魔物が来た北方向の先に面白いものを発見いたしました』
『面白いもの?どんなの?』
『行ってみてからのお楽しみです』
ずいぶんもったいぶった言い方するな。凄い気になる。
「テルさん?どうされたのですか?」
「ん?ああ、この先に少し気になるものを発見したんだ。寄ってみてもいいかな?」
「私は大丈夫です。ミッシェルは?」
「お嬢様が付いていくなら私も同行いたします」
「じゃあ、行こうか」
魔物が来た方向に向かって歩いていく。5分くらい歩いていると、探索者に違和感のようなものを感じた。
なんだこれ?なんか意識にぽっかり穴が空いたような感じするな。
そんな空白の場所に向かって歩いていると、突然何かを通り抜けるような感覚に襲われた。そして明らかにあたりの雰囲気が変わった。だがそれは、【常闇の樹海】なんて物騒な名前に似つかわしくない、暖かな感覚だった。
「これは…」
「ミッシェル、何か知ってるのか?」
「いえ、文献でしか見たことがないのですが、おそらくセーフティゾーンと呼ばれる場所かと」
『ミッシェルさんの言う通りです』
『セーフティゾーンってなんだ?』
『セーフティゾーンとは、主にダンジョンや迷宮に多く見られるのですが、危険地帯で唯一その場所だけ魔物の発生、および進入がない安全地帯なのです』
『ナビは、これを見せたかったのか?』
『いえ、私が見せたいのはこの先です』
「もう少し先に進んでみよう」
そうしてしばらく生い茂る森の中を歩いていると、森が開けた。
「これは…」
「うわ〜!」
「すごい」
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