Messiah

嘉禄(かろく)

God who sees the outside



「わー、僕こんなとこ来たの初めてだよ!」
「へー?かく言う俺もだけど」


俺は万夜と一緒に某観光地にいた。県は変わったもののそこまでチャーチからは離れていない。
何故こんな所にいるのかというと、万夜の思いつきの発言がきっかけだった。


「ねえエレン、僕ここに行きたいから連れてって」
「…は?」


そう言われてPCの画面を見させられたと思ったら、あれよあれよと話が進み(係長代理が甘すぎる)いつの間にかここにいた。
どうしてこうなった、と思わなくはない。
でも珍しく万夜が楽しそうなので良しとするか。


「…僕はこの人たちを守れるのかなぁ…」


観光している多くの人を前にした万夜のその呟きを、俺は聞こえてないふりでやり過ごして万夜の手を掴んだ。


「せっかく来たんだ!
万夜、色々見て回ろうぜ!」
「え、う、うん」


それから俺は万夜を連れ回した。
いつもは文句が多い万夜も、今日はノリがよかった。
勿論適度に休憩しつつ、夜まで過ごした。


「ねー、楽しかったけどもう疲れたよー」
「わかったわかった、じゃあ帰るか」


流石に疲れた様子の万夜を気遣いつつチャーチに戻る。
初体験がお前で良かったな、と思いつつ二人で歩いたのだった-



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