異世界転生は終わらない。

ユキ

私は蜘蛛である。名前はまだ無い。


「ねーえー!!構ってよーー!少しだけでいいからーー、話聞いてよーー。」

このうさ耳自称神...長いからうさ神でいいや。
うさ神はあの後ずーーーーと付いてくる。
もう鬱陶しいを通り越してどうでも良くなった。
空気だ、そう空気だと思おう。
断じて無視してるわけではない。

「空気やめてー!!無視しないでーー!!話聞いてよぉ~ーーー!!」

あーもー、わかったよ。
少し話ししてやるからその後すぐ消えてくれよ?

「やったーー!!!」

本当にこのうさ神は何なんだろう。
親の顔が見てみたい。

ーーーーーーーーーー

「えー、早速ですが、貴方は私が転移してこの世界に来てしまっちゃいました。
そしてクラスごと転移したんですが手違いで、てかミスっちゃって貴方だけ手違いで魔物になり、その上記憶まで飛ばしちゃいましたwてへw
ここまでOK?」

OK?じゃないわ!!
何笑ってんだこのクソ神は。
ひっさびさにイラッとしましたわ。
どうしてくれるのさ!
さっきも危なかったし、てか死にかけたし、そっちの手違いなんだからどうにかしてよ!!

「あー、はいはい。
分かります、そのお気持ちものすごーく分かります。
なのでどうにかしちゃいます。
蜘蛛という種類は変えれないのでそれはごめんなさい。
ですが、種族とか便利な物をいろいろ与えちゃいます!!」

そして、うさ神はえいっ☆と可愛い声を出して自分に何かの魔法?を掛ける。
自分の頭の中にもやっとしたものが浮かび上がり、それが徐々に文字になっていく。


種族:アリアドネ(希少種)

ランク:A+

名:無し

レベル3

スキル:鑑定、操糸、毒牙、念話

称号:神と親しき物、元人間


「少し記憶操作したんだけど、思い出した?」

ああ、少し思い出してきたかも。
名前とかはわかんないままだけど、前の世界の当たり前の事とかは思い出した。
この世界はゲームに似てるって事も分かった。

「あと種族なんだけど、それ気をつけてね?いろいろと」

気をつける?
分からないけどまあいいか。
少し体が軽くなった気がするし、というか、足伸びたよね?
よくよく見てみると、黒と黄色の体が真っ白になってた。
なんか体もスムーズに動かせるし、いい感じ。
それに思考が落ち着いてさっきとは別人みたいな感覚だ。

「良さそうだね。最後に君の名前はハクで名乗ってくれない?その方がこっちとしても都合良くてさー。
というか名乗る人とか居ないかもだけどw
まあ名前は無いよりあった方がいいしね」

んー、白か、ま、いっか。
なーんかどうでもいい感じ。。

「それじゃあ、お休み。
また会う時は構ってよねー?」

そして僕、いや、私は深い眠りに落ちていった。


ーーーーーーーーーー
現在の白のステータス

種族:アリアドネ(希少種)

ランク:A+

名:ハク

レベル3

スキル:鑑定、操糸、毒牙、念話

称号:神と親しき物、元人間、神のお気に入り

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