Messiah

嘉禄(かろく)

The new name and the new life



『...九ノ瀬優樹ここのせゆうきで、どうかな。
意味は...優樹ってね、優しい樹って書くの。
朝陽の時も、灰斗の時も、ずっと優しかったの。
だからね、ずっと優しいままでいてほしい』


こうして、俺は前メサイアに新しい名と新しい人生をもらった。
久世朝陽は裏切り者の名前、空閑灰斗は一嶋晴海より与えられた名前だった。
だから、これが俺のこれからの本当の名前だ。
幸樹だけが知り、呼ぶことを許される名前。
俺たちだけの秘密だ。
名前に込められた願いの通り、俺は優しくあろうと思う。
幸樹は太陽に照らされて輝く向日葵だ。
だが、照らされ続けても人は疲れてしまう。
もし疲れてしまった時、俺は幸樹を休ませる木陰になろう。
太陽を遮り、涼を与える優しい樹。
俺だけに出来ること。

そう考えながら、俺は自室にある向日葵に水をやって部屋を出たのだった-



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