Messiah

嘉禄(かろく)

Wounded God



「いったぁー…ったく、チャーチに来て早々襲撃なんてついてない。
エレンはいないし、僕だって満身創痍だっての…雛森雪が一番酷そうだけど」


突然響いた非常音に驚かなかったか、と聞かれたらびっくりしたよと答える。
嘘はつきたくないからね。
でも、なんとかなる気がしたんだよね。
ほら、未来が見えるし。
案の定僕達は生き延びた。
チャーチは手薄で、四人という手勢の少なさで立ち向かうことになった結果がこれ。
帰還したら皆驚くだろうなぁ。

そう思いながら手当を受けていたら、知らない声が聞こえた。


「…帰還して早々、なんだこれは」
「明らか襲撃受けたって感じだな、俺達少し遅かったな涼」
「そうだな、いつき」


…加々美いつき、有賀涼。
僕達の先輩で、既に卒業したサクラのうちの一組。

僕はその二人をジト目で見た。
すると片割れが気づいた、さすがサクラ。


「…お前新入りか」
「お前じゃない、神代万夜。
遅いよ、もう少し早かったら僕達こんなことになってないのにさ」
「文句は一嶋係長に言ってくれ」
「一先ず事態の把握が最優先かな、行こう涼」
「わかった、じゃあな」


二人は処置室を出ていった。


「…これから多くのサクラが戻ってくる。
その中でどれくらい生き残るか…なんて、楽しんでる場合じゃないか」



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