Messiah

嘉禄(かろく)

Hateful snow



最近、俺のメサイアは懐かれた猫にご執心だ。
名前はセツ。
俺と同じにするんだと、何を言っても聞かなかった。
そして、現在可愛がるあまりに俺には見向きもしない。
その間俺は何をしているかと言うと、オフなので買い出しに出たり誰かとゲームで対戦したりと暇を潰している。
付き合ってくれる奴らは幸い多いが、戻る時に皆同じことを言う。

藤瀬は、


『俺なんかとゲームすんのもいーけど、いい加減メサイアといてやれば?』


雪斗は、


『俺から暇つぶしに誘ったけど、そろそろ仲直りしたらどうだ』


と来た。
そんな簡単に出来たらどれだけ楽か。

尋があの名前をつけた理由は何となく想像がつく。
最近俺が一緒にいないから当てつけだと。
それでも、俺はその名前が嫌いだ。
自分の名前が嫌いだ、大嫌いだ。
それがあるせいで、俺に何か起こる時は雪が降る。
こんな名前じゃなければ、縛られることは無かったと思う。
だから、幾ら当てつけとはいえ流石に許容は出来なかった。
だから俺は距離を取った、尋にどんな意思があろうともそれが嫌だったから。

一週間ほどあったオフはすぐに過ぎ、俺は再び遠い空の下に飛び立った。
俺がガキみたいだ、意地になってるんだ。
それは分かる、でも…


「…俺は、それだけは嫌いだ」


そう呟いて、俺は銃を構えた-



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