Messiah

嘉禄(かろく)

Wisteria and HINA



「…伊集院藤。元華族の子孫で、幼い頃から殺戮衝動を持ち合わせる。
それを持て余した両親によって療養という形で田舎に軟禁生活。
そこで使用人や近隣住民を殺害、その事実は実家の力で揉み消された。その後伊集院藤を捕らえようとする実家からの逃亡生活の中で様々な組織を転々とする。
海外組織に身を隠した際、滴る血が藤のようだったことからRed wisteria…血の藤という通り名をつけられる。こんなのを気に入るとか精神どうなってんだ?
穏やかな口調と見た目とは裏腹に、殺せる相手を常に求めている。内面掴めないやつだ…おい百瀬、こんなやつ連れて来て大丈夫かよ?」


あの相談をした数日後、百瀬によって新入りがチャーチに連れてこられた。
まだ鴉にするかサクラにするかは未定らしい。恐らく一嶋と話し合っているんだろう。
百瀬に呼び出され、その事を伝えられ渡されたデータを見た俺は溜息をついた。
その通り名は俺も聞いたことがある、戦力には充分過ぎるほどだ…問題はその殺戮衝動。


「戦力にはなるわよ?」
「そうだけどお前、こんなやつチャーチで飼い慣らせるかよ?」
「私が手綱、いえ首につけた縄を握るわよ」
「まじの飼い犬じゃねーか…つーことは鴉になるんじゃね?んなやつのメサイアなんて無理だろ」
「確かにね…そのサクラを殺せるのはメサイアだけ、なんて聞いたら嬉嬉として殺しちゃいそう。
そうなれば本当のメサイア殺しよ、また二つ名増えちゃう。
鴉にした方が賢明ね、一嶋さんに伝えておくわ」


そこで話は決まり、俺は係長室を出た。
その後、伊集院藤は鴉として百瀬の下についたのである。

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