異世界転生(仮題)

ノアール

迷宮8

ガラガラッ

「はぁはぁはぁ…どう…だ?」

剣を振り下ろした後、光に飲まれる直前に[創造]で超高密度の魔法耐性の高い分厚いシェルターを創った。なんとかギリギリ防げたが、ステータスの差があまりに開いた格上との戦闘に魔力の枯渇で、ほとんど気力だけで立っていた。

『マスター、デュラハンは恐らく…』

ナビがそういうのを聞きながら、シェルターを解き外の状況を確認すると、そこには、隕石が落下した後のようなクレーターが出来ており、その中心に瀕死の状態で倒れていた。

「あの攻撃を受けても生きてるなんて凄いな」

『デュラハンは、マスターが攻撃する直前防御魔法を発動したのでしょう』

俺はフラフラになりながらゆっくりデュラハンに近づいていき、そばにたどり着くと、

「安らかに眠れ」

そう言って剣を振り下ろした。デュラハンは、抵抗することなく斬られ、徐々に消えていく。

我も…まだまだ…未熟よの

そう言って完全に消えた。後には、魔石が落ちていた。

《レベルアップしました。一定の条件を満たしたので、職業[覇王]を獲得しました》

そんな声が聞こえたが、疲労により気にすることができなかった。

『マスター、階層主を倒した後の部屋は、セーフティポイントになるのでしばらく睡眠を取っても大丈夫です』

「そう…か、じゃあしばら…く…や…すむ…ゎ」


◇◇◆◆


「ふあ〜、ナビ、どのくらい寝てた?」

『丸一日ほど寝てました』

「丸一日!…だいぶ寝てたな、それくらい敵が強かったってことか」

あれだけステータスの差があってよく勝てたな。スキルのおかげか。

「まぁいいか、それより腹ごしらえをしよう。その後はステータスを確認して、ここから脱出するか」

「ん〜、ブラックハウンドの肉でシチューでも作るか。足りない材料や調味料はできればあまり使いたくないが、創造で出すか」

[無限収納]から出した鍋に、道中に狩ったスキアー鳥の鶏ガラを野菜と一緒に水で煮込む。こまめにアクを取り、煮込み終わったら、それを濾してブイヨンを作る。
〈以下略〉
ジャガイモとニンジン、ブロッコリーを一口サイズに切り、下茹でをする。
その間に、鍋にバターをひき、ブラックハウンドの肉と玉ねぎを軽く炒める。
下茹でしたジャガイモとニンジン、ブロッコリーを鍋に加えたら、一度火を止め、小麦粉を入れる。
水、牛乳、さっき作ったコンソメを加えて火を付ける。
焦げないように弱火で煮込み、塩、胡椒で味を整えたら完成。

『一からコンソメを作り出したので、何時間もかける気なのかと思ったら、時空間魔法で時間短縮したおかげで、3分クッキング♪になりましたね、マスター』

「唐突のボケをかましてきたね。なんかどんどん人間じみてきてない?」

『お気になさらず、マスター』

「…そう、まぁいいか。いただきます」

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