Messiah
Lunatic Mission
俺が晴れてやっとチャーチを卒業し、尋と離れてメサイアの絆だけを頼りに単独で世界を飛び回るようになった頃。
「今回の任務は?」
「北方連合に潜入して機関員に成りすまし、内情を探ってきてちょうだい。
いつもみたいな軽口は受け付けないわよ?」
「…言わせろよ、俺のキャラなんだから。まあいい、そうと決まれば行ってくる」
百瀬からそう言われ、俺は北方連合に忍び込んだ。
チャーチ、百瀬とは定期的に連絡を取っている。
終わりを告げられるまで何ヶ月もいて、正直かなりの信頼を得た頃にやっと帰還命令が出た。
帰れるのはいいものの…ただし、北方連合からの脱出はそう簡単じゃない。
「おい、指定された場所まで行けば迎え待ってんだろうな?」
『当たり前でしょう、ヘリを待たせてあるわ。それとも自力で帰ってくる?』
「ばーか、北方の海なんか入ったら凍死する」
『ならつべこべ言わないでさっさと向かいなさい、死ぬんじゃないわよ』
「へいへい」
そこで百瀬と通信を切り、指定された場所へ向かうことにした。
極力人目につかないように進むがここは北方連合、そこらじゅうに監視の目がある。
途中で北方の機関員とすれ違った。
まあ今の俺も北方連合の服着てるから一見怪しまれねーんだけど。
北方の言葉で話しかけられたから適当に返しておいた。
「雪、どこに行く?」
「ちょーっと野暮用でな…ってことで大人しく寝てろ」
ニヤッと笑って、物音を立てずカメラに映りこまないように息の根を止めた。
「…さーて、すぐには見つからないように隠しとくか。つっても、どうせ見つかんだけど?その間に距離離しとかないと追手が厄介だな、ってことでじゃーなー」
ざっと今倒したやつを適当に隠して人目につかないようにしながら移動する。
すぐにサイレンが鳴り響き周囲が騒がしくなった。
さっき倒した機関員が早々に見つかったんだろう。
俺が見つかるのも時間の問題、大規模な交戦は避けないとな。
そんな感じで指定された場所へ向かいながらちょいちょい交戦をしていると、あとちょいで着くというところでスペクターの大軍が現れた。
「…スペクター、あいつの技術を応用したのか。おもしれーじゃん」
ニヤッと笑って交戦に入り、いつも通り余裕を持って倒していると百瀬からの音声が入ってきた。
『ちょっと雛森!遊び半分で戦うんじゃないわよ、何よさっきの!手で銃の形にして撃つなんてふざけた真似して、死にたいの?!』
「…うるせーな、耳に響くから高い声出すなって。それに戦いにも少しは遊び心がねーとな」
『この馬鹿雛森、もう知らない!無事に帰って来なかったらスリッパで引っぱたいてやる!』
「はいはい期待して待っとけ」
それから少し経ち、多少負傷はしたものの無事チャーチに帰還した。
…手当が終わったあと待っていたのは、宣言通りの百瀬からのスリッパ引っぱたきの刑&尋からの正座で数時間の説教コースだった。
「今回の任務は?」
「北方連合に潜入して機関員に成りすまし、内情を探ってきてちょうだい。
いつもみたいな軽口は受け付けないわよ?」
「…言わせろよ、俺のキャラなんだから。まあいい、そうと決まれば行ってくる」
百瀬からそう言われ、俺は北方連合に忍び込んだ。
チャーチ、百瀬とは定期的に連絡を取っている。
終わりを告げられるまで何ヶ月もいて、正直かなりの信頼を得た頃にやっと帰還命令が出た。
帰れるのはいいものの…ただし、北方連合からの脱出はそう簡単じゃない。
「おい、指定された場所まで行けば迎え待ってんだろうな?」
『当たり前でしょう、ヘリを待たせてあるわ。それとも自力で帰ってくる?』
「ばーか、北方の海なんか入ったら凍死する」
『ならつべこべ言わないでさっさと向かいなさい、死ぬんじゃないわよ』
「へいへい」
そこで百瀬と通信を切り、指定された場所へ向かうことにした。
極力人目につかないように進むがここは北方連合、そこらじゅうに監視の目がある。
途中で北方の機関員とすれ違った。
まあ今の俺も北方連合の服着てるから一見怪しまれねーんだけど。
北方の言葉で話しかけられたから適当に返しておいた。
「雪、どこに行く?」
「ちょーっと野暮用でな…ってことで大人しく寝てろ」
ニヤッと笑って、物音を立てずカメラに映りこまないように息の根を止めた。
「…さーて、すぐには見つからないように隠しとくか。つっても、どうせ見つかんだけど?その間に距離離しとかないと追手が厄介だな、ってことでじゃーなー」
ざっと今倒したやつを適当に隠して人目につかないようにしながら移動する。
すぐにサイレンが鳴り響き周囲が騒がしくなった。
さっき倒した機関員が早々に見つかったんだろう。
俺が見つかるのも時間の問題、大規模な交戦は避けないとな。
そんな感じで指定された場所へ向かいながらちょいちょい交戦をしていると、あとちょいで着くというところでスペクターの大軍が現れた。
「…スペクター、あいつの技術を応用したのか。おもしれーじゃん」
ニヤッと笑って交戦に入り、いつも通り余裕を持って倒していると百瀬からの音声が入ってきた。
『ちょっと雛森!遊び半分で戦うんじゃないわよ、何よさっきの!手で銃の形にして撃つなんてふざけた真似して、死にたいの?!』
「…うるせーな、耳に響くから高い声出すなって。それに戦いにも少しは遊び心がねーとな」
『この馬鹿雛森、もう知らない!無事に帰って来なかったらスリッパで引っぱたいてやる!』
「はいはい期待して待っとけ」
それから少し経ち、多少負傷はしたものの無事チャーチに帰還した。
…手当が終わったあと待っていたのは、宣言通りの百瀬からのスリッパ引っぱたきの刑&尋からの正座で数時間の説教コースだった。
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