Messiah

嘉禄(かろく)

Face nothing doing it to a crow



『…きなさい』


誰かの声が聞こえる。
聞き覚えのあるような、無いような。


「起きなさい、空閑灰斗」


…くが、かいと?
誰だ、俺の名前じゃない…


「貴方のことですよ、空閑灰斗は君の名前です。
私がつけました」


目を開くと、黒髪に眼鏡をかけ杖をついた人物がいた。


「…誰、あんた」
「…そうですね、覚えているはずはありませんね。
記憶は消させてもらいましたから…私は一嶋晴海、警察省警備局公安五係通称チャーチの…現在は黒子としていますが元係長です」


…一嶋晴海…やっぱどこかで聞いたことがあるけど思い出せない。


「君にはチャーチの鴉部隊に入って頂きます、いずれは私の片腕になってもらいますよ。いいですね」


その言葉に俺は頷いた。
どうせそう決まったからには逆らえないんだ、とどこかで知っていたような気がしたから。

こうして、俺の鴉としての生活が始まった─



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