Messiah

嘉禄(かろく)

God who fights



-未来が見えることを、幸せに思ったことは無い
今までも、これからも


僕は夢を見て飛び起きた。
思い出したくもない悪夢だ。
傍らにメサイアはいない、任務だと朝から出ていった。
うるさいのがいなくて清々するよ、と軽口を叩いて送り出した。
でも、悪い夢を見たからいて欲しいとか子供じみたことは言わない。
寧ろいなくてよかったと思う。
今の僕の状態も見られないし、夢のことも知られなくて済む。


「…ふふ、次は僕って訳?
…過去にはあれほど待ち望んだのに、今はそれを防ごうとしている。
僕は矛盾だらけだ、それでも…こんな僕にも、死ぬなと言ってくる人間がいる。
こんな僕に、命をかける人間がいる。
それに…未来は変わる、変えられる…それをあいつ自身が証明した。
だったら…僕にも変えられる。
変えてみせる、僕は…こんなところで死ぬ訳にはいかない」


メサイアに二度目の死は与えない。
そう決めて僕は秘密裏に動き出した。
御神体としての力…親細胞を取り戻せば、子細胞を持つ者達はまだいるから動きやすくはなる。
でもそれはしない、メサイアが命をかけて僕の命を救った末に失くした力だから。
戻してしまえば、それはたちまち水の泡となる。

きっともうすぐチャーチにはとある情報が入り、サクラは驚くことだろう。


「皆、よく聞いて…神代万夜が失踪。空港で姿が確認されてから行方が知れなくなったわ」

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