良く見ると、世界は汚く美しい。
~ニリンス森林にて~
取り敢えず次の目的地はリーヴィア国だ。そこへ行くためには…
『ニリンス森林を通るのが手っ取り早い方法ですね。』
「お、おう。どっちへ行けばいいんだ?」
「こっち。ジェハミ草原と反対の方…」
「ソ、ソティア。大丈夫か?大分やつれてるけど…」
「だ…大丈夫だよお兄ちゃん、ちょっとお姉ちゃんにね…」
「もふもふしっぽ~♪もふもふしっぽ~♪」
どこの盗賊っちだよ…と思った。ってか本当に何したんだ。ナニしたんだろうけど。いや、俺も人のことは言えないんだよな…い、いや!寝てたからセーフ!多分!
「と…取り敢えず出発するか!あっちだよな?」
『そっちに行ったらジェハミ草原行きです。こっちですよ。』
「お、おう」
やっぱり動揺が隠せない…たはは。しかしなんとか出発出来た。
「そう言えば透馬さん、ステータスはどうなっているんですか?」
「ステータス?なんですかそれ?」
「スキルとか残りの体力とか魔力とか…そういうのを確認できる便利なものです!」
「って言われても…どうやって確認すれば?」
「なんかこう…手をパーにして目の前でシュッて!シュッ!って!」
「えーっと…こうか!」
手をスライドさせたらなんか青いのが出てきた。RPGとかで良く見るアレだ。ステータスの欄とパーティの欄がある。パーティの欄を開いてみた。透馬、マヒト、コシャント、ソティアと出てきた。次にステータスを開いてみた。
視上 透馬 Lv.2
体力 128/128
魔力 142/142
魔攻 96
攻撃 86
魔防 68
防御 40
俊敏 51
詠唱 79
となっている。あとはスキルという欄も出てきた。高いのか低いのか分からない…が、どうやら魔法寄りのようだ。次にスキルを開いてみた。
固有スキル
透視
言技
スキル
詳細鑑定
とある。詳細も見れるようなので見てみる。
透視
・あらゆる物体及び概念を透かすことが出来る。ただし【心の封印】等一部例外がある。消費する魔力は0。
知ってる。まぁいいや。それよりもこの言技とか言うのが気になる。
言技
・諺や四字熟語などをスキルとして使うことが出来る。消費する魔力は一律5。
なんだそれは。死屍累々とか奇々怪々とか使ったらどうなるんだ…取り敢えず効果は分かった。あとは詳細鑑定か。
詳細鑑定
・色々な物や生物の詳細が分かる。妨害系スキル等で正しい詳細が得られないこともある。消費する魔力は0。
なるへそ。便利そうなスキルだ。取り敢えず大体分かったので報告しよう。
「なんか色々便利だな…これ。スキルも分かったし…」
「と、透馬さんレベル2でそのステータスですか!?魔法特化のエルフ族ですらそこまではレベル10くらい必要なのに…」
『やはり【異質なる者】は格が違うということですか…』
「お兄ちゃん凄い…レベル2でこんなに強いなんて…今までの冒険者なんかだいたいレベル3でギリギリ二桁すら珍しかったのに…」
「そ、そうなの?ってかなんで皆知ってるの?」
「え?いや隣で見てただけだけど…」
「あ、文字に表されるんだもんね。そりゃそうだよね。じゃあうん、言技についてはどう思う?」
『諺を使える…中々強力そうなスキルですね。組み合わせもいろいろありそうですし。私は鍛冶師で自作魔法や武器作りくらいしか出来ませんのに…』
「うん、いいなぁそのスキル。僕なんか魔狼の王での混沌属性と魔属性の魔法、あとは索敵位しか出来ないのに…応用が利きそうだし、良さそう…」
「み、みんな凄いスキル持ってるんだね…私は魔法矢で矢に属性を付ける位しか出来ないのに…」
「皆凄いな…固有スキルってみんながみんな持ってるものなのか?」
『いえ、大抵の者は持っていません。ここにいる四人が全員固有スキルを持っているのは偶然でしょう。』
「へ、へぇ…なんかすごいんだなぁ…」
『まぁ確かに凄い偶然ではありますね。まぁ一旦現状確認出来ましたし、再出発しましょうか。』
「お、おうそうだな、行くか!」
そんなこんなで夜。野宿するための道具なんか持ってきていなかった。完全に忘れていた。しかしマヒトが、
『安心してください。鍛冶師』
近くの落ち葉や木の枝が一瞬にして寝袋四つになったのは本当にビックリした。しかしこのままでは襲われてしまうかもしれない。そこで俺が、
「え、俺?大丈夫かな…ってかそんな感じの諺なんて…あっ、あった。【難攻不落】」
一瞬で回りに壁…というかドームが出来た。これで安心して眠ることが出来る。と言うことで、
~就寝~
ゆうべはおたのしみでしたね…なんてこともなく、無事に朝になった。いやぁ、良かった良かった。というわけで、またリーヴィア国に向けて出発だ。
「さて…寝たらなんか魔力が回復してるぞ?【難攻不落】の分が回復してる。」
『お約束ですから。』
「メタいね。普通言わねぇよなそれ?」
『そんなことよりほら、さっさと行きましょうさっさと。』
さっさとってなんだよ…今更だが本当に使い魔かよ?主人に取る態度じゃねえぞ。まぁでも進まないことには始まらないし、進むか。そんな時、木陰から奴はやってきた。
ガサガサガサッ!
「うおっ!?なんだ!?」
『敵ですね。見たところスライムですが…戦闘力が桁違いです。かなり強い…ほとんどのステータスは二桁、俊敏に関しては三桁はあります。』
「ま、マジかよ!?勝てんのかそんなの!?」
「な、なにあれ…?真っ黒いスライム…?もしかして、あれが噂の黒い魔物ってヤツ…?」
「なに、あれ…?お兄ちゃんじゃ勝てるかな…?なら、僕が…」
「ソティア!?お前なに前に…」
「【厄砲】」
なにやら手を前に出したかと思うと、それと同時に黒い何かが放出され、
ドゴォォォォォォォォォ…
ソティアがいた場所から前に数メートルほどは木は無くなっていた。範囲を狭めて出力を上げたのか、地面もかなり抉れており、そこだけ荒廃した別世界のようになっていた…ただ一つ、黒いスライムがいることを除いて。
「最大出力の【厄砲】でもダメ…?じゃあ、打つ手は無いね…お兄ちゃん、ごめん。バトンタッチ」
「え、えぇっ!?この流れで俺!?」
そんなことを言っている間に、黒スライムは俺の方へ向かってくる。
「だぁぁぁもう、やるしかねぇのかよ!【電光石火】!」
スキルの効果によりあっさりと回避はできた。が、攻撃の手段が見当たらない。
「取り敢えず速度が出てる今なら…!【先手必勝】!食らいやがれ!」
切りつける。かなりのダメージが出たと思われる。しかし…
「ぐぁっ!?」
スライムはまるでゴムのように体を伸ばし、切られながらも俺に打撃を与えてきた。それも予想外の威力だ。やはり黒い魔物というのは伊達じゃないと言うことだろうか。結構吹っ飛ばされたが、何とか体制を建て直す。
「くっそ…なかなかやるじゃねぇか。こう言うのは痛いだろうから嫌だったが…やられたぶん、やり返してやるよ!【肉を切らせて骨を断つ!】」
スライムが向かってきた。かなりの速度を出したまま俺に突っ込んで来た。
───狙い通り。
俺はかなりのダメージを負った。残り体力は10もないだろう。しかし、
「ったく、痛かったぜ?この野郎。」
スライムは、見事に真っ二つになっていた。そしてなにやら、黒いオーラがスライムから抜けてきた。
『お、おおぉぉぉぉ…』
なにか呻いている黒いモヤモヤしたものになって、飛んでいった。すかさず透視を使ったが、
「【呪術】を確認。透視実行不可能、追跡不可能です。」
となってしまった。ってかなんだよ、【呪術】って。なんか操ることが出来るんだろうけど…
「すごいよお兄ちゃん!あのスライムを倒しちゃうなんて…」
「うお!?ソ、ソティアか。いきなりでびっくりしたぞ。」
「透馬さんすごいです!あんなのを倒しちゃうなんて!」
「コ、コシャントさんまで…」
『透馬様、大丈夫ですか!?お怪我は!?なんなら私が舐めて…』
「マヒト、大丈夫だ。黙っててくれ。頼む。」
『まぁ冗談はともかく、本当に大丈夫ですか?体力も残り少ないみたいですし…』
「あぁ、まぁ大丈夫だ。回復出来そうな諺なんかは…思い付かないな。誰かなにか…無い?」
「あ、私【ヒール】くらいなら使えますよ!【ヒール】!」
そう言うや否や、みるみるうちに傷が癒えていく。多分100くらいには回復した。
「あ、ありがとうコシャントさん、助かったよ。」
『コシャントさん、ありがとうございます。透馬様の傷を舐められなかったのは残念ですが…』
「やめて!?マジで!」
『ふふ、冗談ですよ。さあ、もう少し休憩したら行きますよ!いつまでも休んではいられませんから!』
「あ、ああそうだな!もう少ししたら行くか!」
「ところでお兄ちゃん、さっきスライムがドロップしたこれ、なんだろ?」
「ん?なんだこれ?なんか紫のような黒のような?アメジストみたいな物かな?そうだ、そういえば…【詳細鑑定】!」
魔導鋼
魔力を大量に含んだ鋼。これを使った武器は炎剣や氷剣など、何らかの属性が付与される。
「ホワッツ!?強っ!?」
「お、お兄ちゃん?そんなにヤバいモノだった?」
「い、いや…なんかこれ使った剣とかは魔法剣になるらしくてさ…」
『なるほど、つまり私の鍛冶師を使えばいいのですね?あとでやってみましょう。』
「おう、是非そうしてくれると助かる。」
『分かりました。まぁとにもかくにも、そろそろ出発しましょうか!』
「あ、いや…もう暗くなって来ちゃってるぞ、今日は寝よう。」
『あ、本当ですね。じゃあ、鍛冶師!』
このあとまた寝袋が出てきてから【難攻不落】でドームを作って寝たのは言うまでもない。
『ニリンス森林を通るのが手っ取り早い方法ですね。』
「お、おう。どっちへ行けばいいんだ?」
「こっち。ジェハミ草原と反対の方…」
「ソ、ソティア。大丈夫か?大分やつれてるけど…」
「だ…大丈夫だよお兄ちゃん、ちょっとお姉ちゃんにね…」
「もふもふしっぽ~♪もふもふしっぽ~♪」
どこの盗賊っちだよ…と思った。ってか本当に何したんだ。ナニしたんだろうけど。いや、俺も人のことは言えないんだよな…い、いや!寝てたからセーフ!多分!
「と…取り敢えず出発するか!あっちだよな?」
『そっちに行ったらジェハミ草原行きです。こっちですよ。』
「お、おう」
やっぱり動揺が隠せない…たはは。しかしなんとか出発出来た。
「そう言えば透馬さん、ステータスはどうなっているんですか?」
「ステータス?なんですかそれ?」
「スキルとか残りの体力とか魔力とか…そういうのを確認できる便利なものです!」
「って言われても…どうやって確認すれば?」
「なんかこう…手をパーにして目の前でシュッて!シュッ!って!」
「えーっと…こうか!」
手をスライドさせたらなんか青いのが出てきた。RPGとかで良く見るアレだ。ステータスの欄とパーティの欄がある。パーティの欄を開いてみた。透馬、マヒト、コシャント、ソティアと出てきた。次にステータスを開いてみた。
視上 透馬 Lv.2
体力 128/128
魔力 142/142
魔攻 96
攻撃 86
魔防 68
防御 40
俊敏 51
詠唱 79
となっている。あとはスキルという欄も出てきた。高いのか低いのか分からない…が、どうやら魔法寄りのようだ。次にスキルを開いてみた。
固有スキル
透視
言技
スキル
詳細鑑定
とある。詳細も見れるようなので見てみる。
透視
・あらゆる物体及び概念を透かすことが出来る。ただし【心の封印】等一部例外がある。消費する魔力は0。
知ってる。まぁいいや。それよりもこの言技とか言うのが気になる。
言技
・諺や四字熟語などをスキルとして使うことが出来る。消費する魔力は一律5。
なんだそれは。死屍累々とか奇々怪々とか使ったらどうなるんだ…取り敢えず効果は分かった。あとは詳細鑑定か。
詳細鑑定
・色々な物や生物の詳細が分かる。妨害系スキル等で正しい詳細が得られないこともある。消費する魔力は0。
なるへそ。便利そうなスキルだ。取り敢えず大体分かったので報告しよう。
「なんか色々便利だな…これ。スキルも分かったし…」
「と、透馬さんレベル2でそのステータスですか!?魔法特化のエルフ族ですらそこまではレベル10くらい必要なのに…」
『やはり【異質なる者】は格が違うということですか…』
「お兄ちゃん凄い…レベル2でこんなに強いなんて…今までの冒険者なんかだいたいレベル3でギリギリ二桁すら珍しかったのに…」
「そ、そうなの?ってかなんで皆知ってるの?」
「え?いや隣で見てただけだけど…」
「あ、文字に表されるんだもんね。そりゃそうだよね。じゃあうん、言技についてはどう思う?」
『諺を使える…中々強力そうなスキルですね。組み合わせもいろいろありそうですし。私は鍛冶師で自作魔法や武器作りくらいしか出来ませんのに…』
「うん、いいなぁそのスキル。僕なんか魔狼の王での混沌属性と魔属性の魔法、あとは索敵位しか出来ないのに…応用が利きそうだし、良さそう…」
「み、みんな凄いスキル持ってるんだね…私は魔法矢で矢に属性を付ける位しか出来ないのに…」
「皆凄いな…固有スキルってみんながみんな持ってるものなのか?」
『いえ、大抵の者は持っていません。ここにいる四人が全員固有スキルを持っているのは偶然でしょう。』
「へ、へぇ…なんかすごいんだなぁ…」
『まぁ確かに凄い偶然ではありますね。まぁ一旦現状確認出来ましたし、再出発しましょうか。』
「お、おうそうだな、行くか!」
そんなこんなで夜。野宿するための道具なんか持ってきていなかった。完全に忘れていた。しかしマヒトが、
『安心してください。鍛冶師』
近くの落ち葉や木の枝が一瞬にして寝袋四つになったのは本当にビックリした。しかしこのままでは襲われてしまうかもしれない。そこで俺が、
「え、俺?大丈夫かな…ってかそんな感じの諺なんて…あっ、あった。【難攻不落】」
一瞬で回りに壁…というかドームが出来た。これで安心して眠ることが出来る。と言うことで、
~就寝~
ゆうべはおたのしみでしたね…なんてこともなく、無事に朝になった。いやぁ、良かった良かった。というわけで、またリーヴィア国に向けて出発だ。
「さて…寝たらなんか魔力が回復してるぞ?【難攻不落】の分が回復してる。」
『お約束ですから。』
「メタいね。普通言わねぇよなそれ?」
『そんなことよりほら、さっさと行きましょうさっさと。』
さっさとってなんだよ…今更だが本当に使い魔かよ?主人に取る態度じゃねえぞ。まぁでも進まないことには始まらないし、進むか。そんな時、木陰から奴はやってきた。
ガサガサガサッ!
「うおっ!?なんだ!?」
『敵ですね。見たところスライムですが…戦闘力が桁違いです。かなり強い…ほとんどのステータスは二桁、俊敏に関しては三桁はあります。』
「ま、マジかよ!?勝てんのかそんなの!?」
「な、なにあれ…?真っ黒いスライム…?もしかして、あれが噂の黒い魔物ってヤツ…?」
「なに、あれ…?お兄ちゃんじゃ勝てるかな…?なら、僕が…」
「ソティア!?お前なに前に…」
「【厄砲】」
なにやら手を前に出したかと思うと、それと同時に黒い何かが放出され、
ドゴォォォォォォォォォ…
ソティアがいた場所から前に数メートルほどは木は無くなっていた。範囲を狭めて出力を上げたのか、地面もかなり抉れており、そこだけ荒廃した別世界のようになっていた…ただ一つ、黒いスライムがいることを除いて。
「最大出力の【厄砲】でもダメ…?じゃあ、打つ手は無いね…お兄ちゃん、ごめん。バトンタッチ」
「え、えぇっ!?この流れで俺!?」
そんなことを言っている間に、黒スライムは俺の方へ向かってくる。
「だぁぁぁもう、やるしかねぇのかよ!【電光石火】!」
スキルの効果によりあっさりと回避はできた。が、攻撃の手段が見当たらない。
「取り敢えず速度が出てる今なら…!【先手必勝】!食らいやがれ!」
切りつける。かなりのダメージが出たと思われる。しかし…
「ぐぁっ!?」
スライムはまるでゴムのように体を伸ばし、切られながらも俺に打撃を与えてきた。それも予想外の威力だ。やはり黒い魔物というのは伊達じゃないと言うことだろうか。結構吹っ飛ばされたが、何とか体制を建て直す。
「くっそ…なかなかやるじゃねぇか。こう言うのは痛いだろうから嫌だったが…やられたぶん、やり返してやるよ!【肉を切らせて骨を断つ!】」
スライムが向かってきた。かなりの速度を出したまま俺に突っ込んで来た。
───狙い通り。
俺はかなりのダメージを負った。残り体力は10もないだろう。しかし、
「ったく、痛かったぜ?この野郎。」
スライムは、見事に真っ二つになっていた。そしてなにやら、黒いオーラがスライムから抜けてきた。
『お、おおぉぉぉぉ…』
なにか呻いている黒いモヤモヤしたものになって、飛んでいった。すかさず透視を使ったが、
「【呪術】を確認。透視実行不可能、追跡不可能です。」
となってしまった。ってかなんだよ、【呪術】って。なんか操ることが出来るんだろうけど…
「すごいよお兄ちゃん!あのスライムを倒しちゃうなんて…」
「うお!?ソ、ソティアか。いきなりでびっくりしたぞ。」
「透馬さんすごいです!あんなのを倒しちゃうなんて!」
「コ、コシャントさんまで…」
『透馬様、大丈夫ですか!?お怪我は!?なんなら私が舐めて…』
「マヒト、大丈夫だ。黙っててくれ。頼む。」
『まぁ冗談はともかく、本当に大丈夫ですか?体力も残り少ないみたいですし…』
「あぁ、まぁ大丈夫だ。回復出来そうな諺なんかは…思い付かないな。誰かなにか…無い?」
「あ、私【ヒール】くらいなら使えますよ!【ヒール】!」
そう言うや否や、みるみるうちに傷が癒えていく。多分100くらいには回復した。
「あ、ありがとうコシャントさん、助かったよ。」
『コシャントさん、ありがとうございます。透馬様の傷を舐められなかったのは残念ですが…』
「やめて!?マジで!」
『ふふ、冗談ですよ。さあ、もう少し休憩したら行きますよ!いつまでも休んではいられませんから!』
「あ、ああそうだな!もう少ししたら行くか!」
「ところでお兄ちゃん、さっきスライムがドロップしたこれ、なんだろ?」
「ん?なんだこれ?なんか紫のような黒のような?アメジストみたいな物かな?そうだ、そういえば…【詳細鑑定】!」
魔導鋼
魔力を大量に含んだ鋼。これを使った武器は炎剣や氷剣など、何らかの属性が付与される。
「ホワッツ!?強っ!?」
「お、お兄ちゃん?そんなにヤバいモノだった?」
「い、いや…なんかこれ使った剣とかは魔法剣になるらしくてさ…」
『なるほど、つまり私の鍛冶師を使えばいいのですね?あとでやってみましょう。』
「おう、是非そうしてくれると助かる。」
『分かりました。まぁとにもかくにも、そろそろ出発しましょうか!』
「あ、いや…もう暗くなって来ちゃってるぞ、今日は寝よう。」
『あ、本当ですね。じゃあ、鍛冶師!』
このあとまた寝袋が出てきてから【難攻不落】でドームを作って寝たのは言うまでもない。
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