Messiah

嘉禄(かろく)

Rain, the hydrangea which get wet



「万夜、ここ行かねぇ?」
「…なに、桜の次は紫陽花?」


エレンが目を輝かせて見せてきたから何かと思えば、鎌倉の紫陽花の写真だった。


「めっちゃ綺麗じゃね?
なー行こー」
「わかったわかった」


エレンの勢いに負けて渋々頷く。
数日後、任務がない日に僕達は鎌倉に行った。
梅雨に入りたての時期で、小雨が降っていた。
でもそのおかげで人が少ない。


「見ろよ万夜、めっちゃ綺麗!
写真と同じだ!」
「はいはいそうね」


エレンの子どもみたいなテンションに呆れつつ後ろをついて行きながら紫陽花を眺める。
でも、確かにエレンみたいなテンションになるのも頷けるくらい雨に濡れた紫陽花は美しかった。


「…どーして子どもみたいなやつなのにこういうセレクトはいいんだろうね」


呟いてつい苦笑しながらエレンのあとを追いかけたのだった-



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