Messiah

嘉禄(かろく)

A feather is gone in flame



─俺はアルブレヒト
   この命が尽きるまで踊り続ける


百瀬からの命令が下り、俺は敵がいる場所へ駆けた。
そこでは、情報通り皇浦・浅葱・神代の三人が交戦している。
加勢して攻めると、皇浦が気づいて呼びかけてきた。


「何してる、あんたは重傷だろ!」
「…お前も同じ事言うな、こんなところで死ぬ訳にはいかねーんだよ。
…それに、俺はこの生き方しか知らないからな!」
「だからってあの怪我で…!」
「…心配する暇あるならさっさと終わらせるぞ、痛み止めが切れる前に」
「…分かったよ」


舌打ちをしつつ皇浦は戦闘に戻った。

それからどれ程の時が経ったか、俺達は全員満身創痍だった。
痛み止めなんかとっくに切れている、それでも俺が動けるのは生きるという意思だけ。
撃つたび、一手を繰り出すたびに開いた傷から血が噴き出す。
けれど、その痛みで意識を保っていられた。


「…いい加減くたばれ!」


目に入った一人を殺すと、途端に辺りが静かになった。
百瀬の通信が入る。


『…敵の反応、消失。
皆動かないで、直ぐに手当を!』


百瀬がドクター連中に通信を入れたようだ。
それを聞いて、俺は座り込み意識を手放した。

─迎えに行けなくて悪いな、ただ一人のメサイア

思いを馳せると、聞きたかった声が聞こえた気がした。


「…雪!」


死ぬ前の手向けと思って受け取っとくよ…いるとも知らない神よ



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