Messiah

嘉禄(かろく)

Another white



藍浦心白あいうらこはくくん、ようこそチャーチへ」
「…どうも」


僕はチャーチの庭で前谷尋に会ったあと、百瀬多々良によって係長室に連れられてきた。


「君にはドクター2としてここでサクラの治療と研究をしてもらいます」
「分かりました」
「では百瀬くん、彼の着替えとチャーチの案内を」
「わかりました、ついてらっしゃい」


百瀬多々良のあとについていくと、まずは僕の部屋に案内された。
収納が多いので、後ほど研究の為の書物を収集して来よう。
北方にあった僕の研究資料を持ってこられなかったのは惜しかった。


「はいこれ、チャーチでのドクターの制服と白衣」
「ありがとう」


受け取ってさっと着替える。
脱いだ服は後ほど洗濯されるらしい、有難いことだ。
手早く着替えると、部屋を出て研究室を案内された。
研究室は隣にあり、近いのは利点だ。
そう思っていると、隣室から見覚えのある人物が出てきた。


「おや、銀雪斗かい?」
「ん?…もしかして藍浦心白?なんでここに、死んで連れられてきたか?」
「まあ、そんなところ。フォークス機関にいたんだけどね、撃たれて気づいたらここにいたよ」
「いつ目覚めたのか知らないけど、蘇生室からいなくなっててびっくりしたのよ」
「…お前変わらねーな」
「お褒めの言葉として受け取ろう、そういう君は身長大きくなったんだね」
「メサイアの願いでな」
「メサイア、魂の半身だね」
「なんだ、知ってんのか」
「改めてそこの百瀬多々良から聞いたけど、元々北方にいたからサリュートから聞いてるよ」
「ふーん?ま、これから頼んだ。ここには一癖も二癖もあるやつばっかだからな」
「大丈夫、僕の手にかかれば苦なんてないさ」
「…お前のが食えないやつだった、思い出した」
「ふふん、これからよろしくね」


少しげんなりした雪斗の顔を見て、僕はふっと口角を上げるのだった。

「Messiah」を読んでいる人はこの作品も読んでいます

「現代アクション」の人気作品

コメント

コメントを書く