俺らは満身創痍の問題児
No.05.5
ちょっと変わった鳥(?)から、分厚い本を渡される。
っていうか、目の前に落とされた。
現在時刻25:00
自室にこの鳥がやってきた。もし空けてなかったら……。
~想像中~
……うん、考えるのやめよう。
見覚えのある本。
たまに少し空いているカズくんのバックから少し顔を出している本に似ている。
……ような気がする。
何かわからなければ先に進まなそうなので、適当にページを開いてみる。
完全に知っている。知っている名前。知っている道具名。そして、この字の汚さ。
まさにあいつだ。
いろいろ書かれている最後のページを開く。
【クラスメイト夜襲事件について】
† † †
家へ帰る途中だった。
ただコンビニへの飲み物買いに行っただけなのに。
なんで。
「和!! 」
従兄弟の『相枝 和』が道路に倒れている。
人通りが少ない道路で夜襲にもってこいの立地だった。
明らかに今学校で噂になっている『無差別夜襲』だろうな。
俺は急いで救急車を呼んだ。
見る限り胸や腹に傷が多く、背中に傷が殆どなかった。
うつ伏せで寝ている和を仰向けに変える。
仰向けにしたはいいが何やればいいか全くわからない。
俺は無様にそこでアタフタするだけだった。
† † †
すべて計画通りだった。こんなにも計画通りに進むとは思ってもいなかった。
「おつかれさまで~す」
血だらけのその女の子が部屋に入ってくる。今回で何度目になるかはわからない。
だけどもう少し。
もう少しで計画は完了する。
上の者からの指令も一石二鳥に完了することができる―――
そんな計画だった。
研究も順調で何もかもが順調に進み、まるで夢を見ているようだった。
逆に夢だと言われたほうがまだ楽だった。しかし違う。
何もかも現実であり夢ではない。
これがどれだけうれしいことか。
立ち上がり皆の顔をそれぞれ見る。
「さぁ、ゲームを始めよう」
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