異世界転生(仮題)

ノアール

迷宮6

不気味な雰囲気を漂わせた扉に少し圧倒されながらも、ゆっくりと開けていった。中は薄暗く、何もいないように見えた。

「どこにもいないな」

そう呟きながら慎重に部屋の奥に進むと、壁に明かりが灯り、部屋の中心に赤く光る魔法陣が現れた。

『マスター、気をつけてください。凄まじいほどの魔力が感じられます!』

魔法陣から紫炎の渦が吹き上がり、炎が晴れた場所には、首のない漆黒の鎧がいた。

「あれも魔物なのか?魔力を感じないが」

『魔物だと思います。おそらくアンデッド系かと』

「鑑定を…」

しようかと言いかけたとき、いきなり鎧から魔力が溢れてきた。

やっぱり魔物だったか

そう思っていると、鎧の手から紫炎が渦を巻きながら吹き上がり、紫炎が消えると一振りの剣が握られていた。そして、その剣を頭の上で構えた。

ゾクッ!

『マスター、避けてください!』

その声が聞こえるよりも数瞬速く、回避していた。その瞬間、鎧が剣を振り下ろした。

ドカーーン!

凄まじい衝撃に吹き飛ばされ、なんとか立ち上がってさっきいた場所を確認した。

「…嘘だろ」

思わずそんな声が漏れた。さっきまで立っていたところは、鎧がいる場所から決して近くにいないにもかかわらず、幅40センチくらいの裂け目が扉がある壁まで届いていた。

今までの敵とは明らかに格の違う敵だった。

「ナビ、鑑定結果どうだった」 

『鑑定結果です』

デュラハン LV.3280

HP   2165983/2165983
MP   152680/152680

筋力:4155782
耐久:7650731
俊敏:1108539
器用:382447
知力:2871
幸運:42

エクストラスキル
[暗黒剣lLV.45][封印LV.35]

スキル
[体術LV.32][闇魔法LV.30][火魔法LV.21][縮地][無詠唱][気配察知LV.24]


ハイ出た、いきなりのハードモード。明らかにエリアボスの域を超えてるよね。攻撃通るのか?

「ホーリーレイン!」

ズドドドドッ!

英雄級の光魔法を放った。浄化の性質を持った光の雨がデュラハンに降り注ぐ。

ちなみに魔法の位階は、初級、中級、
上級、超級、帝級、英雄級、精霊級、神話級、創世級の順に高くなっていく。

閑話休題

「ダメージ通っててくれ」

魔法が止み、砂煙が視界を覆う。

『マスター!』

シュッ!   …ッ! 

砂煙から何かが飛び出してくる。あまりにも速く、対応が遅れる。デュラハンだと気づいた時は眼前までに迫っていた。

ドスン!  ドカーン!

避けることもできず、剣で貫かれ、そのまま壁にしょうとした。

「がはっ!」

そして、デュラハンは剣を横に振り払った。飛ばされた俺は、スキルで遮断できなかった痛みをこらえながら立ち上がり、回復スキル、強化スキルを全て発動し、追撃に備えた。しかし、油断せずに構えていたにもかかわらず、デュラハンの動きを捉えられない。直感によりデュラハンの攻撃にかろうじて剣を滑り込ませ防ぐが、ステータスに差がありすぎて衝撃を殺せず吹き飛ばされる。

クソ!強すぎる。相手は全然力を出してるようには見えない。並列思考で手がかりを探す。

『ナビ、何か弱点ないか?』

『デュラハンの魔法の弱点属性は、上から、光、雷、火の順に効きます』

『光魔法のかなり強い魔法を打ったにも関わらず、ほとんど効いてるように見えない』

あれだけ耐久力が高いと精霊級、神話級の魔法を打っても倒すには至らないだろう。何か打開策はないか?

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