Messiah

嘉禄(かろく)

Kill a curiosity cat



俺が単独任務で行っていた北方から戻った時のこと。
百瀬さんに報告を上げると衛ももうすぐ帰還すると聞かされたので、少し嬉しく思いつつ部屋に向かって歩いていた。
すると、前から見慣れない女性とも男性とも見分けがつかない人が歩いてきた。
白衣を着ているからにはドクターだろう、恐らく一嶋晴海にでも連れられてきたと見える。
軽く会釈してすれ違おうとすると、向こうから声をかけられた。


「君は草薙伊織かな、大日本共振製薬にいた」
「…どうしてそれを?俺の名前まで」
「勿論知っているさ、大日本共振製薬には北方の息がかかっている。
それに、メテオリットによって変えられた君は少しの間北方の犬だった」
「…貴方は元北方の人間、という訳ですね」
「That's right.
フォークス機関づきの人間だったんだよ。
でも安心して、別にチャーチをどうこうしようとは思わない。
僕の好奇心を満たしてくれればそれで。
…そうだな、手始めに…」


長々と一人で話したあと、その人は俺の胸に人差し指を突き立てた。


「蘇生され、そして様々な人体実験を乗り越え生き延びている君の身体を改めさせてもらおうかな」
「…お断りします」
「えー、チャーチの人間は皆非協力的だなぁ」
「失礼します」


少し気分が悪くなった俺は、その足で昴さんの元に向かうのだった-

「Messiah」を読んでいる人はこの作品も読んでいます

「現代アクション」の人気作品

コメント

コメントを書く