Messiah

嘉禄(かろく)

He is cherry tree



地獄に射した、俺の光に捧ぐ-


俺は、メサイアをおいてただ一人チャーチを出た。
あいつの中には、笑ってる綺麗な俺だけを残したくて。
泣いてる顔なんか、見たくなかったし。
俺のせいで泣くなんて、勿体ないほどだと思ったから。
だから、一人ここに歩いてきた。

そこは、サクラの花びらが散る美しい場所だった。


「…俺たちを表す花。
なあ、俺を空に連れてってくれよ」


サクラの花を見上げ、木の根に座る。
視界いっぱいに、淡い色が広がった。


「…綺麗だな…こんなのを見逃していたなんて、惜しいことした…」


そう呟くと、応えるように花吹雪が俺を包んだ。


「…この中にいれば、例え死に向かっても…美しくいられるかな…播磨…」


なあ、俺のただ一人の救世主メサイアであり光よ。
俺は、お前と最後の時間を少しでも過ごせて幸せだったよ。
そんな時間を、幸せをくれてありがとう…願わくば、俺もお前の光で…いたかったよ-



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