レギュラー争い3

2試合目のスタメンは前田だ。
監督
「6番ライト前田」
前田は昨日2安打放っており調子は良い。
だが、前田の課題ははやととは対照的に守備だった。打球判断がはやとに比べ劣っているのだ。はやとならアウトをとれたフライも前田ならヒットになったり、はやとならアウトにできたライトゴロが前田ならヒットになったりと守備面に課題がある。

そんなことを言っても守備が1日や2日で、はやとより上手くなるかと言われたらそんなことは無い。そうなると、はやとと同様打つしかないのだ。

そして試合が始まった。
初回の守備いきなりライトゴロがくる。
前田「ライトゴロでアウトだ！」心の中でそう思う。
だが、ライトゴロををトンネルしてしまった。守備でいきなりのミス。
監督も
「はやとなら」そう心の中で思った。
正直1戦目ではやとが守備に加えヒットも打っている状況でこのエラーは本当に痛い。

そして、2回裏前田の最初の打席。
今日の相手の投手ははやとの苦手な速球派の投手。最速100キロと小学生の中では早い。
だが前田からすると打つしかない。
初球ど真ん中の甘い球を見逃してしまう。ここからはもう負の連鎖だ。甘い球を見逃し、厳しい球を振ってしまう。
結局この試合では4打数0安打守備では2エラー。来週の大会でのスタメンはかなり遠のいた。
逆にはやとのスタメンの可能位はかなり上がった。

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