ぷかぷか孤島になっちゃった?
第31話 お偉いさんに出す料理
 島に各国のお偉いさんが訪れるまであと1日となった。
 ちなみにお偉いさん達は当日海竜が連れてくるらしい。それを聞いた時の海竜はほんとに嫌そうな顔をしていた。
 国のトップの片割れが自ら迎えに行くのは対外的にどうかと思ったのだが、別にどうということもないらしい。まぁ、大丈夫ならいいんだけれども。
 そして、俺の役割に大きな変化が生じた。給仕係から外され、台所番を任されたのだ。
 理由としては俺があまりにも給仕のセンスがなかったことと、妖精のなかからもかなりそういうことに長けたものが見つかったので俺は用無しとなったわけだ。
 その代わり、俺は大きな問題に直面してしまっている。
 「お偉いさんって何食べるの?」
 前世の記憶でもそんな接待したことも無いし、されたことも無い。
 フランス料理とか出しとけば大丈夫かなぁと思ったけどそういや俺そんなの作ったことねぇやと思い出して諦めた。
 「そんなの肉焼いたのだしときゃあ満足するだろ!」 と元王女のサロは言っていたものの流石にそれじゃあ満足してもらえないと思う。
 というかそんなの出したらルージュとディアンヌに睨まれそうだ。
 と、とにかく! なんかそういう感じの店で出てそうでフーフーの必要が無いかぼちゃの冷製スープは決定だ!! 海竜が猫舌でフーフー無しに苦戦してたからな、、、
 あとはそうだなぁ、冷製トマトスパゲッティとハンバーグステーキにデミグラスソースとチーズ乗っけたので行くか? デザートには楽だからパフェでいっか。
 ・・・これどう見てもファミレスで少し贅沢した時のメニューだよな。というより、冷やしすぎじゃね? 
 まぁいいや! 美味かったら誰も文句は言わんだろう! 
 ということで早速試食を作る。スパゲッティは生麺が変換であったのがでかかったのとホールトマトもすげぇ有難かった。ハンバーグステーキのデミグラスソースも変換で手に入ったし、マジでマーシーさん神っすわ!
 チーズはチェダーで行こうと思う。理由はなんか見た目的にこれだ!って来たから。チーズの味なんかそんなに区別つかん。
 そんなこんなでマナ変換様様な料理が完成した。俺としては合格点だけどここは昔お偉いさんだったムガルとサロに試食してもらおうと思う。
 「うん! うめぇな!! 俺はいいと思うぜ! 取り敢えずこの肉の塊週に1回は作ろうぜ!」
 「うむ、これはいい。特にこの甘いヤツがええのぉ!」
 うーん、参考になるようなならないような。てかムガルってもしかして甘党? 似合わねぇ!!
 この2人の意見だけではすこし不安だったのでディアンヌとルージュとマーシーに味見を依頼する。
 「はい、美味しいですし大丈夫だと思いますよ。ただ、もう少し盛り付けは工夫した方がいいと思います」
 「このスパゲッティのガーリックが少しきついのでそれを抑えれば完璧ですね! でも私はこのぐらい効いてた方が好みです!」
 「うーん、デザートの時に話すことが多いからパフェはあんまり良くねぇかもしんねぇな。これならクッキーとかの方がいいと思うぜ!」
 うっわぁ、、、すっごい頼りになるぅ! うーん、時間が経っても大丈夫なデザートかぁ。あっ! そういやラムレーズン作ってたんだった! それを使ったパウンドケーキにしよう!それがいい!
 ただ、他のは大丈夫にしても盛り付けかぁ。俺には美的センスなんてゼロに等しいのだ。
 中学のころ唯一褒められた分野がシュルレアリスムだけだった。泣きそう。
 「盛り付けなら私たちに任せときなさい。あんたは料理に集中!」
 そこに駆けつけたのはリーフィアとアイネだった。確かになんかアイネは出来そうだけど、リーフィアはなんか俺と同じ匂いがプンプンしてくるんだけど大丈夫か?
 そんな俺の不安などものともせずにリーフィアとアイネは素早く、そして綺麗に料理を盛り付ける。それに途中で参戦したミスラの活躍により、なんかもう凄いことになっていた。
 
 「おいおい、ただの浪人生が作った料理がこんな風に盛り付けられてるなんて見掛け倒しも甚だしいぞ、、、」
 「大丈夫です。この世界には十分通用する料理ですから! 見掛け倒しなんてことありません!」
 アイネがフォローを入れてくれるが流石にそうとは思えない。
 もうなんて言うの? 煌びやかというか、絢爛って言っても問題ないと思うくらい美しく盛られた料理がそこにはあった。
 「こ、これはすさまじぃな。これなら盛り付けに文句を言う輩も出ることはないじゃろう!」
 ムガルが賞賛する一方で海竜とディースは泣きそうな顔で訴えてくる。
 「なんでこんな、こんな綺麗に盛り付けてしまったんじゃ!!」
 「そうですよ!! ひどいです! こんなの出しといて失敗するなんて出来ないじゃないですか!!!」
 いやいや、そこまで思い詰める必要なくない? それとも八つ当たりか何か?
 そんな俺の心を読んでマーシーは答える。
 「あのなぁ、盛り付けが綺麗だと食べる側の食べ方がより際立つんだよ。まぁ、焼き魚出されるよりはマシだと思うがこいつらにとってはかなりきついのは間違いねぇよ」
 ふーん、そうなのか。
 まぁ、確かに適当に盛られてる大皿料理をどう食べようがあんまり気にならないけど個別に皿に分けられたフランス料理を犬食いしてたら少し下品に感じる。そんな感じかな?
 「「あぁぁぁぁぁぁ!!! 明日よ来るなぁァァァ!!」」
 ディースと海竜の叫び声がさびしくも島に響き渡った。
 ちなみにお偉いさん達は当日海竜が連れてくるらしい。それを聞いた時の海竜はほんとに嫌そうな顔をしていた。
 国のトップの片割れが自ら迎えに行くのは対外的にどうかと思ったのだが、別にどうということもないらしい。まぁ、大丈夫ならいいんだけれども。
 そして、俺の役割に大きな変化が生じた。給仕係から外され、台所番を任されたのだ。
 理由としては俺があまりにも給仕のセンスがなかったことと、妖精のなかからもかなりそういうことに長けたものが見つかったので俺は用無しとなったわけだ。
 その代わり、俺は大きな問題に直面してしまっている。
 「お偉いさんって何食べるの?」
 前世の記憶でもそんな接待したことも無いし、されたことも無い。
 フランス料理とか出しとけば大丈夫かなぁと思ったけどそういや俺そんなの作ったことねぇやと思い出して諦めた。
 「そんなの肉焼いたのだしときゃあ満足するだろ!」 と元王女のサロは言っていたものの流石にそれじゃあ満足してもらえないと思う。
 というかそんなの出したらルージュとディアンヌに睨まれそうだ。
 と、とにかく! なんかそういう感じの店で出てそうでフーフーの必要が無いかぼちゃの冷製スープは決定だ!! 海竜が猫舌でフーフー無しに苦戦してたからな、、、
 あとはそうだなぁ、冷製トマトスパゲッティとハンバーグステーキにデミグラスソースとチーズ乗っけたので行くか? デザートには楽だからパフェでいっか。
 ・・・これどう見てもファミレスで少し贅沢した時のメニューだよな。というより、冷やしすぎじゃね? 
 まぁいいや! 美味かったら誰も文句は言わんだろう! 
 ということで早速試食を作る。スパゲッティは生麺が変換であったのがでかかったのとホールトマトもすげぇ有難かった。ハンバーグステーキのデミグラスソースも変換で手に入ったし、マジでマーシーさん神っすわ!
 チーズはチェダーで行こうと思う。理由はなんか見た目的にこれだ!って来たから。チーズの味なんかそんなに区別つかん。
 そんなこんなでマナ変換様様な料理が完成した。俺としては合格点だけどここは昔お偉いさんだったムガルとサロに試食してもらおうと思う。
 「うん! うめぇな!! 俺はいいと思うぜ! 取り敢えずこの肉の塊週に1回は作ろうぜ!」
 「うむ、これはいい。特にこの甘いヤツがええのぉ!」
 うーん、参考になるようなならないような。てかムガルってもしかして甘党? 似合わねぇ!!
 この2人の意見だけではすこし不安だったのでディアンヌとルージュとマーシーに味見を依頼する。
 「はい、美味しいですし大丈夫だと思いますよ。ただ、もう少し盛り付けは工夫した方がいいと思います」
 「このスパゲッティのガーリックが少しきついのでそれを抑えれば完璧ですね! でも私はこのぐらい効いてた方が好みです!」
 「うーん、デザートの時に話すことが多いからパフェはあんまり良くねぇかもしんねぇな。これならクッキーとかの方がいいと思うぜ!」
 うっわぁ、、、すっごい頼りになるぅ! うーん、時間が経っても大丈夫なデザートかぁ。あっ! そういやラムレーズン作ってたんだった! それを使ったパウンドケーキにしよう!それがいい!
 ただ、他のは大丈夫にしても盛り付けかぁ。俺には美的センスなんてゼロに等しいのだ。
 中学のころ唯一褒められた分野がシュルレアリスムだけだった。泣きそう。
 「盛り付けなら私たちに任せときなさい。あんたは料理に集中!」
 そこに駆けつけたのはリーフィアとアイネだった。確かになんかアイネは出来そうだけど、リーフィアはなんか俺と同じ匂いがプンプンしてくるんだけど大丈夫か?
 そんな俺の不安などものともせずにリーフィアとアイネは素早く、そして綺麗に料理を盛り付ける。それに途中で参戦したミスラの活躍により、なんかもう凄いことになっていた。
 
 「おいおい、ただの浪人生が作った料理がこんな風に盛り付けられてるなんて見掛け倒しも甚だしいぞ、、、」
 「大丈夫です。この世界には十分通用する料理ですから! 見掛け倒しなんてことありません!」
 アイネがフォローを入れてくれるが流石にそうとは思えない。
 もうなんて言うの? 煌びやかというか、絢爛って言っても問題ないと思うくらい美しく盛られた料理がそこにはあった。
 「こ、これはすさまじぃな。これなら盛り付けに文句を言う輩も出ることはないじゃろう!」
 ムガルが賞賛する一方で海竜とディースは泣きそうな顔で訴えてくる。
 「なんでこんな、こんな綺麗に盛り付けてしまったんじゃ!!」
 「そうですよ!! ひどいです! こんなの出しといて失敗するなんて出来ないじゃないですか!!!」
 いやいや、そこまで思い詰める必要なくない? それとも八つ当たりか何か?
 そんな俺の心を読んでマーシーは答える。
 「あのなぁ、盛り付けが綺麗だと食べる側の食べ方がより際立つんだよ。まぁ、焼き魚出されるよりはマシだと思うがこいつらにとってはかなりきついのは間違いねぇよ」
 ふーん、そうなのか。
 まぁ、確かに適当に盛られてる大皿料理をどう食べようがあんまり気にならないけど個別に皿に分けられたフランス料理を犬食いしてたら少し下品に感じる。そんな感じかな?
 「「あぁぁぁぁぁぁ!!! 明日よ来るなぁァァァ!!」」
 ディースと海竜の叫び声がさびしくも島に響き渡った。
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