Messiah

嘉禄(かろく)

The cherry tree which expects death


俺、柚原愛斗は海斗が任務で不在だったのでチャーチ内をウロウロして帰りを待っていた。
すると、少し先を誰かが通った気がして俺は思わずその影を追いかけた。


「海斗、帰ってきたの?」


呼び掛けながら追いかけ角を曲がると、誰かにぶつかった。
目の前に、大きな人が立っている。


「ご、ごめんなさい…」


謝って見上げると、会ったことの無いサクラだった。
俺たち双子がチャーチに来てから少し経つけど会ったことない…?
俺が少し混乱していると、その人は俺を見下ろして微笑んだ。
その微笑みは、何故か悲しげに見えた。


「いや、気にしないでいい。
気をつけろよ」


俺の頭を撫でながらそう言うとその人は去っていった。

…そういえば、聞いたことがある。
過去にメサイアを失くして、それ以来一人のサクラがいるって。
もしかして、今の人が…?


「…皇浦千寿?」
「おーい愛斗、どこー?」


そこで海斗が戻ったのか、俺を呼ぶ声が聞こえた。


「ここだよ、海斗!」


俺はそれに答えて海斗の声のした方に向かった。
さっきのサクラのことは海斗に話してから、百瀬さん辺りにでも聞いてみよう。



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