ぷかぷか孤島になっちゃった?
第27話 最終決戦②
 「ふぅー、危なかった、、、」
  
 俺は何とかあの禁断の写真をドワーフにバレないですんだ。くそっ! いつか隙を見て全部焚き火にしてやるからな!!
 「あっ、あとルージュが今回の襲撃について意見があるそうなのですが。」
 「うむ、許そう!」
 「では僭越ながら。ご主人様、あなた囮になってください。」
 「はぁ?」
 ポカーンとしている俺を無視してルージュの話は続いていく。
 「簡潔に言うと勇者たちの攻撃をどうにかして自分に向けてください。でないとここにいる神族以外全滅します」
「まぁ、そうでしょうね。ブリクストの選りすぐりの勇者5人の無差別攻撃なんて食らったらドワーフ達は勿論海竜も長くは持たないでしょうね」
 リーフィアがそう付け足す。
 「えっ?そんなに勇者って強いの? 俺の中ではめちゃくちゃ弱い印象しかないんだけど」
 俺は黒の勇者を思い出す。あいつ俺のちょっとした殺気で泡はいてたしな。
 「そりゃ、ご主人様からしたらほとんどの生物が勝負になりませんからね。さすがに今回はディアンヌと私が束になって防いでも流れ弾が発生します」
 俺ってそんなに強かったの? まぁ強い分には問題ないけど。
 「分かった。それは何とかするからその後どうしたらいいの?」
 「ふっふっふっ! そのあとは任せてください! あっ、ディースさんと海竜さんとムガルさんは借りていきますからね!」
 まぁ、それはいいけどまじで何する気なんだよ、、、 聞いたら頭痛くなりそうだから聞かないでおこう。
 「では行ってきます! 皆さん!迂回してブリクストに向かいますよ!」
 そう言ってルージュはムガルを抱えて船とは反対方向に飛んで行った。海竜とディースもそれについて行く。ルージュがムガルを抱えているのが物凄くシュールに見えた。
 「じゃ、俺は奇術の世界発動しますか。あと、隠滅もかけるからなー」
 俺はそう宣言してから奇術の世界を発動し、島の幻影を作り出す。そして漂流で島を動かし流れ弾が飛んでこないほどの距離に漂流で動かす。
 あとは、俺がルージュ達が帰ってくるまであいつらを惹き付けておけばいいんだよな?
 ふっふっふー! やっと出番だぞ? 色欲の悪魔!
 俺は漂流を利用して海の上に浮かんでおく。幻影だから奇術の世界で作り出した島に乗ることは出来ないんだよね。
 しばらく浮かんでいると目視で確認出来る所まで船が近づいてきていた。
 「さてと。やりますか!」
 俺は炎上、色欲の悪魔、魅了を発動する。
 「ま、待ってくださーい! ここから先はダメです!」
   
 自分でさえ猫かぶり甚だしいなって思う。絶対ディアンヌは俺の事みて笑ってるぞ、これ。 
 一応、監視カメラで確認したところここから見える範囲の全ての人に全てのスキルがかかっているように見える。
 炎上で理性はほぼ働かず、性欲高まってて目の前に魅力溢れる女性がいたらどうする?まっ、答えはひとつですな。
 おっ? 勇者のお出ましか? あーー、みんな目が血走ってる。こりゃいっちゃってますな。
 船に現れたのは5人の男達。みんながみんな煌びやかな武器を身にまとっている。鑑定してみるか。
 霧島隼人:ハヤト
 スキル:剣聖、集中、直感、光と闇の贈物
 長島透:トール
 スキル:賢者の知恵、集中、司令塔、光と闇の贈物
 
 神田盛:サキャル
 スキル:ガーディアン、集中、天歩、光と闇の贈物
 山本優希:ユーキ
 スキル:暗殺術、集中、影踏み、光と闇の贈物
 うん、俺にはスキル名見ただけじゃわかんね。後でディアンヌに教えてもらお。んー、どうしよっかなぁ。黒の勇者よりも弱そうじゃねぇか。
 「俺達はとある島を探してんだ! そこを退け」
 唯一理性の欠片が残っていたトールが俺に言葉を返してくる。
 「んー、それは出来ませんねぇ。私にとってその島はとーっても大事な島なんですぅ。だから通すことは出来ません! やるならかかってこいです!」
 うん、語尾めっちゃくちゃだな。でも、向こうは遂に理性の残っている人はいなくなってしまったみたいだ。船の上には男が所狭しと出てきていた。
 「やっちまええええええ!!!」
 まずは魔法を使えるやつらが俺に向かって魔法を撃ったり、海面に氷を張って他のやつらがこっちに来れるように道を作っている。 
 俺には勿論魔法が効かないので魔法はかわさずに体で受け止める。俺も漂流で浮かんだままでは戦いづらいので自分の足下に氷を張って自由に動ける足場をつくる。
 「どりゃぁぁぁぁ!」
 いち早く俺の下にたどり着いたユーキが俺に向かって短剣を突き立てる。おい、暗殺ってなんだよ。俺は奇術の世界で海竜戦と同じ効果を発動させ、余裕を持って攻撃を躱す。
 そこに待ち構えていたのは隼人の素早い居合切りであった。60分の1のスピードにも関わらず中々の速さがあった。俺はそれを屈んで避ける。
 ヒューーー
 そんな音が上から聞こえてくる。うん、何か落ちてきているのは分かるから避けよう。
 俺は横っ飛びに飛んだ。そこにはゆーっくりと剣を叩きつけるようにして落ちているサキャルの姿があった。
 そんなことを続けること1時間。 向こうは疲労で動きが鈍くなってきていた。
 魔法部隊も絶え間なく魔法を連射していたがとうとう魔力がなくなったようで、魔法を打っているのはトールだけになった。1時間も効きもしない魔法撃ち続けるとか馬鹿としか思えん。  
 近接攻撃で攻めてくる奴らも勇者以外は全員倒れ込んでいる。中には俺が拳で黙らせたやつもいるが大抵は疲労である。
 勇者達は未だに連携の整った波状攻撃を繰り出すものの、そのスピードは随分と落ちているし攻撃パターンもワンパターンになってきている。
 「ご主人様ーーー! 全て完了しましたぁぁぁぁぁ!」
 おっ、ルージュが帰ってきた。一体どんなこのしたんだろう。俺はそんなことを考えながらこの気の狂った勇者たちの攻撃を躱すのであった。
  
 俺は何とかあの禁断の写真をドワーフにバレないですんだ。くそっ! いつか隙を見て全部焚き火にしてやるからな!!
 「あっ、あとルージュが今回の襲撃について意見があるそうなのですが。」
 「うむ、許そう!」
 「では僭越ながら。ご主人様、あなた囮になってください。」
 「はぁ?」
 ポカーンとしている俺を無視してルージュの話は続いていく。
 「簡潔に言うと勇者たちの攻撃をどうにかして自分に向けてください。でないとここにいる神族以外全滅します」
「まぁ、そうでしょうね。ブリクストの選りすぐりの勇者5人の無差別攻撃なんて食らったらドワーフ達は勿論海竜も長くは持たないでしょうね」
 リーフィアがそう付け足す。
 「えっ?そんなに勇者って強いの? 俺の中ではめちゃくちゃ弱い印象しかないんだけど」
 俺は黒の勇者を思い出す。あいつ俺のちょっとした殺気で泡はいてたしな。
 「そりゃ、ご主人様からしたらほとんどの生物が勝負になりませんからね。さすがに今回はディアンヌと私が束になって防いでも流れ弾が発生します」
 俺ってそんなに強かったの? まぁ強い分には問題ないけど。
 「分かった。それは何とかするからその後どうしたらいいの?」
 「ふっふっふっ! そのあとは任せてください! あっ、ディースさんと海竜さんとムガルさんは借りていきますからね!」
 まぁ、それはいいけどまじで何する気なんだよ、、、 聞いたら頭痛くなりそうだから聞かないでおこう。
 「では行ってきます! 皆さん!迂回してブリクストに向かいますよ!」
 そう言ってルージュはムガルを抱えて船とは反対方向に飛んで行った。海竜とディースもそれについて行く。ルージュがムガルを抱えているのが物凄くシュールに見えた。
 「じゃ、俺は奇術の世界発動しますか。あと、隠滅もかけるからなー」
 俺はそう宣言してから奇術の世界を発動し、島の幻影を作り出す。そして漂流で島を動かし流れ弾が飛んでこないほどの距離に漂流で動かす。
 あとは、俺がルージュ達が帰ってくるまであいつらを惹き付けておけばいいんだよな?
 ふっふっふー! やっと出番だぞ? 色欲の悪魔!
 俺は漂流を利用して海の上に浮かんでおく。幻影だから奇術の世界で作り出した島に乗ることは出来ないんだよね。
 しばらく浮かんでいると目視で確認出来る所まで船が近づいてきていた。
 「さてと。やりますか!」
 俺は炎上、色欲の悪魔、魅了を発動する。
 「ま、待ってくださーい! ここから先はダメです!」
   
 自分でさえ猫かぶり甚だしいなって思う。絶対ディアンヌは俺の事みて笑ってるぞ、これ。 
 一応、監視カメラで確認したところここから見える範囲の全ての人に全てのスキルがかかっているように見える。
 炎上で理性はほぼ働かず、性欲高まってて目の前に魅力溢れる女性がいたらどうする?まっ、答えはひとつですな。
 おっ? 勇者のお出ましか? あーー、みんな目が血走ってる。こりゃいっちゃってますな。
 船に現れたのは5人の男達。みんながみんな煌びやかな武器を身にまとっている。鑑定してみるか。
 霧島隼人:ハヤト
 スキル:剣聖、集中、直感、光と闇の贈物
 長島透:トール
 スキル:賢者の知恵、集中、司令塔、光と闇の贈物
 
 神田盛:サキャル
 スキル:ガーディアン、集中、天歩、光と闇の贈物
 山本優希:ユーキ
 スキル:暗殺術、集中、影踏み、光と闇の贈物
 うん、俺にはスキル名見ただけじゃわかんね。後でディアンヌに教えてもらお。んー、どうしよっかなぁ。黒の勇者よりも弱そうじゃねぇか。
 「俺達はとある島を探してんだ! そこを退け」
 唯一理性の欠片が残っていたトールが俺に言葉を返してくる。
 「んー、それは出来ませんねぇ。私にとってその島はとーっても大事な島なんですぅ。だから通すことは出来ません! やるならかかってこいです!」
 うん、語尾めっちゃくちゃだな。でも、向こうは遂に理性の残っている人はいなくなってしまったみたいだ。船の上には男が所狭しと出てきていた。
 「やっちまええええええ!!!」
 まずは魔法を使えるやつらが俺に向かって魔法を撃ったり、海面に氷を張って他のやつらがこっちに来れるように道を作っている。 
 俺には勿論魔法が効かないので魔法はかわさずに体で受け止める。俺も漂流で浮かんだままでは戦いづらいので自分の足下に氷を張って自由に動ける足場をつくる。
 「どりゃぁぁぁぁ!」
 いち早く俺の下にたどり着いたユーキが俺に向かって短剣を突き立てる。おい、暗殺ってなんだよ。俺は奇術の世界で海竜戦と同じ効果を発動させ、余裕を持って攻撃を躱す。
 そこに待ち構えていたのは隼人の素早い居合切りであった。60分の1のスピードにも関わらず中々の速さがあった。俺はそれを屈んで避ける。
 ヒューーー
 そんな音が上から聞こえてくる。うん、何か落ちてきているのは分かるから避けよう。
 俺は横っ飛びに飛んだ。そこにはゆーっくりと剣を叩きつけるようにして落ちているサキャルの姿があった。
 そんなことを続けること1時間。 向こうは疲労で動きが鈍くなってきていた。
 魔法部隊も絶え間なく魔法を連射していたがとうとう魔力がなくなったようで、魔法を打っているのはトールだけになった。1時間も効きもしない魔法撃ち続けるとか馬鹿としか思えん。  
 近接攻撃で攻めてくる奴らも勇者以外は全員倒れ込んでいる。中には俺が拳で黙らせたやつもいるが大抵は疲労である。
 勇者達は未だに連携の整った波状攻撃を繰り出すものの、そのスピードは随分と落ちているし攻撃パターンもワンパターンになってきている。
 「ご主人様ーーー! 全て完了しましたぁぁぁぁぁ!」
 おっ、ルージュが帰ってきた。一体どんなこのしたんだろう。俺はそんなことを考えながらこの気の狂った勇者たちの攻撃を躱すのであった。
コメント