ぷかぷか孤島になっちゃった?
聖水製作!
 シャルルが島に誘ったところ、水の大精霊は大喜び!
 ということで島の仲間が2人増えました。
「では帰りましょうか」
「はーい、でも水の大精霊が街におりてきて大丈夫なの? みんな大騒ぎしない?」
 なんか、大精霊は偉いんだー! とか水の大精霊も言ってたし、エルフをルーちゃんがボコボコにした時精霊を敵に回すとーとか言ってた人がいた気がする。
「大丈夫よ! 精霊が見える人なんてエルフ以外居ないわよ!」
 ・・・エルフ居るんだよなぁー。なんだったけ? Aランク冒険者のジュピターとかいう奴らだっけ?
「あー、そうでしたね。ルプルが倒した3人はボロボロで歩くことすら出来ない状態ですが、リーダーはあの戦闘に参加していなかったのでバレる可能性がありますね」
 え? ルーちゃんのタックルそんなに強かったの? 歩くことすらままならないってヤバくない?
「なら主の職業バラしちゃえばいい。それで解決」
 ヤミが親指を立てて俺にウインクしてくる。
 嫌だよ! なんで俺が宗教同士の争いに巻き込まれるようなことしなきゃいけないんだよ!
「流石にそれはよくありませんね。まぁ、どちらにせよこの2人は街におりなければなりませんし、早いか遅いかです。今日一緒に街に行ってしまいましょう」
 ということで水の大精霊と羊さんも一緒に宿に帰ることになった。
 ちなみにクリスとリリスはリリスが俺の迷子の影響で暴走しかけたので、クリスがリリスを眠らして先に宿に帰っているそうだ。ほんと悪いことしたと思う。
 帰る道中、門番さんにこんな遅くまで何していたのか聞かれたので「迷子でした!」って言うと苦笑いしながら通してくれた。どうやら水の大精霊は門番さんに見えていなかったようだ。
 幸い、その後帰る道中に人に会うことはなく、羊さんを宿の契約魔獣用の小屋に預けて、1階にある冒険者達の集い場の酒場をするりと抜けて、問題なく自分の部屋へと帰ることが出来た。
「ただいまー」
 
「あっ、おかえりでござるよ、主殿。むっ? そちらは水の大精霊殿で御座るか。拙者は半蔵と申すでござる。よろしくお願いするでござる」
「よ、よろしく!」
 水の大精霊は半蔵の丁寧な態度や語尾に戸惑って居るようだったがちゃんと挨拶を返せているし問題ないだろう。
「おぉう! 大丈夫だったか、ハル。お前のせいでリリスが大変だったんだぜぇ? あいつあのままだと森の木を全部伐採しそうだったんだ。
 何とか不意打ちで眠らせたから良かったものの、あのままだとどうなってたか・・・」
 リリスが暴走したってのは本当だったらしい。てか、毒の樹液を持つ木を全部伐採ってヤバいだろ! あとで謝るのと同時に注意しておこう。
「ご、ごめん」
「いいんだよ。あいつを止めるのも俺の役目ってもんだ。だが、ちょっとばかし疲れたから俺も眠らせてもらうぜ」
「うん、わかった。おやすみ」
 クリスはそういうとリリスの眠っているベッドに潜り込む。ほんと悪いことしちゃったな。あとでなんか埋め合わせでもしようかな。
「主殿、少し報告があるでござる。実はルプル殿が卵に進化したでござる」
 えぇ・・・? る、ルーちゃんが卵に進化? え?どういうこと?
「あらっ、もう進化したんですか? あの薬の影響でしょうか」
 
「多分主のマナを吸ってたのが原因。そのおかげで早く進化が進んだ」
 ちょ、ちょっと待って? 全く理解できないんだけど? ルーちゃんが卵って?
「あぁ、ご主人様はまだ知らない方が良いと思いますよ」
 知らない方が良いって言われても滅茶苦茶気になるから!
「仕方ないでござるよ、シャルル殿。主殿は自分の契約魔獣のことを大事に思っているでござるからな」
「そうですね、ではルプルの今の状態だけでも見せておきますか」   
「それがいいでござるよ」
 半蔵はそういうとルーちゃんをシャルルのいつも使っている布団から取り出した。
 そのルーちゃんは翼がなくなったいて出会ったときと同じような姿をしていた。
 触ってみると以前のルーちゃんのようなぷよぷよ感はなくなり、カッチカチになっていたがその代わりにほんのりと温かく、まだルーちゃんが生きていることが感じられる。
「ルーちゃんは元気そう?だね」
「そうですね。遂に本来の姿になれるんですから。
 ですが、困りましたね。これではここにいることは出来ません。ヤミ、ディアンヌに迎えの船を出すように交信で伝えてください」
 あぁ、ルーちゃんの療養のためだもんね。仕方ない。でも俺、ここに戻ってきてまだ1日しか経ってないよ? ちょっと悲しい。
「ん、ディアンヌが明日の朝にはこっちに着くって」
「なら今日はもう出来ることはありませんね。それぞれの部屋に戻ってきて休むことにしましょう」
「了解でござる。主殿、おやすみなさいでござる」
「主、おやすみ」
「お、おやすみー」
 そういって半蔵とヤミは部屋を出ていった。
「さて、ご主人様。今日はご主人様自ら取ってきた素材で製薬をしてもらいます。
 ご主人様の好きなようにしてみて下さい。薬ができた時は液体の色が変わりますのでわかると思います。
 道具はここに置いてあるので頑張ってくださいね。
 ではおやすみなさい」
 シャルルはそういうと自分のベッドに潜り込んでしまった。多分シャルルも相当疲れてたんだろう。あんだけはしゃいだ後、俺の事探してたんだもんな。しょうがないよな。
 そんなことを考えながら適当に製薬していると一発目から透明な訳の分からないものが出来上がった。俺はそれを鑑定に通す。
 聖水:精霊も大好きなとても美味しいお水。飲むとどんな呪いでも解呪できる。
 なんで? なんで苔の汁が綺麗な水になるの? 俺がこれを作るために使ったもの。それはヒカリゴケとニゴリゴケの2つだけだ。
「えっ!? 聖水じゃない! ねぇ、私に頂戴!」
 そういって俺の横から聖水を覗き込んでいるのは水の大精霊だ。こいつもあんまり眠くならないらしいので俺の製薬に付き合うとの事だった。
「いいよ」
「ほんと? やったぁ! 私これ大好きなのよね!」
 本当に精霊が大好きなんだな。それならリーフィア達の為にもいっぱい作っておくか。
 俺はある限りのニゴリゴケを使って聖水を作りまくった。その数50本。島の妖精全員に配る分には足りなかった。
「うーん、これじゃあ足りないなぁ。どうしよう」
「えっ? これでも足りないの? それじゃあカサマシとかしてみたら? 
 ほら、このポイズンマッシュルームモドキとかと混ぜたら味が変わって美味しそうじゃない?」
「なるほど! ありがとう」
「えへへ!」
 水の大精霊は俺が褒めると嬉しそうに頭をポリポリと掻く。
 よし、これで聖水の量をまた増やせるぞ!
 まずはこれにしよう。レッドマッシュルーム。1番量があるから失敗しても比較的ダメージが少ないキノコだ。
 俺は聖水とレッドマッシュルームを一緒にすり潰す。すると聖水はうすーいピンク色に変わった。もちろん量も増えていて2瓶ぶんの聖水が出来た。
 消毒の聖水:少し苦味のある聖水。大人な飲みもの。俺を飲むと呪いを解くと共に毒の効果を全て消し去る。
 うーん、流石にダサいよね。名前が。俺は出来た聖水を水の大精霊と1瓶を分け合って飲んでみる。
「うーん、なんか薄いよね」
「えぇ、なんか今のままじゃただの苦い飲み物って感じよね」
「もう一本足してみるか」
 
「それ、とってもいいと思うわ!」
 ということで俺達は残った1瓶にレッドマッシュルームをもう1本入れてすり潰す。
 すると聖水は赤みが増し、また2瓶分の量が出来た。
 払毒の聖水:芳醇な苦味と僅かな酸味、そして香ばしい香りが特徴の聖水。飲むと呪いを解き、毒を消し去る他に1時間毒の効果を払う効果がある。
 俺たちはさっきと同じく1瓶だけ試飲する。
「うーん、なんかコーヒーっぽくなってきたけどまだ香りが弱いね」
「そう? 私はまぁまぁ好きよ?」
 うーん、どうしよう。精霊代表の水の大精霊がこう言ってるんだしやめといた方がいいのかな? 
 でも自分用にもう一本レッドマッシュルームを入れたのも作ってみるか。
 滅毒の聖水:ほろ苦い風味とほんのりとした甘さが特徴の聖水。これを飲むと呪いを解き、永遠に毒の効果を受け付けない体を得る。
 これも大精霊と分け合って飲む。
「これあれだ! カフェモカだ!」
「なんかテイストがいきなり変わったわね。でも確かに小さい子供でも飲みやすいかもしれないわね」
「このちょーしで沢山作るぞー!」
「おー!」
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
「で、こんなにたくさんの種類の聖水を作ったと」
「「はい」」
 シャルルが起きたとき、聖水の種類は40種類程に増えていて量は3桁にも達していた。
「ふー、まぁ島で消費するなら別にいいでしょう。で、どんな聖水を作ったんですか?」
 俺たちは一つ一つの聖水を紹介した。ちなみに俺がお気に入りの聖水は滅毒の聖水、祝福の聖水、涙の聖水、賢者の聖水だ。
 大精霊のお気に入りは払毒の聖水、蠱惑の聖水、涙の聖水、聖女の聖水、そして聖水だ。
「はぁ、聖水なんておとぎ話に出てくるような物なんですけど、こんなに量産されては形無しですね」
「1本いる?」
「要りません!」
「朝食食べる?」
「食べます!」
 やっぱりシャルルは食べ物には目がないみたいだな。俺は少し笑いながら水の大精霊も含めた皆の分の朝ごはんを作り始めた。
 献立はグリーンスムージーとBLTサンドイッチだ。皆美味しそうに食べてたから良かったよ。
 ということで島の仲間が2人増えました。
「では帰りましょうか」
「はーい、でも水の大精霊が街におりてきて大丈夫なの? みんな大騒ぎしない?」
 なんか、大精霊は偉いんだー! とか水の大精霊も言ってたし、エルフをルーちゃんがボコボコにした時精霊を敵に回すとーとか言ってた人がいた気がする。
「大丈夫よ! 精霊が見える人なんてエルフ以外居ないわよ!」
 ・・・エルフ居るんだよなぁー。なんだったけ? Aランク冒険者のジュピターとかいう奴らだっけ?
「あー、そうでしたね。ルプルが倒した3人はボロボロで歩くことすら出来ない状態ですが、リーダーはあの戦闘に参加していなかったのでバレる可能性がありますね」
 え? ルーちゃんのタックルそんなに強かったの? 歩くことすらままならないってヤバくない?
「なら主の職業バラしちゃえばいい。それで解決」
 ヤミが親指を立てて俺にウインクしてくる。
 嫌だよ! なんで俺が宗教同士の争いに巻き込まれるようなことしなきゃいけないんだよ!
「流石にそれはよくありませんね。まぁ、どちらにせよこの2人は街におりなければなりませんし、早いか遅いかです。今日一緒に街に行ってしまいましょう」
 ということで水の大精霊と羊さんも一緒に宿に帰ることになった。
 ちなみにクリスとリリスはリリスが俺の迷子の影響で暴走しかけたので、クリスがリリスを眠らして先に宿に帰っているそうだ。ほんと悪いことしたと思う。
 帰る道中、門番さんにこんな遅くまで何していたのか聞かれたので「迷子でした!」って言うと苦笑いしながら通してくれた。どうやら水の大精霊は門番さんに見えていなかったようだ。
 幸い、その後帰る道中に人に会うことはなく、羊さんを宿の契約魔獣用の小屋に預けて、1階にある冒険者達の集い場の酒場をするりと抜けて、問題なく自分の部屋へと帰ることが出来た。
「ただいまー」
 
「あっ、おかえりでござるよ、主殿。むっ? そちらは水の大精霊殿で御座るか。拙者は半蔵と申すでござる。よろしくお願いするでござる」
「よ、よろしく!」
 水の大精霊は半蔵の丁寧な態度や語尾に戸惑って居るようだったがちゃんと挨拶を返せているし問題ないだろう。
「おぉう! 大丈夫だったか、ハル。お前のせいでリリスが大変だったんだぜぇ? あいつあのままだと森の木を全部伐採しそうだったんだ。
 何とか不意打ちで眠らせたから良かったものの、あのままだとどうなってたか・・・」
 リリスが暴走したってのは本当だったらしい。てか、毒の樹液を持つ木を全部伐採ってヤバいだろ! あとで謝るのと同時に注意しておこう。
「ご、ごめん」
「いいんだよ。あいつを止めるのも俺の役目ってもんだ。だが、ちょっとばかし疲れたから俺も眠らせてもらうぜ」
「うん、わかった。おやすみ」
 クリスはそういうとリリスの眠っているベッドに潜り込む。ほんと悪いことしちゃったな。あとでなんか埋め合わせでもしようかな。
「主殿、少し報告があるでござる。実はルプル殿が卵に進化したでござる」
 えぇ・・・? る、ルーちゃんが卵に進化? え?どういうこと?
「あらっ、もう進化したんですか? あの薬の影響でしょうか」
 
「多分主のマナを吸ってたのが原因。そのおかげで早く進化が進んだ」
 ちょ、ちょっと待って? 全く理解できないんだけど? ルーちゃんが卵って?
「あぁ、ご主人様はまだ知らない方が良いと思いますよ」
 知らない方が良いって言われても滅茶苦茶気になるから!
「仕方ないでござるよ、シャルル殿。主殿は自分の契約魔獣のことを大事に思っているでござるからな」
「そうですね、ではルプルの今の状態だけでも見せておきますか」   
「それがいいでござるよ」
 半蔵はそういうとルーちゃんをシャルルのいつも使っている布団から取り出した。
 そのルーちゃんは翼がなくなったいて出会ったときと同じような姿をしていた。
 触ってみると以前のルーちゃんのようなぷよぷよ感はなくなり、カッチカチになっていたがその代わりにほんのりと温かく、まだルーちゃんが生きていることが感じられる。
「ルーちゃんは元気そう?だね」
「そうですね。遂に本来の姿になれるんですから。
 ですが、困りましたね。これではここにいることは出来ません。ヤミ、ディアンヌに迎えの船を出すように交信で伝えてください」
 あぁ、ルーちゃんの療養のためだもんね。仕方ない。でも俺、ここに戻ってきてまだ1日しか経ってないよ? ちょっと悲しい。
「ん、ディアンヌが明日の朝にはこっちに着くって」
「なら今日はもう出来ることはありませんね。それぞれの部屋に戻ってきて休むことにしましょう」
「了解でござる。主殿、おやすみなさいでござる」
「主、おやすみ」
「お、おやすみー」
 そういって半蔵とヤミは部屋を出ていった。
「さて、ご主人様。今日はご主人様自ら取ってきた素材で製薬をしてもらいます。
 ご主人様の好きなようにしてみて下さい。薬ができた時は液体の色が変わりますのでわかると思います。
 道具はここに置いてあるので頑張ってくださいね。
 ではおやすみなさい」
 シャルルはそういうと自分のベッドに潜り込んでしまった。多分シャルルも相当疲れてたんだろう。あんだけはしゃいだ後、俺の事探してたんだもんな。しょうがないよな。
 そんなことを考えながら適当に製薬していると一発目から透明な訳の分からないものが出来上がった。俺はそれを鑑定に通す。
 聖水:精霊も大好きなとても美味しいお水。飲むとどんな呪いでも解呪できる。
 なんで? なんで苔の汁が綺麗な水になるの? 俺がこれを作るために使ったもの。それはヒカリゴケとニゴリゴケの2つだけだ。
「えっ!? 聖水じゃない! ねぇ、私に頂戴!」
 そういって俺の横から聖水を覗き込んでいるのは水の大精霊だ。こいつもあんまり眠くならないらしいので俺の製薬に付き合うとの事だった。
「いいよ」
「ほんと? やったぁ! 私これ大好きなのよね!」
 本当に精霊が大好きなんだな。それならリーフィア達の為にもいっぱい作っておくか。
 俺はある限りのニゴリゴケを使って聖水を作りまくった。その数50本。島の妖精全員に配る分には足りなかった。
「うーん、これじゃあ足りないなぁ。どうしよう」
「えっ? これでも足りないの? それじゃあカサマシとかしてみたら? 
 ほら、このポイズンマッシュルームモドキとかと混ぜたら味が変わって美味しそうじゃない?」
「なるほど! ありがとう」
「えへへ!」
 水の大精霊は俺が褒めると嬉しそうに頭をポリポリと掻く。
 よし、これで聖水の量をまた増やせるぞ!
 まずはこれにしよう。レッドマッシュルーム。1番量があるから失敗しても比較的ダメージが少ないキノコだ。
 俺は聖水とレッドマッシュルームを一緒にすり潰す。すると聖水はうすーいピンク色に変わった。もちろん量も増えていて2瓶ぶんの聖水が出来た。
 消毒の聖水:少し苦味のある聖水。大人な飲みもの。俺を飲むと呪いを解くと共に毒の効果を全て消し去る。
 うーん、流石にダサいよね。名前が。俺は出来た聖水を水の大精霊と1瓶を分け合って飲んでみる。
「うーん、なんか薄いよね」
「えぇ、なんか今のままじゃただの苦い飲み物って感じよね」
「もう一本足してみるか」
 
「それ、とってもいいと思うわ!」
 ということで俺達は残った1瓶にレッドマッシュルームをもう1本入れてすり潰す。
 すると聖水は赤みが増し、また2瓶分の量が出来た。
 払毒の聖水:芳醇な苦味と僅かな酸味、そして香ばしい香りが特徴の聖水。飲むと呪いを解き、毒を消し去る他に1時間毒の効果を払う効果がある。
 俺たちはさっきと同じく1瓶だけ試飲する。
「うーん、なんかコーヒーっぽくなってきたけどまだ香りが弱いね」
「そう? 私はまぁまぁ好きよ?」
 うーん、どうしよう。精霊代表の水の大精霊がこう言ってるんだしやめといた方がいいのかな? 
 でも自分用にもう一本レッドマッシュルームを入れたのも作ってみるか。
 滅毒の聖水:ほろ苦い風味とほんのりとした甘さが特徴の聖水。これを飲むと呪いを解き、永遠に毒の効果を受け付けない体を得る。
 これも大精霊と分け合って飲む。
「これあれだ! カフェモカだ!」
「なんかテイストがいきなり変わったわね。でも確かに小さい子供でも飲みやすいかもしれないわね」
「このちょーしで沢山作るぞー!」
「おー!」
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
「で、こんなにたくさんの種類の聖水を作ったと」
「「はい」」
 シャルルが起きたとき、聖水の種類は40種類程に増えていて量は3桁にも達していた。
「ふー、まぁ島で消費するなら別にいいでしょう。で、どんな聖水を作ったんですか?」
 俺たちは一つ一つの聖水を紹介した。ちなみに俺がお気に入りの聖水は滅毒の聖水、祝福の聖水、涙の聖水、賢者の聖水だ。
 大精霊のお気に入りは払毒の聖水、蠱惑の聖水、涙の聖水、聖女の聖水、そして聖水だ。
「はぁ、聖水なんておとぎ話に出てくるような物なんですけど、こんなに量産されては形無しですね」
「1本いる?」
「要りません!」
「朝食食べる?」
「食べます!」
 やっぱりシャルルは食べ物には目がないみたいだな。俺は少し笑いながら水の大精霊も含めた皆の分の朝ごはんを作り始めた。
 献立はグリーンスムージーとBLTサンドイッチだ。皆美味しそうに食べてたから良かったよ。
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