Messiah

嘉禄(かろく)

Equal darkness



一誰にも平等な闇
   だから僕の名前は万夜


「…ねえ、エレン」
「んあ?なんだよ万夜」
「なんでこの世界には光と闇があると思う?」
「えー…太陽があるから」
「…そうだね」


この世界には光と闇がある。
明るく照らす太陽がある限り闇がある。

かつて、誰かが僕を太陽だと言った。
馬鹿じゃないかと思った。

僕は万夜。
誰にも平等に訪れる闇。
光ある限り生まれる存在。

僕はかつて人々の幸せだけを願った。
おかしな話だ、滑稽でもある。


「…筋違いなんだ、闇が幸せを願うなんて。
本当に人々の幸せを願うなら…」
「…さっきから何ブツブツ言ってんだ?」
「…なんでもないよ」


エレンの怪しんでる問いかけに、僕はいつもの笑顔で答えて誤魔化した。


一本当に人々の幸せを願うなら
    僕は消えるべきだ



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