Messiah

嘉禄(かろく)

The crow to a raven



今日、久しぶりにメサイアに会う。
一年ほど前、あの人に指摘を受けた。
それから俺は教えを乞うた。
それが終わったと思いきや、突然任務が舞い込んできたおかげで長い間一人だった。


「…いや、一人ってのは間違いなんだっけ?
離れていても魂は共にあり支え合う、それが真の意味…」


雪は今の俺を見て変化に気づくかな?
変わってしまった、と落胆することは無いだろうけど、それでも俺は雪のメサイアであるべく…誇りを持って雪のメサイアだ、いつでも一緒だと堂々と言えるように努力をしたつもり。

見た目は変わらなくても、中身は変わったと思う。
いくら特殊でも…いや、特殊だからこそ俺は雪を守るための力をつけより信じることを学んだ。

寄りかかり合うのではなく、ちゃんと隣に立つために。

いつもの通路を通り、見慣れた白い扉を開ける。
そこには、本当にいつも変わらない難しい顔をしたメサイアがいた。
俺に気づいてふと顔を上げて、目が合った。
俺は笑って声をかけた。


「…久しぶり、ただいま雪」



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