Messiah

嘉禄(かろく)

その涙はやがて海へ



俺は、昔から感情を出すのが苦手だった。
俺の気持ちを完全に分かるのは、海斗だけだった。
それでも、もう黙っていてもわかってくれる人は隣にいない。

海斗が消えて、蘇らせる決意をした日から…。
俺は毎日海斗に会いに行った。


海斗を殺していいのは俺だけだよ。
ずっと待ってるから。
だから、名前を呼んで。
俺の好きな笑顔を早く見せて。


一日一言、必ず言葉をかけた。
海斗の隣に立って戦えるように、今まで守ってもらってた分を返せるように…努力もしたつもり。


「…俺、海斗が起きるまでは泣かないよ。
それまで取っておくんだ、俺の涙は…」


だから早く起きて。
俺の海、俺の愛する大きな海よ



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